疲労困ぱいの夜に
今週半ばに会社の大会議があり、その準備で連日神経戦のようなやり取りが続いて疲労がほぼ臨界点に達しつつあった日曜日。現在アブダビやドバイで開催されているスペシャルオリンピックス国際大会(知的障害者による世界的アスリート大会)に出場している日本代表選手たちの激励の会が、日本大使館主催でアブダビ市内のホテルであった。疲労困ぱい気味でもうろうとした頭ながらも参加させていただく。
選手たちの入場を拍手で迎えたあと、こうした行事でよくある日本・UAE両国の国歌斉唱があった。俺は雄壮な響きのUAE国歌が好きで、聴いていると勇気が湧いてくるのであった。
大使と選手団代表の皆さんの挨拶があったあと、全員で集合記念写真。
ブッフェ形式の懇親会に移り、選手団を率いている有森裕子さんと記念写真を撮らせてもらう。アトランタとバルセロナのオリンピックで銀と銅のメダルを取った、往年の日本屈指の女子マラソンランナーであり、バルセロナで銅メダルを取ったときの「自分で自分をほめたいと思います」の感動セリフで有名な方である。50歳になる現在もスペシャルオリンピックス日本理事長をはじめとして精力的に活動されていて、まだまだお若くて溌剌とした感じでありました。
その後、食事をしながらバトミントン、サッカー、バレー等の代表選手の皆さんと懇談させてもらう。慣れない海外で体調を崩した選手もいたそうだが、皆さん総じてお元気で、この大会に参加できたことに心底嬉しそうな様子であった。
そうして2時間ほど過ごして、ホテル会場を後にするころには元気をいただいていました。選手の皆さん、無理せずに楽しんで下さいね。俺もそうします!
ちかごろの交遊録
3月も中旬になるのに、アブダビの天気はまだまだ日本の春のままである。例年だと最高気温が 35度を越える日本の夏期なのだが、朝晩20度以下、日中の最高気温25度前後とアブダビ日本人にとっては寒いくらい。その分野外活動もやりやすい。足元、仕事が忙しくてストレスフルになっている事もあり、野外含めた交遊が活発化、以下最近の活動。
「Creativeな日本人の会」と称する知人2名のメンバーとその家族を招待しての拙宅でのバーベキュー。気温26度、微風という絶好の焼き日。俺はいつも通り漬物、サラダ、ツマミ類を準備する。
みなさんが持って来てくれたステーキ、とうもろこし、さつまいもなどを豪快に焼いて食べる。ステーキの肉汁、野菜の甘さが美味しい。
さらに感動の豚のスペアリブ丸ごと焼き。
こうしたものに舌鼓を打ちつつ、旦那とお子様はビーチ遊び、奥様と俺は和やかに歓談。小さなお子様にはヤングなベビーシッターも完備(笑)。
こうして絶好のBBQ日和の中、老若男女で楽しいひと時を過ごすのであった。
続いてMATSUレストランを中心とした交遊。昨年11月の開店以来、アブダビにおける日本食レストランの殿堂、MATSU には度々お世話になっている。
会社幹部とのかしこまった会食、お取引先との接待会食、同僚や出張者との気軽な懇親会、2次会スナック的にカウンター席で一人で飲みながら、お店の看板娘の A嬢や寿司職人Sさんとの会話を楽しんだり、残業帰りに夕食兼ねて軽く一杯引っ掛けたり。TPOに合わせて楽しませていただいている。
色々な人が MATSU に集まるようになり、出会いの場としても機能している。旧知のアブダビ在住日本人と会う確率はかなり高いが、先日は昔の仕事関係の方が日本から出張で来ていて、実に20年振りに MATSUで偶然再会した。またCAさんの姿もちらほら。こちらはまだ実質的な交遊はございませんが。。
多少お高いが、やはり料理が美味しい。特にSさんの握る寿司が最高だ。そのSさんが近々日本に帰国するという。Sさんには大変お世話になった。日本での成功をお祈りしたい。
最後に昨日実施した企画。時々カヤックに行く Eastern Mangrobe の沖合でアサリが採れるという。月イチで集まっているメンバーで、昼はアサリ採り、夜はそこのホテルのレジデンスにお住いのI氏のお宅ですき焼きを食べようというもの。
アサリは俺の好物であり、まさかアブダビで潮干狩りができるとは思わず、期待しながらその日を待った。ところが昨日はまさかの悪天候。朝から風が強くて雲がいっぱい。出かける頃には雨も激しく降り出した。それでも出航して、沖合のアサリ漁場にカヤックで向かう。
しかしながら内海のアブダビにしては風のために波が出ていて、横波に弱いカヤックでは危険な雰囲気が漂う。いったん途中の小規模アサリ漁場の砂地に上陸して様子を見る。
もう一つの懸念は、この悪天候下、アサリが砂深く潜って採れないのではということ。このミニ漁場でも殻だけで身のあるアサリはいない。悪天候も続いており、最終的には天候不順により今回のハンティング活動は順延との決定となった。次回に期待したい。
夜の方は予定通りI氏宅に集合。ベランダからの見事な夜景を愛でつつ。
I氏お手製のすき焼きをガンガンいただく。うまーい!
シメにはアサリのお味噌汁。アブダビの Fish Market 経由での多分 Eastern Mangrobe産(笑)。
こうしたみなさまとの交遊で元気をもらい、また明日からの戦場に立ち向かうのであります。
異業種交流会という素敵
昨年9月から、異業種交流というありふれたコンセプトであるが、なかなか素敵な飲み会を不定期的に行なっている。商社、金融、石油会社、エンジ会社、メーカーに加えて、現地大使館の方にも参加いただいており、アブダビにおける官民一体の全日本チームである。
そこで交わされることと言えば、仕事やビジネスの話はほとんどなく、ただの馬鹿話である。男だけのメンバーということもあり、下ネタ含む低級な話題も飛び交う。これがとても楽しい。
場所は持ち回りの幹事が決めるのだが、時には自宅にお誘いいただくこともある。前々回は拙宅でバーベキューを実施、前回は官の方のご自宅に招いていただき、絶品のお手製中華料理の数々を堪能。こちらはその時のラーメンで、格別に美味でございました。
今回はYas島のゴルフ場のパブに集結、いい季節も終わりに近づいたので、暑くなる前にテラスで夕暮れを楽しむという趣向である。
マングローブの森に沈む夕日。心が洗われるような素晴らしい風景に一同感嘆。
その夕日の前でアブダビにおける全日本チーム全員集合。なかなかの精鋭揃い(何の?)。
日が沈んでから寒くなってきたので屋内のレストランに移動。そこで牛肉の塊に舌鼓を打つ。
仕事とは直接関係のない40歳代から70歳代までのメンバー10名で、心置きなく食事、酒、会話を楽しみつつ、アブダビの夜は素敵に更けるのであった。
なお、今回の幹事の労を取っていただいた石油会社のHさんが、3月末で帰任されることになった。駐在員の常ではあるが、せっかくお知り合いになった方とお別れするのは寂しいものだ。Hさんの新天地でのご活躍を祈念いたします。
女子大生帰る
女子大生3部作完結(笑)。
2月20日の未明に来て、本日3月2日までいた彼女たちは帰って行った。実質11日間の滞在であった。その間、アブダビとドバイの主要観光地に一緒に行ったほか、彼女たちだけで砂漠ツアーに行ったり、ドバイやアブダビのモール巡りをしたりと、活発に行動していた。来る前に持っていたアブダビやドバイのイメージとだいぶ違い、安全で楽しい場所だったとの印象を持ってもらったのは嬉しい。
本日の最終日、たまたまアブダビ自転車部のバーベキュー懇親会が拙宅であったので、二人にもいろいろ準備を手伝ってもらったり、メンバーと交流してもらった。彼女たちにとって、アブダビ駐在員の様々な話が聞けたのは良かったのではないかと思う。
Storm が来るとの予報にも拘わらず、拙宅は気温は低めながら爽やかな風がときより吹く絶好のバーベキュー日和。今シーズン2回目のバーベキューであり、ムシュリフ・モールで買い込んだオーストラリア産アンガスビーフのリブアイをメインとして、ソーセージ、野菜を焼く。
話題はアブダビ・ドバイの楽しかった話から、昨今の日本の女子大生事情に話が進み、アブダビにおける日本の女子大生の希少さに改めて感動するおじさん軍団であった。
楽しい日々だったが、少し疲れたね。これで今期の親族親戚来訪シリーズも一服。明日からまた一人暮らし、やりますかねえ。
女子大生とともに in ドバイ
女子大生シリーズ第二弾、ドバイ編。
旧市街のSpice Souq、渡し船を経験した後で、ドバイモール散策。さすが女子、結構長い時間をかけてお土産物を観ていました。
その後、Miracle Gardenに向かう。入り口に入るとちょっとキモい猫たちがお迎え。
でもちゃんとディズニーもいました。
その後、俺の一押しの Global Villageへ。各国パビリオンを観て回るとショーが花盛り。シリア館でのシリア美女の踊り。
ノリノリで躍動的なアフリカのダンス。
でもやっぱり日本館のおごそかな和服美女だねえ。
そうしてほとんどすべての国のパビリオンを回って5時間超、ここで過ごして帰途につく。
いやー、おじさんは疲れました。楽しかったけどね。
女子大生来たる
年末からここまで親族親戚の来訪が相次いだ。12月後半に妹一家、1月初めに俺の家族、1月後半から2月頭にかけて俺の両親、そして第4弾、季節の良い冬季シーズンでは最後の来訪者が今週から我が家にやって来た。2人の女子大生である。
俺の家内の姉の娘、すなわち姪っ子が高校時代の友達を連れてアブダビに遊びに来たのだ。二人とも4月から大学3年生、姪っ子は哲学科、お友達は看護学科て学ぶ正真正銘の女子大生である(女子大生にはしゃぎ過ぎ、苦笑)。
水曜の未明に入って来たので、水木と自宅中心に過ごしてもらい、本日アブダビ市内に連れて行く。ルーブル・アブダビを、特別展示中のレンブラント・フェルメール展含めてたっぷりと鑑賞。ランチを中華(3大中華の一つ、New City Palace Restaurant)でとった後、エミレーツパレスホテルに行く。
豪華内部を散策したあと、金粉入りの名物カプチーノをトライ。さらにエティハドタワーズの74階のオブザベーション・デッキからアブダビ市内を見下ろす。
エミパラとプレジデンシャル・パレス。
いつも走っている Al Hudayriat島のサイクリングコースがくっきり。
前日に二人でシェイク・ザイード・グランドモスクに行っているので、アブダビ編はほぼ満了。明日はドバイに向かう。親族親戚が来るたびにアブダビとドバイ中心に連れ歩いているので、両首長国の主要な観光名所巡りはプロになりつつある。UAEのツアーガイドになれるね。
今どきの若者っぽい面倒なところもあるけど、素直なこの二人の女子大生(くどいねえ)との交流をしばらく楽しむとしよう。
アル・ラハ号とともに
両親が2月初めに帰って、また日常的に運動するようになってから16日ほど経った。そのうち、9日はどこかしらにサイクリングしていた。日数での自転車稼働率56%、2日に1日以上は走っている計算になる。9日の内訳は、Yas Marina Circuit 4日、Al Hudayriat Cycle track 2日、そしてYas島の公道が3日。
本日は Yas Marina Circuit で汗を流したが、個人的最長記録の7周、38.5キロを1時間20分で駆け抜けた。この距離を平均時速28キロである。我ながらすごいねえ。
ロードレース用自転車購入という、俺にしては大型投資をしたので、少しでも稼働率を上げて投資回収を早めるという経営にもつながる心理はあるけど、やはりこの涼しい季節に、ストレスフルな仕事や雑事を忘れて、一心不乱にペダルを漕ぐことによる精神的・肉体的開放感が最高だね。
さらに公道の場合、歩いたり車で行けないような場所にも気軽に行けることがある。先週末、Yas島で自転車で行ける場所は隅々まで行こうと思い、東西南北、道のあるところを周った。すると東の端にある Yas Gateway Park という公園の、さらに北の方に殺風景な住居群が広がっていた。これは不動産開発会社Al Dar が Yas で開発中の Yas Acre という集合住宅地建設の労働者用キャンプであった。
この開発はまだ着手したばかりという風景だったが、島の反対側の West Yas という新興住宅地はすでに出来上がっており、まだ人は入ってなさそうだったが、新しくて緑たっぷりの住宅街は魅力的だった。 自転車でスイスイ走れる。
足元、アブダビの不動産需要は停滞気味で、一方供給の方はどんどん増えている感じがする。大丈夫かと思うが、そこは長期的視野で少数の意思決定者で物事を進められる首長国。短期的な景気の動向に係わらず、Yas島のような将来の一大居住地域の整備を粛々と遂行しているのだろう。
こんな社会経済的な現場考察も可能な自転車での散策は良いねえ。というわけで、この素敵な相棒に名前を付けることにした。俺の住んでいる地域にちなみ、「アル・ラハ号」。
暗闇にひっそりと佇む愛車、頬ずりしたくなるねえ。おいおい、大丈夫かよ(笑)。