anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

続々•We are back!!

先週のAl Hudayriat 島に続いて、Yas 島でもアブダビ自転車部の活動が再開した。この島で活動するのはいつ以来だろう。今年初めてかもしれない。しかもちょうどこの日から自転車の無料貸出しも再開された。

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この日は自転車6名、歩き2名の合計8名での活動再始動。

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活動後のこの活き活きとしたお姿!
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反省会は野外パブ。
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いやー、いよいよ We are really back!! ですな。

続•We are back!!

 アブダビ自転車部の活動も、ついに復活することが出来た。記録をたどると最後に活動したのが Al Hudayriat島での3月17日。それ以来実に170日振りの再開である。自転車のレンタルはしていないので、マイ自転車の無い部員はジョギングでの活動となったが、合計5人が午後6時、気温37度の中で久々に集結した。
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かなりのサイクリストが戻ってきている様子。
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夕暮れの風が心地よい。夕陽に向かってスピードを上げる。
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久々であり、コース内では新たな発見が。海に張り出す形で遊歩道が出来ていた。
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サッカーグランドに体育館。
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こうして各人が自分のペースで心地よい汗をかいたあと(俺は2周)、いつもの中華レストランで反省会を実施。反省会のみのお二人も参加、部員の慶事の報告もあり、大いに盛り上がったことでした。アブダビ自転車部、万歳!

ロスト6か月からニューノーマルへ

2020年8月が終わる。振り返ってみれば、中国発の新型コロナによるパンデミックが他の国と同様にこの国にも襲いかかってきて、各種外出規制、商店やレストラン制限、出国禁止が始まったのが3月からであった。

ちょうどこの6か月の間は、仕事では休暇でインドに戻った社員10数人が戻ってこれず、さらに当地の社員に感染者が出て濃厚接触者含めて隔離、工場や事務所の消毒も行って断続的な工場閉鎖を余儀なくされた。その他もろもろのことが重なって、ろくに考えることなく日々起きたことにバタバタと対処してきた。さらにこの間の3か月ほどは、初体験の在宅勤務となり、同僚や社外関係者とのコミュニケーションにも苦労させられた。

プライベートではロックダウンによる自宅軟禁状態が日常となり、週末弾丸バックパッカーどころか、レストランで仲間と気軽に酒も飲めなくなった。仕事のストレスと息抜きできない状況から、後半は半ノイローゼとなって7月に無理やり日本に一時帰国して一息つけたといった感じであった。いわば2020年の3月から8月までのこの6か月は、俺の人生の中で「失われた6か月」、「泣き言だらけの半年間」として記憶されるかもしれない。。

さて、明日から9月である。もはやこの状況は異常でも緊急事態でもない、ニューノーマルと覚悟を決めて、新たな気持ちで仕事やプライベートの再設計をしなければと少しづつ思い始めている。仕事では市場環境の悪化をエクスキューズすることなく、あらゆることを考えて、チーム一丸となって前に進まねばならない。そのための準備も少しづつ進めている。

プライベートでは、家で一人で酒を飲むことが激減した。8月は酒無し日が10日にもなった。半アル中からの脱却である(苦笑)。もちろん同僚、友人、知人との会食、交流はココロの栄養源、息抜きとして続けていくが、家で一人で酒浸りになるのは極力止めよう。

身体の息抜きの方は、当面は一人での近所の散歩とYas島一周サイクリング。一方で自転車部の活動の方は近々再開できそうだ。旅行は当面無理だろうけど、アブダビ首長国内やPCR検査受けてのドバイツアーを検討したい。

ということで、9月から新たな人生の出発のつもりで頑張りたいものです。いやいや、頑張らずに自然体だね。

同志帰任

日本からアブダビに帰国してからほぼ1か月。この間、この国でも毎日の新規COVID-19陽性患者数が今月初めの100人台から至近では500人前後まで増えている。やはりドバイ首長国での経済開放政策のせいか、噂ではドバイでの発生者が圧倒的なようだ。

一方でアブダビ首長国内では国民・居住者を残らず全員検査するという方針の元、突然アパートの前にPCR検査団が現れてエミレーツIDを一旦取り上げて、強制的網羅的な検査推進が引き続き行われているようだ。俺の家は田舎なので当分来ないことを祈るが。

そういう相変わらずの2首長国の対応の緩急の違いのせいで、アブダビ国境封鎖政策が続いている。アブダビ首長国への入国時の規制として、これまでの1に加えて2が最近追加となった。

  1. 受領後48時間以内のPCR検査陰性結果の場合、同結果のみで入国が可能。
  2. 受領後48時間以上6日以内のPCR検査陰性結果の場合、受領後48時間以内のDPI検査結果も併せて必要

これでは当分自由にドバイとの行き来はできそうにない。。実はドバイ中心部に我々が大好きな日本的居酒屋の富士屋の2号店、木村屋が最近オープンした。こうした状況下、まだ行けてない。下記はWeb記事から取ったのだが、早く行きたいねえ。 

Restaurant in Dubai

さて、そんな動きの中で弊社でも転機があった。5年間に渡り工場操業のキーマンとして勤務してくれたN君が、出向元の日本企業に帰任することになった。赴任時、何もない砂漠の地のコンテナキャビンの事務所で、会社の仕組みを一から立ち上げ、建設業者と交渉しながら新工場建設を推進し、インド人技師やオペレーターと渡り合いながらチームとして操業指導、試運転を指揮し、商業生産開始に結び付けてくれた恩人、同志である。

初の海外駐在、当初は英語もままならない中で、VISA取得が遅れるなどご家族の方にも大変ご苦労いただいた。一番若いということで宴会や弁当の手配などの総務庶務全般業務、さらには家での鍋、天ぷらなどの手料理の数々で私生活でも大変お世話になった。本当に感謝感謝である。N君、本当にありがとう。ご苦労様でした。

職場での最後の日のご挨拶。

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日本での引き続きの活躍を祈念しています。

さて、後任もN君。仕事はこれから順次だが、料理の方はやはり前任の方が上手のようで、歓送迎会のてんぷらパーティーでは指導を受けながら四苦八苦。まあ長い目で見ましょう(笑)。
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新たなメンバーで、また頑張っていきます。

We are back!!

アブダビにおけるHome Quarantine 期間が満了。この1週間は久しぶりに事務所に出社して戦線復帰を果たした。さっそくいろんなことが起きてくたびれ果てている。本当に仕事は思い通りに行かないなあ。。

プライベートも方もほぼ全面展開。食事では自宅飲みに加え、韓国料理Madang、中華の Panda Bao Bao、Restaurant China(レスチャイ)、和韓の SUSHIMARU、そして和のTOKIと、いつものお店は一通り復活。レスチャイでは自転車部の仲間と久しぶりの飲み会。8月末で帰任予定の弊社のN君の送別会も併せて実施していただく。記念の盾をもらってニッコリのN君。長い間ご苦労様でした。

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ハナモクは仕事でグッタリして同僚と2人でひさびさの MATSU。まだ限定メニューだが、カウンターで日本人シェフと語りながら和の肴をつまみながらのビールは格別。
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そして週末はこれも久々の早朝 Yas島サイクリングにリヴァイブ。
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その際にYas Marina Circuitに寄ったところ、日と火の夜のサーキットコース開放が再開しているという。さっそくその日の夜、愛車アル・ラハ号で駆け付ける。サーキット入り口で検温あるも、コース内ではマスク不要。自転車はレンタル無しの持ち込みのみ。入口はサイクリングと歩行者で分けており、入口と出口も分けたりとソーシャルディスタンスを徹底している。
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コロナ禍に加えて、夜7時ながら気温37度、湿度60%という蒸し暑さもあってかコース内はガラガラ。5周して全身汗びしょになりながらも、変化と起伏に富む Yasサーキットコースのランを楽しんだ。

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こうしてアブダビでもいろいろなモノ・コトが少しづつback してきた。関係者の熱意と努力に感謝するとともに、俺も少しでも応援すべく積極的かつ注意深く動き回っていきたいものだ。

凛として旅立つ

日本から戻ってきて12日が過ぎた。ここまでUAE官製ソフト、Al Hosnに監視されながら基本自宅での Self Isolation を守っている。家周辺の散歩や買い物は寛容の精神で取り扱っていただけると信じながら(笑)。

この間、毎朝の体操と近隣散歩の励行、そして3日連続含む6日間の断酒で確実に健康状態は良化。体重、血圧ともにほぼ元に戻った。メンタル面も、当初は日本で家族とたっぷり時間を過ごした後だっただけに、2週間一人ぼっちの自宅軟禁状態で喪失感に襲われた。しかしいつまでグチグチ言っていても仕方ないと割り切り、前向きになってきた。

それを応援してくれたのが二人の歌姫だった。突然、司馬遼太郎原作でNHKで放送された名作『坂の上の雲』を観たいと思い立った。

 40歳代前半のころ、原作の文庫本全8巻を圧倒的感動で読み、ほぼ10年前にNHKスペシャルドラマで放送された同作品は、明治維新後、まだ小国だった日本がロシアを破った日露戦争という歴史を縦糸に、秋山好古・真之兄弟、正岡子規の3人の青春群像を横糸に織り交ぜた司馬作品の超傑作だ。

この大作ドラマは、2009年から2011年の3年間に渡って12月だけ放送するという異例な形を取り、この間は毎年12月が楽しみだった。原作に忠実でキャスティングもベスト(このドラマで東郷平八郎元帥役だった渡哲也さんの訃報に昨日接しました。謹んでご冥福をお祈りいたします)だった素晴らしい映像に酔い、雄大な主題歌とエンディング曲にも魅せられた。そしてこの明治期の日本人の精神の一途さ、潔さ、謙虚さが、今の俺の精神風景の欠けている部分にヒットしたのか、猛烈に観たくなった。

残念ながらNHKの有料アーカイブ放送はこちらではVPN経由でないと見れないらしく、仕方なくYouTubeで関連映像を漁っていたら、ドラマ主題歌「Stand Alone」を歌っていた二人の女性自衛隊員の映像に出会った。 

 海上自衛隊の三宅由佳莉さん。その渾身を込めた迫力満点の歌いっぷりに圧倒される。

陸上自衛隊の鶫(つぐみ)真衣さん。心の底まで響く爽やかな歌声、この映像は地元金沢で歌っている途中に万感の思いからか涙。思わずこちらまでもらい泣きの号泣。

作詞小山薫堂、作曲久石譲のこの名曲は、ソプラノ歌手、森麻季さんのサントラ盤がオリジナルらしいが、自衛隊合唱団の演奏で自衛隊の二人の歌姫が歌うと、原作のドラマが想起されて、俺の感情の琴線に触れてくる。

♬ 迷い悩むほど 人は強さを掴むから 夢を見る ♪ 凛として 旅立つ 一朶の雲を目指し

♬ 私は信じる 新たな時がめぐる ♪ 凛として 旅立つ 一朶の雲を目指し

こうした歌詞を聴くたびに、感動の渦である。このカタルシスにも背中を押されながら、もうじき本格的に戦線に復帰したいと思います。そういえば、本日は75回目の終戦記念日だね。

ニッポン充電記

 こういう時期の帰国だったので、ここ数回のアップはアブダビ・日本間の移動の体験や手続き等が中心だった。ここではいつもの日本での楽しい体験や驚いたことも記録に残しておきたい。以下、自宅待機が終わって動き回った際のいくつかのスナップショット。

 田舎の実家に2泊してきた。♬ウサギ追いしかの山 ♪小鮒釣りしかの川、を地でいうのどかな風景や親族との久しぶりの交流で、心の中の澱のようなものがゆっくりと溶けていく。

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愛犬も田んぼ道の散歩に浮かれた様子。
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外食編。今回はおとなしめにランチ中心。新橋お多幸のおでん。
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サンマーメン発祥のお店でサンマーメンをいただく。豚肉、もやしのあんかけとさっぱり醤油味がばっちり合って美味。
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すき焼きランチ。卵が眩しい。
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土用の丑の日のご馳走。脱帽的うまさ。

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初めて食した伊万里ちゃんぽん。このトッピングの豪勢さ。
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会社に行きがてら、増上寺を散策。
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UCC本社の喫茶室で挽きたてのコーヒーをいただきながらひと休み。

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会社はこんな風になっていました。手作りのパーティションだそう。。
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社員食堂も。。
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そうしてそれなりに充実した日々を過ごして日本を離れたが、帰りの機中で俺の好きな昭和のニッポン原型に再会。過去の名場面や寅さんを偲ぶシーンでは涙を抑えられない。
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冒頭の主題歌を歌うシーンでは、渥美さんの代わりに桑田さんが熱唱。粋だなあ。
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というわけで、ゆったり、まったり、楽しくビックリしながら日本を後にした。自宅待機期間の2週間含め、基本毎日3食の日本食を楽しみ、晩酌は毎晩だった。結果、運動不足も相まって肉体的には体重3キロ増、血圧大幅上昇と悪化傾向。でも精神的には明らかに充電できて良化したね。身体はこれから徐々に戻していきます。。