世界一安全なアブダビ首長国か
イベント続きで毎日出歩いていて、大丈夫かと心配される向きもあるかもしれないが、この国、アラブ首長国連邦、特にアブダビ首長国は現時点では世界一安全ではなかろうか。最新の発表では、新規感染者数79名、死亡者ゼロで、ここのところ新規100名未満、死亡者なしが続いている。
ワクチン接種に関する下記データ(Our World Data より某邦銀さんがまとめた資料)が示す通り、ワクチン接種率も世界最高レベルである。
一部の欧州、ロシア等を除けば、この傾向は日本含めて全世界的なのだろうけど、この国の特筆すべきは、PCR検査数である。いまだに毎日25万件前後実施している。日本の1割未満の総人口であり、人口比にしたら世界最大級ではないか。ここまでの累積9千5百万件とのことで、もうすぐ1億件に達する。
UAEの中でも、ドバイなどでは前から生活する上でPCRの検査要件はなくなっていたから、上記25万件の圧倒的多数はアブダビで実施されていると想定される。何しろいまだにワクチン接種完了有無に係わらず、全国民、住民は1か月に1回PCR陰性証明を確認しないと、人の集まるモールやレストラン等には入れない。弊社も含めてある程度従業員のいる企業においては、2週間に1回、おそらく国営系の大企業はもっと頻繁に要求されているはずだ。街中に特設のドライブイン・スタイルのスクリーニングセンターや、大規模検査センター、病院やクリニックでも盛んに実施されている。
俺自身も、そのアブダビ真っ只中の企業勤務者として、多い時には毎週、今でも2週間に1回のPCRを受けている。さらに日本と何度も往復した結果として、累積で多くのPCR検査を受けてきた。数えてみたら43回目であった。内訳は、アブダビで受けたPCR 32回、日本で受けた検査 11回(うちPCR 5回、唾液検査 6回)。アブダビで受けたPCR結果は、すべてALHOSNアプリに記録されている。
最初に受けたのが昨年5月だったので、18か月間として毎月平均2.3回受けていることになる。ギネスとは言わないけど、日本人としては上位に来るのでは(笑)。
早め且つ強制的な防止アクション、徹底的なフォロー、システマティックな運用監視体制、どれをとってもこの首長国ならではのスマートさが感じられる。もちろん、個々人の姿勢、特に日本人はそもそも衛生意識が高く、俺もいまだに頻繁な20秒手洗い、マスク徹底を怠らない。その総合結果として、現在に至っているのだろう。
何れにせよ、これからコロナ禍の2度目の冬に向かい、コロナ沈静化の正念場を迎える。イベントの季節でもあり、積極的に外に出ながら、同時にコロナ対策を怠らず、心身ともにハリのあるWell being生活を心がけていきたいね。
イベントの秋
この国の秋と言えば、最大のアイテムを忘れていた。イベントの秋である。6月から9月まで、野外の作業を法律で禁止しているくらいの酷暑の夏で、それを過ぎた10月以降、野外を中心としていろいろなイベントが花盛りとなる。昨年はコロナ禍で軒並み中止されたが、今年はまさにイベントの秋の大復活である。
筆頭はもちろんドバイ・エキスポであり、これは前回紹介した通りで、本年度この国の最大のイベントである。それ以外で至近で経験した2つの初体験イベントを記しておきたい。
アブダビ日本人会という日本人コミュニティーの親睦組織があり、そこでは秋以降を中心にいろいろなイベントを行う。こちらも昨年はすべて中止となったが、今年はコロナ対策を取りながら、少しずつ再開している。俺はたまたま本年度の体育部会のとりまとめ担当となり、スポーツイベントの調整役を仰せつかっている。その第一弾として、野球大会が先週末に行われた。
気温30度ちょっと、微風が吹く良コンディションの中で、3チームが総当たり戦で熱戦を繰り広げた。俺は少し試合を観戦して、最後の閉会式に出ただけだったが、芝生の上をぶらぶら歩きながら、野外の時を楽しんだ。
優勝チーム監督の胴上げ。
最後に全員で記念写真。皆さま、お疲れ様でした。
こちらは屋内のイベント、世界最大の本の見本市、シャルジャ国際ブックフェア。自分の10歳の娘の書いた小説が出版されることになり、上記フェア会場で出版記念イベントがあるので、参加しないかとインド人社員からお誘いがあった。
好奇心もかき立てられ、夜9時半からのイベント実施に合わせて仕事を終えてからシャルジャに向かった。せっかくシャルジャまで来たので、途中一幸舎でラーメンと餃子の夕べ。
会場には夜8時過ぎに入ったが、まだ盛況。
こんな売り場がびっりしと。
社員ご一家と合流。俺の隣の女の子が将来の J・K・ローリング。
今のうちにサインをもらっておく(笑)。
出版記念イベントでは、壇上に呼ばれ、出版社から本の贈呈をいただき、簡単な祝辞を述べて無事終了。
秋の夜長、初体験イベントを楽しんだことでありました。
ドバイ・エキスポ・2020を初体験
10月1日から開催されている中東初の万国博覧会、ドバイ・エキスポ・2020。先の木曜日、年休を取って初めて行ってきました。
会社同僚のO君と一緒に行く。
彼は一度下見していて、下記のような行程表を作ってくれる。
事前にアプリをインストールして、1日券購入(AED 95)、スマートキュー登録(事前にアプリ経由で行きたいパビリオンと時間を指定でき、ファストパスのように並ばずに入れる、ただし日本館、ドイツ館のような人気国は対象になってない)を済ませる。当日は少し早めに行動開始、9時30分にエキスポ会場の駐車場に着いて、そこでバスに乗り換えて会場に入る。
会場内の奥にある日本館に到着したのがちょうど開館時間の10時。ところが平日の朝イチにも係わらず、すでにかなりの人が並んでいて、60分待ちだとのこと。
これからさらに混むと思われるので、仕方なく並んでいたが、結局30分ほどで中に入れた。日本館はツアー形式になっていて、工夫が凝らされていた。詳細内容紹介は、ネタバレになるので止めておくが、この日見学したパビリオンの中では一番の最高傑作であった。いくつかの印象的なスナップショット。
日本人に生まれて良かったなあという気持ちにさせられました。そしてさらにその気持ちを強固にしてくれたのが、日本館を観たあと直行した、日本が誇る回転すしのスシロー。
休日の昼時のピークでは3時間待ちもあるとの人気ぶりとのことだが、平日の11時30分ではまだガラガラであった。
店内内装も、回転ベルトも、タッチパネルも日本と同じ。店員さんも日本全国のスシローから参加しているとのこと。お客が外人だらけなことを除けば、まさに懐かしのニッポンの食シーン。
朝ごはん抜いていったので(笑)、さっそく猛烈に頼む。
しめに白湯塩ラーメン。
料金は、握り一皿 AED 7(タコ・イカ・えんがわ)、13(赤身、いわし)、19(ホタテ)。ほかに味噌汁 9、茶わん蒸し 14、ラーメン 22など。握り9皿にこれらの汁物を加えて合計 AED 143。超満腹で満足感一杯。物価の高いドバイで、日本の2倍超の料金体系。スシローとしては大損らしいが、海外展開の橋頭保とすべく、戦略的なエキスポ出店とのこと。上述の超人気振りを考えれば、今のところ大成功だろう。
お腹が膨れたところで、パビリオン巡り再開。ちょうどこの日がデワリ(ライトのお祭り)という最大級のお祝いの日と重なったインド館。
歴史物、ビジネス関係の展示の中で、ボリウッドポスター展示が印象的。
仲良くなったインド人案内女性と。こうした交流も楽しい。
次に向かった人気のドイツ館は相当待ちそうなので、スキップしてお隣のレストランに変更。
のどの渇きを癒す。こうした酒類を提供するレストランがいくつかある。
満腹、ほろ酔いで、途中休憩して少し昼寝。
次のUSA館では、ちょうど10年前に亡くなった尊敬するイノベーターと、彼の最高傑作、iPhoneの第一号と出会う。
1970年の大阪万博で少年少女を興奮させた月の石、今回は直に触れることが出来る。
こちらの火星の石は見るだけ。
地元UAE館。中心部に位置し、最大面積を占めている。
本物の砂漠の砂での説明に始まり、
最後は巨大スクリーンでの印象的な映像。
地元の割には、あまり工夫が感じられなかった。主催者側ワークが膨大で、やや手抜きですかね。
日本館の女性に聞いて薦められたモロッコ館。5階建ての上かららせん状に降りていき、部屋ごとに様々な展示。
薬草の部屋。なかなか興味深かった。
最後は隣人、中国館に寄って、
やはりこの方にお出迎えいただきました。中国館も展示、映画中心でイマイチだった。
16時半頃に帰るころには、人が増えていた。
観て、食べて、飲んで、寝て(笑)、たっぷり6時間半、楽しむことが出来た。5年に一度の世界万国博覧会、考えてみれば、日本で過去開催された大阪も愛知も行ってない。今回が生まれて初めての万博である。ちょうど住んでいる国で開催されていて、手軽に世界に触れて刺激を受けることが出来る。191か国が出展しているという。全部回るべく、来年3月31日までにまた何度も来ねばなるまい。この日回れたのは6か国なので、まだ3%。。
4回目ワクチン接種への道
前回ワクチン3回目(ファイザー1回目)を打ってから、
3回目のワクチン接種完了 - anezakimanのアブダビ日記
40日以上経過した。本来は21日経ったらファイザー2回目打てるはずで、実際に10月中旬に予約が入っていた。ところが前週くらいに予約はいったんキャンセル、改めて連絡するとのメッセージが突然入った。ここから迷走が始まる。
実際に予約した日に病院に行って聞いてみると、在庫がない、10月後半には入るはず、念のため紙に記入しろ、入手次第連絡するからと言われる。そうして待っていても、何も音沙汰もない。ある方の情報だと、世界的なコンテナ不足による物流混乱で、特に不足気味のファイザーワクチンの入手も滞っているという。ちなみに中国ワクチン接種は何の問題もないようだ。
ところが先週突然携帯電話がなり、国営ヘルスケア会社から、ファイザーのワクチンを打ちにお宅まで行くので住所を教えろとの連絡が入る。わざわざ自宅まで来てくれるとはと感激して、アポ日時とともに自宅の住所を連絡していたら、その翌日、また携帯がなった。同じ会社から、アブダビ政府の方針として、3回目以降は打たなくなったので、アポは取りやめと一方的な通知。理由を聞くと、4回打つ医学的な根拠はなく、3回目のブースターで十分となったからと。。
この間、実は日本政府の発表で、ファイザーのワクチン2回接種して14日間経過したUAEからの帰国者は、3日間のホテル強制隔離免除、さらに合計14日間の自宅待機のうち、10日目のPCR陰性であれば残りの待機期間も免除するとのお達しがあった。それゆえ、なおさら2回目のファイザーを何としてでも打たねばと焦っていただけに、茫然自失。
さらに会社のエミラーティ(UAE国民)社員に、関係筋に聞いてもらったら、3回目と4回目は6か月空ける必要があるとの見解。またまたさらに、至近で5-11歳の児童にもファイザーワクチンの安全性が確認できたので、学校中心に接種し始めたとのことで、ますますファイザーが足りなくなるとの報も。
やや絶望的になりながら、今朝最初に打った病院(アブダビ郊外の Al Bahia Heathcare Center)にダメもとで行ったら、なんと「ファイザー2回目ですね、OKですよ」との神の声。そうして騒いできた割にはあっさりと4回目、ファイザー2回目のワクチン接種が完了した。
うーん、何がどうなっているのか、よく分かんないけど、この間この件に関する一切のメディア報道がなかったことを考え合わせると、アブダビ政府内で統一見解がなくて混乱していた、コロナ禍解禁ムードの中でそもそもいい加減に考えられていた、といった言葉が浮かぶ。まあ結果オーライということで(苦笑)。
アブダビ沖合でBBQという悦楽
コロナ禍鎮静の動きに伴う諸活動の再開の中で、楽しみにしていたのがボートである。アブダビ自転車部のメンバーで、陸(での自転車活動)にはあまり熱心ではないけど、夜と海の専門家(笑)のMさんより、ボート出航解禁の知らせが来た。さっそくアブダビ沖合に乗り出してのバーベキュー企画が持ち上がり、週末の夜8時、久しぶりにメンバー8名で出航した。
気温30度、湿度50%ちょっと、微風と絶好の航海日和、バーベキュー日和。こんな海からの夜景に見とれつつ、15分ほどボートに乗り、
誰もいないような、真っ暗で狭い陸地に上陸。
さっそく設営、
BBQ準備開始。
お肉はハラミとタン中心にたっぷり。
こんな素晴らしい副食もご準備いただく。
豪快に焼き開始。
熱々の牛タンにレモンを絞ってガツガツいただく。
なんと、こんなキノコのアヒージョも登場。冷たいビールと一緒、たまりません。
食べて飲んでおしゃべりして、楽しく懇親。
こんな熱々シーンも。
そうしてみんな満足感一杯で、帰りのボートに乗り込み、陸地を後にした。
夜11時半のアブダビの光り輝くスカイスクレイパーが、我々の帰還を温かく迎えてくれるのだった。
いやー、大満足、大悦楽。海の王者、Mキャプテン、いろいろ準備いただいた皆さん、本当にありがとうございました。またやるべし。
続•アブダビのいろんな秋
肝心な秋を忘れていた、芸術の秋である。しかも俺は今、Cultural District、文化芸術の街に住んでいるのだ。
今日までのUAE3連休、ずっと修士論文作成そしてゼミ参加でバタバタしていたが、一息ついた本日夕方、2年振りにルーブル・アブダビを訪れた。徒歩15分のご近所になったので、早速年間パス(Art Club会員)を買う。AED 472.5、一回の入場料が AED 63 なので、7.5回入場で元が取れる計算。もっとも同行者1名無料になるので、その分も最大数えると半分になる。それはともかく、久しぶりにルーブルの芸術を堪能した。東京で始まる最初の展示会場。
ルーブル・アブダビは、歴史とテーマを織り交ぜて、絵画のみならず多様な文化財を展示してあって、とても興味深い。新たな展示もあって、以前ナポレオンのアルプス越えという有名が絵画が展示してあったところには、オスマン帝国のこんなものが。
閉館時間の18時半までいて、帰る頃にはもう真っ暗になっていた。
そうしてそのまま、もう一つ、食欲の秋に直行する。やっぱり日本食、NIRIである。
アブダビの秋の一日を、ルーブルで芸術の美を、NIRIで和食の美を、味わって過ごしたことでありました。
アブダビのいろんな秋
日本は秋の真っ最中。コロナ禍も少しづつ収まりつつあり、いわゆるスポーツの秋、読書の秋、食欲の秋、収穫の秋など、多様な秋を迎えていることだろう。
ここアブダビにおいても、酷暑の夏が終わり、朝晩はとても過ごしやすくなってきて、いろいろな秋が活発化してきている。以下、アブダビでの秋。
スポーツの秋
サイクリングはほぼフルシーズン。毎週YasとHudayriatのコースを必ず走っている。家の前の約2キロの海岸散歩は毎朝の日課。その名も Soul Beach、魂の海岸。命の息吹があちこちで感じられる。
波の荒い日もあり、まるで日本海のよう。
サーフィンしている人も。
海藻が流れ着いたり、
塩が打ち上げられたり、
クラゲもいる。
毎朝30分ほどの海の自然との触れ合いで、戦場に行く前に魂に活を入れてもらっている。
読書の秋
本といえば、最近の週末は修士論文作成に没頭していて、参考資料としての書籍や論文読みに忙しくて、リラックスして読書ができる状況にない。代わりに晩御飯を食べながらネットフリックスを観ている。最近ハマっているのは自然いっぱいの田舎を舞台にしたヒューマンドラマ。いろんな人が韓国モノ(以前は「愛の不時着」、最近では「イカゲーム」らしい)を薦めてくれるが、家にいてまでドキドキしたくない。ということで、俺のお薦めは、米国西海岸の田舎町を舞台にしたこれと、
原作そのまま、カナダのプリンスエドワード島で撮影したというこれ。
いずれもシーズン3まであり、俺は前者をすべて観て、後者はシーズン2を視聴中。現代と19世紀、時代は違えど、北米大陸の豊かな自然の中で、個性的な登場人物の、愛情あふれるドラマに癒されている。
食欲の秋
最近の極上の料理スナップショット。散歩を終えたあと、近くのカフェで朝食。
ドバイのセレブシェフのステーキレストランで、サーロインステーキのランチ。
中国人居住地ヴィラに招待されての火鍋の夕べ。こいつはたまらなかった。
懇親の秋
何といっても、仲間で集まってのひと時が心休まるなあ。
公私ともにお世話になった Tさんが帰任、その壮行ランチをNIRIで。
いつも通り上下ネタ炸裂、異業種交流会の愉快な面々。
職場同僚とハナモクの夜、Madangの焼肉を野外で楽しむ。
ドバイのM子さんカップルとひさびさ、アブダビでランチ。
収穫の秋
最後、仕事の収穫、そして修士論文の収穫をせねば。これは願望だねえ。。