そしてフジャイラ

今週は先の土曜日の大学同窓会支部の懇親会に加えて、水曜日にはお世話になった会社関係の方の送別懇親会も11名、拙宅にお迎えしての会食となった。この時は平日でもあり、バーベキューではなくて仕出し会社さんに料理を作って持ってきてもらった。本職の方が作る寿司、天ぷら、おでん、豚汁は美味であった。それ以外にも別の送別会、日本からの出張者対応などで、久しぶりに平日の夜すべてに会食が入った。

忙しかった週の週末は、すべて忘れてどこかに行くに限る。そして今回こそフジャイラである。前回行きそこなった（厳密には行ったことには行ったが泊まりそこねた）6つ目の首長国である。ちょうど赴任してから半年経過したので、半年サバイブのお祝いも兼ねて、Al Aqah Beach というフジャイラ北部のビーチリゾートに行くことにした。

金曜日の朝8時15分に家を出てドバイへ。そこから右折してフジャイラ方面に向かう。途中、新聞で紹介していたドバイの Hatta Dam に寄る。ドバイ首長国が新たな自然観光拠点として整備を進めているところで、2人の建国のリーダーが描かれているダムや、カヤックなどが楽しめる湖がある。

この日は Happy Day のイベントがあり、カヤック等の乗り物がすべて無料となっていて超混み。周りを30分ほどブラブラして後にした。

その後、フジャイラ中心部でランチを取ってさらに北上、途中UAE最古のモスク（1446年建造らしい）、Al Bidya Mosque に立ち寄り、木をまったく使っていないこじんまりとした簡素なモスクを見学した。

午後4時前に Al Aqah Beach にあるホテルに入った。まだ陽が高くて暑かったので、さっそく海岸に出て軽く泳いだあとにデッキチェアに寝転がって本を読む。そして前回出来なかったビーチ沿いのカフェでビールで喉を潤した。

夕食はホテルにある海岸沿いのシーフードレストラン。獲れたてのハムール（日本でいうクエ）を焼いてもらい、トムヤンクンスープとワカサギのフライを、白赤一杯ずつのワインとともに味あう。周りが皆カップルのなかで、自分だけが1人だがまあこれはやむなしだね。

波音を聞きながらゆったりした気分で食事を楽しむ。食事を終えてからホテルのなかのバーに移動してマルガリータを飲み、部屋に戻ってからもジャックダニエルのミニボトルを冷蔵庫から取り出してベランダで飲む。前回まったく飲めなかったシャルジャの恨みでもあるまいし、ちょっと飲みすぎだねぇ（苦笑）。

翌朝、多少お酒が残っていたが、いつも通り元気に散歩に出て、2時間ほど近くに岩山周辺を散策する。昼12時にチェックアウト、せっかくフジャイラまで来たので帰りはお隣のラス・アル・ハイマ首長国に寄り、この国最高峰の Jabal Jais（Jais Mountain）を目指すことにした。

Al Aqah地区から西北の地にある1,900メートル級のこの山脈は、オマーンの飛び地である Musandam から入れれば距離的には近いがVISAが必要なので行けない。多少迂回しつつ岩山の長い道のりをひたすら走り、2時間半ほどで山頂近くの駐車場にたどり着く。この先はまだ工事中。

ダイナミックな光景で、片方からは荒涼とした岩山、片方からはラス・アル・ハイマの港が見える。

ドバイ、フジャイラ、ラス・アル・ハイマの3つの首長国の景勝地を巡り、フジャイラに泊まれた今回の1泊旅行は、自然、文化、食（アルコール？）を満喫できたとても充実した旅であった。