anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

ADIPECという聖地

今週は Abu Dhabi International Petroluem Exhibition and Conference、通称ADIPEC 週間である。毎年11月中旬にアブダビで開かれるOil&Gasi産業見本市だ。俺もこの業界長いが、今やこの種のイベントとしては米国ヒューストンで毎年5月に開かれる OTC (Offshore Technology Conference)に匹敵する規模のものと思われる。

一部には単なる業界イベント、お付き合いのニュアンスが強いインナーサークルの催し物との冷めたコメントはあるが、俺にとってはアブダビ赴任して以来楽しいイベントの一つとなっている。

なにしろ中東、欧州の業界関係者がすべて集まってくる。日本からの出張者の面々に加えて、ギリシャ、ドイツ、オーストリア、サウジアラビア、インドなどの昔の旧友(戦友)との交流、そしてブースを訪問するとそこにはいろいろな事業機会があり、新たな視点を与えてくれる刺激がある。

またこの機会にアブダビ ・日本の政府民間交流のイベントがあり、これにも参加した。宴会での交流なども多く、普段1人で孤独を囲っている俺にとっては、人と交流できる絶好の機会なのである。

各国のブース。

f:id:anezakimanAD:20181115012643j:image
f:id:anezakimanAD:20181115012633j:image
f:id:anezakimanAD:20181115012636j:image

何と言ってもホスト役のADNOC(アブダビ国営石油会社)のブースが最大。
f:id:anezakimanAD:20181115013425j:image
日本政府のブースでは今話題の火星の講義。
f:id:anezakimanAD:20181115012651j:image

そんなふうに会場を周っているうちに、VIPお二人の視察に遭遇、付いて回る。もしかして弊社のブースにも立ち寄っていただけるか。

f:id:anezakimanAD:20181115013434j:image

残念ながらその直前のホールでご一行は退出してしまいました。。

俺のブースはこれ。2国の要人をバックに、大和撫子、エミラーティー、ドイツ人など多様な人材が集ってくる弊社のブースも、なかなかのものだねえ。

f:id:anezakimanAD:20181115014030j:image

ジェットスキーに挑戦

最近よく遊んでいただいている商社さんに誘われて、ジェットスキーに挑戦することになった。俺はマリンスポーツ関係は知見なくまったくの初めて。日本では正式名称が特殊小型船舶操縦士免許という長たらしい免許がいるが、こちらでは要らないという。

金曜日の朝11時、アブダビ の目抜き通りのコーニッシュの外れにある Mina Fish Marketの駐車場に集合。そこに隣接してジェットスキーレンタル場所があった。

f:id:anezakimanAD:20181110012157j:image

何人かの業者に声をかけられるが、お二人の商社さんのうちのお一人が知っている業者に頼む。あちこちで3人で750 AED(1人250)と言われたが、最終的には交渉の結果1人1時間 200 AED となった。

IDを渡し、書類サイン等の事務処理を終え、俺は中型で緑色のジェットスキーをあてがわれる。かなり大きい。これなら頑丈で安定感抜群、倒れることはないだろう。

f:id:anezakimanAD:20181110012150j:image

操縦は簡単でエンジンの On と Off、あとは前に進む、後ろに進む、この4つしか操作がない(ブレーキはない)。この国ではよくあることだが、その説明だけで、あとはハイどうぞという感じで送り出される。

いよいよ出航。
f:id:anezakimanAD:20181110012136j:image

微風、波少なしの絶好のコンディションの中、最初は恐る恐るスピードを少しづつ上げて時速30キロくらいで航行。波面のデコボコに合わせて上下することにドキドキ。特に船やボードが通ったあとは波が立ってかなりバウンバウンといった感じ。

コーニッシュ沿いのビル群が眩しい。
f:id:anezakimanAD:20181110012130j:image

商社さんの勇姿。
f:id:anezakimanAD:20181110012145j:image

そのうち、少し外海の方に出てみるとちょうど島と島の間の波がほとんどないスペースとなり、グングンとスピードを上げ、ついに70キロまで出す。少しビビりながらも波間を突っ走る。いやー、スリル満点、気分爽快。

そうして3人で1時間強、たっぷりとジェットスキーを楽しんだ。自分で体を動かしたわけではないが、顔中日焼けして充実感と疲労感が心地良い。

ちょうど昼過ぎ、そのままコーニッシュ沿いのビーチカフェへ行って、ビールを飲みながらランチを楽しむ。

f:id:anezakimanAD:20181110020503j:image

いやー、たまりませんな、これは。素敵な休日となりました。

Al Hudayriat 島で走って歌う

アブダビ島の南西部に位置する広大な Al Hudayriat 島のサイクリングコースに魅了されている。砂漠の真四角的なシンプルコースだ。先週金曜日の夕方は、風が強くで砂嵐が舞う中、2周を駆け抜けた。

f:id:anezakimanAD:20181109003621j:image

20キロ走って途中会ったのは1人。ここは無人の荒野かというくらい誰もいないコースでひたすらペダルを漕ぐ。行きは逆風でなかなか進まず、帰りは反対にグングンと速度が上がって爽快。

本日は待望の木曜日。夕方まで市内で会議があり、頭が芯から疲れ切ったあと、思いっきり体を動かそうと再びコースに出た。初めて3周30キロを完走、1時間10分で突っ走る。平均時速26キロほどになる。戻りの直線路では平均時速は30キロを超えていただろう。

f:id:anezakimanAD:20181109003719j:image

ここでも途中で会ったのは5人ほど。走りながら思いっ切り

♬しあわせは歩いてこない だから歩いてゆくんだね

と最近の愛唱歌を熱唱してもまったく問題ない(笑)。

疲れ切った体をそのまま家近くに運び、日本食レストランで炭水化物ざんまい。

f:id:anezakimanAD:20181109081118j:image

ペロッと平らげて、モールで買い物して帰宅、そのままバタンキュー。

今週も働いたねえ。お疲れ様でした!

 

家族つれづれ

久しぶりに拙宅に子供たちの賑やかな声が響き渡った。家族帯同の社員に加え、単身者の家族が旅行で遊びに来ていて、その家族2組7名と俺含めた単身者2名で夕食を囲んだ。

元気いっぱいの小学生の男女3人、デリバリーの中華を美味しそうにパクついて、キャッキャッ言いながらブランコ式のソファに乗ったり、浜に出て砂遊びをしたり。

大人は大人で2組の夫婦にツッコミを入れたりしながらビール、ワイン、焼酎を楽しむ。穏やかな気候のなかで時を過ごしているうちに、子供は眠くなり、大人もマッタリとしてきて、そうして夜は更けるのであった。 

f:id:anezakimanAD:20181107113331j:image

家族はいいね。あーまたホームシックが。。。そんなことを思っていると、日本の家人から「タイトル:添い寝」でこんな写真が。

f:id:anezakimanAD:20181107235109j:image

2人の(1人と1匹の)愚息たち。我が愛しき家族たちよ。グスン、グスン。

三百六十五歩のマーチ

週末、近くの海岸沿いをいつも通り散歩している最中、ふと

♬しあわせは歩いてこない だから歩いてゆくんだね

というフレーズが口を衝いて出た。懐かしの水前寺清子さんの「三百六十五歩のマーチ」だ。むかしむかし、俺の田舎でもよく聴かれた大ヒット曲である。一体いつの歌かと調べると、1968(昭和43)年に生まれた曲で、ミリオンセラーになったという。

どうしても曲を聴きたくなって、こちらに来て初めて iTunesでダウンロード(というか最近は個別の曲ではなく月いくらとなっているようだけど)して聴く。水前寺清子さんの軽快な歌声とリズミカルなマーチ調メロディーが胸に響く。そしてなによりも歌詞の素晴らしさ。

 (一番)

しあわせは歩いてこない だから歩いてゆくんだね

一日一歩 三日で三歩 三歩進んで二歩下がる

人生はワンツーパンチ  汗かきベソかき歩こうよ

あなたのつけた足跡にゃ 綺麗な花が咲くでしょう

腕を振って足を上げてワンツーワンツー

休まないで歩けー

(二番)

しあわせの扉は狭い だからしゃがんで通るのね

百日百歩 千日千歩

ままになる日も ならぬ日も

人生はワンツーパンチ 明日と明日はまた明日

あなたはいつも新しい 希望の虹を抱いている

腕を振って足を上げてワンツーワンツー

休まないで歩けー

(三番)

しあわせの隣にいても わからない日もあるんだね

一年三百六十五日 一歩違いで にがしても

人生はワンツーパンツ 歩みを止めずに夢見よう

千里の道も一歩から 始まることを信じよう

腕を振って足を上げてワンツーワンツー

休まないで歩けー

それ ワンツー ワンツー ワンツー ワンツー

 

あの時代の日本が生んだ名曲だね。超前向き過ぎて、今ではちょっと恥ずかしい感じもあるけど、今の日本人、そして俺に必要なひたむきさかもね。

あれっ、ホームシック第三弾かな。まあこれから散歩するときは、この曲を大声で歌いながら歩くことにしよう。どうせ周りは分からないだろうからね(笑)。

アブダビ3大中華制す

アブメシ隊の探検日。中国駐在の長かった商社マンUさんの推奨で、New City Palace Restaurant(城宮食府)という中華レストランを探検することになった。本格的な蘭州麺が食べれると言う。ラーメンと聞くと矢も盾もたまらず、午前中の会議の節々でもそのことが頭をよぎり、会議が終わった瞬間に事務所を出ていた。 

お店構えは結構立派、しかも店内のオープンガラスを通して職人風の方が麺を練っているのが見え、否が応でも期待が高まる。

f:id:anezakimanAD:20181101112159j:image

一番シンプルでこのお店の看板メニューと目される蘭州麺、AED 25 を3人とも頼む。さらにキュウリの漬物風、海老シューマイも。

出てきた蘭州麺がこれ。小切りの煮た牛肉、薄切り大根、ネギとパクチーだけのシンプルな具材、スープはさっぱり優しい塩味系、麺は柔らかめながらしっかりと麦の風味がして、U氏によればまさにこれが本場の蘭州麺だという。

f:id:anezakimanAD:20181101112224j:image

途中で辛味噌をたっぷり入れて味を四川風にして、変化を楽しみつつ完食、これは満足度の高いラーメンであった。個人的には腰なし麺がもう一つではあったが、これが蘭州麺の特徴でもあるそうだ。

f:id:anezakimanAD:20181101105458j:image

さらに何気なく頼んだ海老シュウマイが、しっとり感がありつつも食感がプリプリしていて絶品。

f:id:anezakimanAD:20181101105507j:image

これら3品で一人 AED 40 と、コスパも抜群の大満足の3回目探検隊活動であった。

中国通で地元中国人ネットワークにコネを持つU氏によると、これまで行ってきた Dragon Bao Bao Cafeteria、Panda Bao Baoに今回のNew City Palace Restaurant を加えた 3店が、地元中国人にとってのカジュアル中華3大名店とのこと。そういえば店内には旧知の日本人グループ4名もおられた。一部日本人にも有名な店なのかも。我々アブメシ探検隊は、早くもそのアブダビ3大中華を制したのだ。やったね。

ちなみに俺の中での3店でのラーメン評価は、甲乙つけがたいところはあるが

  1. Dragon の牛肉切削麺
  2. Panda の重慶小麺
  3. New City の蘭州麺(辛味噌追加投入)

Dim Sum系では

  1. New City の海老シューマイ
  2. Dragon の羽根つき椎茸野菜餃子
  3. Panda の小籠包

いったん中華系は制したとの認識で、次回は他国を探索したい。

 

アブダビ自転車部、都心進出

 月1回の Yas Marina Circuit でのアブダビ自転車部の活動に暗雲立ち込めている。とにかく自転車レンタルが超混みなのである。季節が良くなってきたこと、無料レンタサイクルの認知度が向上してきたことで、大勢の人が押しかけるようになっている。先の日曜日は30分以上待ったが自転車が出払っていて行列解消の目処が立たず、ついにギブアップ。近くのバーでのただの飲み会になってしまった。。まあこれはこれで楽しいのだが。

そんな中で部員から耳寄りの情報が。都心にほど近い Al Hudayriat Islandという島で、新たなサイクリングコースが開設され、そちらは混んでなく、さらに毎日利用できるという。さっそく本日夕方、緊急臨時自転車部活動決行が決断され、部員4名で行ってきました。

地図でいうとこんな感じ。エミレーツパレスホテルやAdnoc本社ビルなどが並ぶ都心一等地のすぐ南部に位置する島に、自転車専用の1周10キロのトラックがある。

f:id:anezakimanAD:20181031031831j:image

この島は最近新たに開発された地区らしく、海岸が整備されて多くの家族連れが楽しんでいた。

f:id:anezakimanAD:20181031031919j:image

こじんまりとした自転車レンタル場所。ほとんど人はおらず、レンタルにも特別な手続きはいらず、エミレーツID等の身分証明書だけ。ただし Yas と違ってタダではなく、レンタル1時間当たり AED 50必要。
f:id:anezakimanAD:20181031031923j:image

まだ未開発の島のコースだけあって、とにかくただっ広い。一周10キロとYasのほぼ倍の距離で、平坦ではあるが周辺景色にあまり変化がなく、ひたすらペダルを漕ぐ感じ。また海風が結構強く、コースの半分は逆風になり、かなりシンドイ。
f:id:anezakimanAD:20181031031928j:image

それでも途中コースからAdnoc本社、エミレーツパレスホテル、プレジデンシャルパレスといった都心のビル群がよく見える。
f:id:anezakimanAD:20181031031915j:image

フーフー言いながら4人全員、なんとか2周20キロを完走。そのあと、インターコンチネンタルホテルのアジア系レストランで慰労会。この日はレディースディだったらしく、周りをほとんど女性に囲まれながら、オジサン4人短パンTシャツ姿で楽しく懇談するのであった。

ここは都心に近く、毎日朝6時から夜の12時まで営業しており、現時点ではレンタルも混まずにすぐに借りられるということで、次回以降当面はこの地を新たなアブダビ自転車部の活動場所とすることが満場一致で決議された。次回は3周30キロ完走目指して頑張りたいですな。