anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

ネパール連邦共和国旅行記その1(ポカラにたどり着く)

ヒマラヤ山脈を見に行こうとネパールを旅してきた。ネパールの首都、カトマンドゥまで飛行機で4時間台で行けることが分かってから、いつかは行きたいと思っていた。このたび、仕事がひと段落ついたこと、さらにネパールは今が乾季で山もよく見える観光ベストシーズンということで、日本の勤労感謝の日も援用して(笑)、木・日と休みをもらって3泊4日の旅に出かけた。

なるべく多くの滞在時間を確保すべく、行きのカトマンドゥまでのフライトを木曜日の早朝3時45分発、現地9時20分着とし、そのまま国内便に乗り継いでヒマラヤ山脈観光の拠点、ネパール第2の都市、ポカラまで飛ぶことにした。木曜日の午後から活動開始、ポカラで1.5日間ゆったりと過ごして、土曜日の朝ポカラからカトマンドゥに戻り、首都散策に半日、日曜日の朝便で戻るという計画である。

水曜日は市内で会食があったため、一旦家に戻ってシャワーを浴びて0時過ぎに出発。フライトはいつも使っている当地のLCC、Air Arabia。空港のフードコートでフィリピンヌードル、ロミがあったので軽く腹ごしらえ。

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シャルジャ空港を予定通り飛び立ち、カトマンドゥ空港にもほぼ予定通り到着。事前にWEB経由で申請していたビザも空港で簡単に取れ(15日滞在の観光ビザで25ドル)、同じ空港内の国内線ターミナルに着いたのが10時半と極めて順調。

これだと事前に調べていた12時台の国内便で楽勝と思って、チケットカウンターでネパール人のお姉さんに軽口叩きながら、ポカラまでのチケットちょーだいと言う。すると返ってきたコメントは、本日ポカラ空港悪天候により全便運行停止中、いつ運行再開になるかは不明、ちなみに昨日も同じで終日運休となったと。。

がっかりするもこの時点で飛行機での移動を諦め、他の代替手段に頭を巡らす。これも事前に調べていたが、ポカラへの移動は飛行機以外にバスやタクシーがある。ただし飛行機だと30分程度で着くが、車だと7時間前後かかるというので、飛行機にしていたのである。周辺の人にバス情報を収集、旅行者用のバスはすでに出発しており、ローカルバス(あっちこっちに停まる乗合バス)のみだという。これは時間がもっとかかり、乗りごごちも悪そう。タクシーと交渉を始めるが固定料金で135ドルだという。飛行機代(125ドル)よりも高いが、ポカラのホテルも前払いで予約しておりこれで行くしかない。

そう決めたらお腹が空いてきて、昼食を食べるというタクシー運ちゃんに空港近くの地元の人が行く食堂に連れて行ってもらう。ネパール名物のダルバート・タルカリ、250ルピー(1ルピーほぼイコール1円でそのまま円換算可能)。

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お腹がふくれて少し落ち着く。焦っても仕方がない、ネパール流でゆったり行くしかないね。

さて、なぜ飛行機で30分なのに、車だとその14倍の7時間もかかるのか、乗ってみてよく分かった。カトマンドゥとポカラの距離は約200kmであり、7時間だと時速30km弱の計算だ。とにかく道がひどい。市内を抜けるのに狭くてところどころデコボコの道を、バイク、自転車、歩行者がわんさかいる中て接触スレスレでスピードを出して走る。かつ信号が一個もなく(国の首都の道路に信号がないなんて!)、一部の目抜き通りに警官が立っているだけ。

ようやく市内を抜けてハイウェイと称する道路になっても、片側1車線の狭い道で、山道のアップダウンが続き、かつ窪みや工事中の砂利道がところどころにある。ネパール人をして車の中でダンスしているようなものだと。しかもこの悪路をスキあらば追い抜こうとする車だらけで、クラクションをがんがん鳴らしながら対面スレスレに通り過ぎる場面に何度も命の縮む思い。。

そうしてポカラ市内には夜6時過ぎに着いたが、そこから俺の宿はさらに山を登ること50分。ホテルに到着したのが夜7時、あたりはなんの灯りもなく真っ暗。こうして自宅を立ってから約17時間(アブダビとカトマンドゥの時差1時間45分)かけて這々の体でなんとか初日の宿にたどり着いたのであった。