結婚披露宴に参加
前から知っている兄弟会社社長から、弟と息子の合同結婚披露宴の招待状が送られてきた。ご本人も、新郎新婦も、親戚縁者ももちろん現地人であり、それなりの由緒ある家系のファミリーのようで、好奇心もあり参加してきた。
男性(新郎側)の披露宴と、女性(新婦側)の披露宴の日取りも場所も別になっており、ここでもイスラームの男女隔離(特に既婚者の)が徹底されている。したがって披露宴での新婦友人の女性と知り合える密かな期待感もここではゼロである。
現地事情に詳しい知恵者として懇意にさせてもらっている某女史に、事前にヒアリングしたところ
- 決まった式次第なし、ただ集まってお祝いを述べ、交流するのが基本。
- 参加可否も事前に連絡する必要なく、その時間の中で自分が都合のつく時間に出向くことで結構。主催者側は大勢の参加を望んでおり、顔を見せて挨拶するだけで喜ぶ、長くいる必要はない。
- 当日のプレゼント不要。プレゼントは後日本人たちの自宅に招かれたような場合に渡すのが通例。
- ドレスコードは現地人以外は背広とネクタイで十分。
とのことだったので、仕事の合間を縫って会場のホテルに午後4時に駆けつけた。開宴の30分後だった。入り口で現地男性の伝統民族踊り(?)が披露されていた。
中の会場はホテルのボールルーム的な広い空間で、周りにぐるりと椅子と所々に小さなテーブルが置かれている。まずは既知の主催者(新郎の父ならびに兄)としっかり挨拶、お祝いを述べ、新郎、親戚縁者に挨拶してまわった。その空間にはほぼ現地人男性一色で100人くらいいたであろうか。
その後空いている角っこの椅子に誘導していただいて着席、アラビックコーヒーやジュース、現地風お菓子をサーブされ、お香のお盆も定期的に回ってきた。
左隣の現地男性から話しかけられ、兄弟会社の幹部と分かり人事関係のこどなどで結構話が弾んだ。また右隣の高齢男性にも自己紹介、彼曰く今の改革路線、急激な世代交代は如何なものかと、どこの国でもあるような高齢者の不満を聞いて苦笑させられた。そうして30分ほどスナックと飲み物とおしゃべりを楽しんで、会場を後にして会社に戻った。
過日の要人Majlisの時もそうだったが、こうした場に出ると現地人と知り合えて交流の輪が広がって楽しい。それにしても現地の皆さんほぼすべての人が、日本に対する好意的な印象、感情を持っていることに、改めて先人の方々に感謝したい。毎日の慌ただしい時間のなかでリラックスできたひと時であった。