anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

続•何とか生きてます

半月ほど前から一部ながら外で食事ができるようになった。それからタコの糸が切れたように飲み歩いている(苦笑)。

ゴルフ場隣接のレストラン6回(Yas Links 3回、アブダビゴルフ2回、Madang1回)、レストランチャイナ4回、 インターコンチネンタルホテルのベルジァンカフェ1回、そして家飲み数回。

リアル飲みで人との交流の再開を楽しんでいるが、飲み過ぎて翌日二日酔いの弊害も。ストレス累積、仕事がはかどってない等で情緒不安定になっているのか、そうしたときはズーンと落ち込む。今週は体操も散歩もまったくやる気になれない日があった。メンタル的には「三歩進んで二歩下がる」ならまだ前に進んでいるけど、一進一退、もしくはじりじりと後退している気分だ。

そうした平日の澱のような疲れを癒すべく、今朝は珍しく気温28度とやや涼しかったこともあり、いつもの散歩コースを延長して「アル・ラハビーチ隅から隅までコース」にトライした。

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俺はこの地域の右端っこに住んでいて、そこから行きは運河沿いに歩いて左端っこのアル・ダール本社、通称コインビルまで。

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帰りは海沿いに歩いて家までの11キロを、汗かきかき15,500歩、2時間15分かけて歩く。

そのあと家で久しぶりに湯船に浸かり、カレーライスとお味噌汁を作って、何もしない休日の1日をリラックスして過ごす。

こんな生活をいつまで続けるのかなあとゲンナリしてくるが、本日朗報が。UAE政府が6月23日から一部限定国ながら居住者の国外旅行を認めるとのこと、そこに日本も入っているとの話である。

いろいろと不透明ながら、もしそうなら一刻も早く帰りたいなあ。もはやこの国でこのまま一人で過ごすのは限界であります。休養を下さい!

ということで探索中。

 

「知多」と再会

家飲みの増加という需要増に対して、日本に帰れないし出張者も来なくなって供給が途絶したことにより、日本関係のアルコール飲料、すなわち日本酒や焼酎の在庫が払底して飲めなくなった。仕方なくビール、ワイン中心の酒生活になっているが、だんだんより強い酒を求めてウィスキーを飲むようになった(アル中まっしぐら・苦笑)。

ウィスキーも出張者からのもらい物中心に結構あったが、ついに在庫が切れてこちらのリカーショップで買うようになった。酒屋の特売品中心に Jack Daniel、Jim Beam などを1本約 AED 80(約2,400円)で買って家で飲んでいる

先日、近くの大規模酒屋でサントリーの知多を見つけた。珍しいシングルグレーンウィスキーであり、一時期佐藤健のCMで話題になった。爽やかな感じの味わいでハイボールにするとぴったり。こちらでの販売価格は日本の高級ウィスキーとあって1本 AED 400、12千円である。普通のウィスキーの4本分だ。だいぶ迷ったがここで出会えたのも何かの縁と、思い切って購入する。ちょっと思い入れのある酒だからだ。

販売開始直前にこの商品を知って、当時俺の関与していた製品が知多にある工場で造られていたため、Made in Chita の日本のウィスキーと日本モノ作りの高品質製品をかけて販促活動の一助にしようと、そうした宣伝ラベルを作った。何ケースか直接サントリーの旧知の営業マンに依頼して販売と同時に購入、ラベルを付けてこのウィスキーを海外のお客様に配ったのだ。好評だった。今から5年ほど前の話だ。

このウィスキーはもともと山崎などのブレンド用のグレーンを供給していた中間製品だったが、日本ウィスキーブームもありユニークなグレーンウイスキー製品として販売開始したという。評判は良かったが、昨年の報道によれば、製品不足のため350ml瓶は販売停止、今回買った700mlも今度どうなるか分からないらしい。ちなみに日本での希望小売価格3,800円、Amazonなどでの価格は4,800円程度となっていて、それなりの価値のようだ。

さっそく家でロックで飲む。
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淡い琥珀色で、さっぱりとした味わいながら切れ味ある風味がのどを刺激する。ちびちび飲みながら5年前のことなどを思い出しつつ、グラスを傾けるのであった。何にせよ日本モノは美味しいねえ。また日本が恋しくなるねえ。

 

メリハリ生活

単調な生活の中のメリハリの一コマ。

社員宅でのてんぷらパーティー。揚げたてのてんぷらは美味としか言いようがない。いろいろな仕事の苦労が吹っ飛ぶねぇ。

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家でYouTubeでの松田聖子三昧。改めてこの天才歌手に感動する。俺の青春としか言いようがない。
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こうして、何とか生きています。。。

日本を想う

新型コロナについて、報道で見聞きする直近のデータを元にUAEと日本を比較考察してみたい。下記は本日現在の数値である(UAEは当局公表数値、日本は日経新聞記事)。

UAE 累積患者数38808人、死者276人(死亡率0.71%)、治癒者数21806人(治癒率56.2%)

日本 累積患者数16979人、死者923人(死亡率5.44%)、治癒者数15035人(治癒率88.6%)

UAEの人口は1千万人弱、日本の8%くらいしかいない。一方累積患者数は日本の倍以上あり、人口比では桁外れに多い。しかも足元でも毎日500から600人の新規患者が発生してる。ただしその死亡率の低さから分かるように、かなりの患者が症状無し、もしくは軽症である。

これはUAEというお国柄、海外からの出稼ぎ労働者が人口の8割を占め、さらにそのうちの大多数が単純労働を担っている労働者であり、3密そのものの生活環境で、そこをUAE政府は集中的かつ強制的にPCR検査を実施していることがある。UAE政府公表によれば、連日2-3万人規模の検査を実施していて累積では2百万人を超えているという。人口の2割以上が検査済みということになる。弊社の従業員全員が検査させられたことを思うと、この数値に違和感はない。

一方日本はいろいろと報道されているように、安倍首相が1日2万件の検査を目標として掲げつつも、足元は2-3千件の実績とのこと。このPCR検査体制の不備や結果としての検査件数の少なさが、海外から不安視される要因になっているようだ。

こんなデータがあった。日本(上から3つめ)は検査の全体数も人口100万人当たりの数も極めて少ない。

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でも人口比患者数の圧倒的な少なさ、治癒率の高さを考えると日本は凄い。国民の公衆衛生に対する意識の高さ(俺も小さい頃から外から帰ったら手を洗えとしつこく言われたものだ)、健康的な食生活、温暖な気候、四季折々に外に出て自然と触れ合うことなど、結果として世界最長寿の健康国であり、BCG説は別としても新型コロナに対抗できる免疫力の高さは世界最強ではなかろうか。

日本のメディアは政府の対応の拙さや、国民の自制心の無さを声高に叫ぶが、海外から比較論的に見ると、日本ほどうまくいっている国はないとさえ思う。『全世界史』で出口治明さんが言っている下記に共感する。

問題点を指摘することは比較的たやすいことです。どの世界にも歪なかけらが山ほどあるからです。しかし大事なことは、全体としてのシステムの安定性です。人間社会とはいつの世にあっても、歪なかけらが集まって、一つの安定状態を形成するものなのです。したがって、どのようなシステムや制度であっても、「個々の歪み」ではなく、「全体として見たときに、比較的丸く収まっているかどうか」が決定的に重要です。

国内にいろいろと矛盾や歪みがあり、現状に満足せずにいろいろな課題に取り組むべきだけど、日本は全体としてはとても丸く収まっている国だと、異国にいると思う。要するに早く帰りたいということかもね(笑)。

何とか生きてます

日々単調な生活が続いている。メリハリつけるのにやや苦労しながらも、何とか毎日過ごしている。

朝の20分弱の体操に加え、朝でも気温30度・湿度90%という酷暑期に入った今でも朝夕の散歩の励行で、歩数1万歩以上を1か月以上継続している。毎朝記録している体重は、ついに64キロを割ってここ十数年で最低体重となった。でも体調は快調だ。

料理の方も、ネットフリックスで3シーズン全部観た「深夜食堂」の料理も参考にしながら精進している。最近のお気に入りは、こちらのスーパーで手に入るはまぐりを使った酒蒸しとお味噌汁。ご飯も自家製のタケノコとしめじの炊き込みご飯。

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外食も少しづつ。直近ではホテルの屋外バーに進出、久しぶりに好きなステラの生ビールと豚肉盛合わせなどの料理を堪能する。

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結果として酒を飲む頻度は増える一方だ。休肝日は5月は3日、6月はこれまでのところゼロ、一回当たりの酒量は抑えているつもりだけどね。。

家族への恋しさは募る一方だけど、週一のTeamsでの会話で何とかしのいでいる感じ。

仕事は週に2-3日は事務所に出勤するようになった。我々は現場を持つ製造業であり、やはり現場感が必要だと思っている。コロナとの格闘も続いている。

足元のパンデミック継続下、仕事も生活もいろいろと不便や不安はあるが、先のことは考えないようにしている。あまりにも不透明であり、分からないことだらけだからねえ。こちらの言葉で言うとインシャーラ、神の御心のままに。目の前のことに集中して一生懸命生きていれば、先のことはちゃんと神様が見てくれているといったニュアンスか。日本的に言うと一日一生、日に新たということだと共感している。

免疫力増進活動中

5月が終わった。4月が終わった時、歴史的な2020年4月と書いて、そこには5月中には少しは良くなるだろうとの期待感があった。だけどまったく違った。世界は悪くなる一方で、コロナ影響は数年続くとか、コロナ後の世界は一変する的なペシミズムが渦巻いている。

この国で言えば、毎日の感染者数は700人台とまだ高原状態が続いている。一時期ドバイだけの厳格な外出禁止が話題になったが、足元ではドバイは緩和策に動いており、モールや娯楽施設の開放、外出禁止も23時から朝6時までに緩和された。一方でドバイ以外の6首長国は、イード休暇中の20時からの外出禁止は22時からと緩和されたものの、突如日曜日にアブダビ首長国だけ主要都市間や首長国外の移動が禁止された(いったん明日から一週間)。イード休暇中の交流で感染が増え、今やUAE内の感染者の6割はアブダビが占めるとの噂も。

そんなまだ混とんとした中ではあるが、アブダビでもモールやモール内レストラン、サイクリング含めたスポーツ施設の再開が許可された。ゴルフ場の中のレストランではアルコール含めたイートインでの飲食可能との話を聞きつけた。もはや家での一人飲みやTeams飲みも限界に近づき、今週大会議があってストレスがピークになっていたこともあり、社員や親しい友人と超久しぶりにリアリティ飲み会を再開し始めている。

外に出て人と交流する以上リスクはゼロではないが、こうなるとメンタル的なストレスとのバランスであり、むしろストレスを減らして免疫力を向上させることが一番のリスク回避と信じて、予防的な措置は徹底しつつ、免疫力増進活動を推進中である。

仕事帰り、Yas島のゴルフ場のスポーツバーで社員と久々に野外ビール。結構広い一テーブルにMax4人、ビニール手袋を配り、メニューはQRコード読み取りで各自のスマホで見るなど、予防措置はそれなりにしっかりしている。

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夕陽とマングローブの森の精気を浴びて、語り合いながらのビールは、免疫力増進に効かないわけがない(笑)。
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そして待ち望んでいた日本人御用達の中華料理屋レストランチャイナが営業再開。さっそく初日に自転車部メンバー数人で訪問。久しぶりの定番料理が五臓六腑に染み渡る。
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結局最後は免疫力がモノを言うのだという、やや我田引水的な理屈をベースに、今後も注意深く社交活動的免疫力増強を推進していきます。

イード休暇終わる

本日でイード休暇が終わる。すでに3か月近く在宅勤務状態なので、休暇でも一緒と覚悟していたが、既述通り変化を求めて行動した甲斐もあり、こうした環境下でもそれなりに充実して過ごすことができたと思う。

本日は休暇の最終日ということもあり、より活動的な1日にしようと張り切った。まず朝はこれまでと同じようにラジオ体操第1・第2にアクティブ体操その1・その2で体をほぐした後、Yas 島にサイクリング。島の隅々まで2時間かけて走り回った。

その後、作り置きしてあるタケノコとしめじの炊き込みご飯と、前夜食べた羊肉のキムチ鍋の残りのスープでたっぷりと朝食を取る。午前中は仕事関連の本を読みつつウトウトして過ごす。

午後一番でYas島にあるIKEAに出かける。何を買うでもなく店内をぶらぶら。ここはいろいろな生活の場面毎に商品の展示がされていて、さらに売り場に入ったら最後、単線の動線のため途中ショートカットすることができないのも、あれこれ考えずに済んでいさぎよい。まさにブラブラ歩きの楽しみが体感できる。

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ここ数か月は買い物は食材に限られていたため、なおさら興味深い。日本の実家で飼っている犬恋しさに、犬のぬいぐるみを買い、さらに天然素材の玄関マットを衝動買い。

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それから市内に買い出しに出かける。途中、再び Panda Bao Bao の重慶小麺で腹ごしらえ。前回食べたのより元に戻って、一口食べるごとにむせぶ感じが心地よい。

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買い出し後に夕方の散歩に出かけ、夜は Samurai の寿司と刺身をデリバリーで頼む。これで デリバリー代 AED7入れてAED 125(約3,700円)。ちょっとお高いけど美味しい。

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寿司をつまみつつ、ビールとウィスキーを飲みながら夜は自転車部の皆さんとTeams懇親会で、久しぶりに皆さんと近況報告、情報交換。

こうして2020年のイード休暇は、これまでとは違ったものの、カラダもココロもそれなりに充実して過ごすことができた。明日から戦場復帰です。