anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

引っ越し

引っ越しすべしと思ったのは7月前半に遡る。前述の通り、新たな気分で3年目に入りたいと思ったのが直接的なきっかけだ。今の家があまりにも広大で(350平米)、いい加減そこでの一人暮らしに疲れた(寂しかった)こともある。そうなると矢も楯もたまらず移りたくなり、たまたま知人に相談したら、Properties Finder という不動産ソフトを紹介された。

さっそくそのソフトを使って、家具付きで住みたいエリアを検索したら、3つだけ候補が出てきた(アブダビの不動産物件では家具付きは希少)。うち1つはほどなく契約済みとなってなくなり、残り2つを別々のエージェント通じて実地検分することにした。じつはその2つは同じ部屋であって、結局その一つを見に行った結果、気に入ってそこに決めた。レートについても、知り合いの不動産会社勤務のトルコ人のアドバイスに従って交渉、決着した。一つ見てそこに即決したのだから、実に効率的な家探しだった(笑)。

ただし明け渡しは9月以降になるというので、じっと待ってつい先週末、引っ越しを行った。ホテルの Villaから家具付きのアパートメントに移っただけなので、荷物も多くなく物理的な移動の負荷はほとんどなかった。

今度の住まいは日本風にいうと2LDKのマンションで、前の2階建てのVillaに比べると広さは半分以下。キッチン、ダイニング、リビング、寝室、バストイレが徒歩数秒で行けて快適(前は上下別れていたことも含めて、十数秒はかかっていたのだ)。また大家さんはEtihad航空のパイロットで、リストラされてバーレーンベースの Gulf Airに移るために家が空いたので貸すことにしたという。このご夫妻のセンスがなかなかで、モデルルームのようにキレイで何でも揃っていて便利。

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場所は会社、空港、Yas島にさらに10分ほど近くなった(アブダビ市内からは少し遠のいた)。前の家のように大勢でバーベキューできるような大きなテラスはないけど、ほどよい広さのバルコニーがあり、またアパート住人専用のビーチ、プール、ジムが完備。さらにスーパー、サイクルショップ、各種レストラン(アルコールでないけど)が徒歩圏内に揃っており、俺の一人暮らしには十二分の環境である。

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良いこと尽くしのように思えるが、いくつかチャレンジがあった。前のホテル運営の居住地とちがって、部屋ごとに大家も違う一般的なアパートメントのため、水道電気ガス、エアコン、テレビWiFi等の通信といった居住インフラ設定は、すべて自分で契約の手続きをしなければならない。多少は不動産エージェントがヘルプしてくれたけど、アブダビにおける公益団体・インフラ企業である Tawtheeq(水道、電気)、TasleemとADDC(エアコン、冷水)、Royal Gas(ガス)、Etisalat(通信)との契約に奔走された。この時期、仕事も多忙極まったが同僚のサポートも得て何とか完了しつつある。

もう一つのチャレンジは、部屋の掃除やベッドメーキング、Yシャツなどのランドリーである。これらも前はすべてホテルがやってくれていたが、今後はすべて自分でやらねばならない。まあ、これが生活というものであり、せっかく異国に住んでいるのだから、実生活体験を深めるためにも必要なことだと感じている。

ということで、新しい生活が始まった。「女房と畳は新しいほうが良い」、ということわざ通り、気分を入れ替え、すがすがしく新鮮な気持ちで残りのアブダビライフを前向きに過ごしていきたいものだ。