anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

無意識の偏見

大会議準備と対応、首相来訪ミッション対応で、ここのところ Yas islandのサイクリングに参加できてなく、体がうずうずしていた。昨夕、2週間ぶりに Yas Marina Circuit に出かけていった。

気温が日中ピークで38℃に達し、夕方でも33℃とまだ暑さの残るなか、軽快にペダルを漕いで1時間25分で初めての6周(33.3km)を達成した。3周目辺りで足と尻に少し疲れが出てくるが、それを超えると足が自然に動く爽快感を覚えてきた。

考えてみれば、俺は中高生の時、新潟から北は青森、南は東京、東は福島、西は大阪まで一人で自転車旅行を楽しむサイクル野郎であった。数十年前の若き時代に戻るのも良いなあ。

仕事では相変わらずバタバタが続いているが、下記日経記事に触発されるものがあった(俺は日経電子版会員で関連記事は必ずチェック、林真理子の愉楽も愛読中)。

育児中の女性は残業が多いコンサルティング部門では働けない。IT(情報技術)業界の長年の常識を日本オラクルの伊藤郁保さんが壊した。

(中略)

伊藤さんの復帰から5年。当たり前とされてきた慣習や業務を見直した結果、10人近くの女性がコンサル部門に復帰した。

組織が一歩踏み出せば無駄な仕事が減り、能力のある人がきちんと仕事ができる。生産性向上への確かな一歩だ。

 「育児などを抱える女性社員にハードな仕事はかわいそう」という「無意識の偏見」。早稲田大学の大湾秀雄教授がある企業の人事考課データを調べると「難易度の高い仕事」の担い手は男性が全体の17%に対し女性は6%にとどまった。「成長機会の差が女性の昇進を妨げている可能性がある」(大湾氏)。労働政策研究・研修機構によると、管理職に占める女性の割合は日本は13%と米国(44%)の3分の1にとどまる。

(中略)

 当然ながら、育児など家庭とキャリアアップを両立したい女性は多い。思い込みが壁となっていないか。深刻な人手不足を機に女性と高齢者の労働参加率は世界の先進国と同水準にまでに高まった。だが、任せる仕事の内容や重さはどうか。壁を取り払えば生かせる人材はまだまだいる。

無意識の偏見とは、言葉を換えればこれまでの常識にとらわれてゼロベースで物事を考えられないことであろう。この国に照らして言えば、通常やってくる外国人労働者(特にホワイトカラー人材)は自分の能力と知見を武器に、難易度の高い仕事に挑戦する野心的な人が多い。そこでは合理性、効率性、迅速性が尊重され、成果が直接的に問われる競争社会だ。

一方俺はどうだろう。日本の親会社からの出向という立場もあるが、日本的な常識、歴史的経緯、古い因習で頭が固くなっていてないだろうか。本当にこの会社のためのベストな制度設計を考え尽くしているだろうか。

そんなことが問われる場面が増えてきた。せっかくそういうことを自由に発想して実行可能な組織にいるのだから、無意識の偏見を克服して、Best for the Company を追求してみたいと思うこの頃である。