anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

フジャイラ首長国と思いきや。。

週末、グッタリ感を拭ってリフレッシュすべく、フジャイラ首長国に行くことにした。まだ泊まったことない2つの首長国のうちの1つで、6つ目の首長国制覇を目指していろいろ調べていくうちに、海も山もある Khorfakkan というところで良さげなホテルを見つけた。特に山に飢えていたので、写真で見る風景には海沿いのホテルの背後に山々がくっきり写っていて、魅力的に思えた。そこに木曜日の夜から2泊して山道散歩やビーチでのんびりしようという目論見である。

木曜日、巨大企業の高層ビル高層階でプレゼンを行い、そこで軽食ランチもいただく。

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そのまま午後は退社させてもらい、家で着替えて一路フジャイラへ。3時間ほど掛かる道中で関連資料を読んでいるうちに、フジャイラ首長国領土にはいろいろと飛び地があり、目指している Khorfakkan はシャルジャ首長国の飛び地領土であることが判明した。ある学者先生の論文に曰く。

フジャイラ周辺に飛び地が混在しているのは、独立以前の部族勢力と関係がある。すなわち、各首長国が英国から早い段階から承認されていたのに対して、フジャイラ首長国が英国からひとつの独立した勢力として認識されるようになったのは、1950年代になってからと遅い。これは、それまで同地を支配するシャルキー部族はカワースィム部族、オマーン、ワッハーブ主義者などと勢力争いを行っていたため、英国が積極的な介入を避けていたからである。

 要するに部族として弱かったため、あちこち領土を侵食されていたということであろうが、俺が選んだ場所がよりによってシャルジャとは。フジャイラでないのはまだ良いとして、シャルジャといえばUAE7首長国で唯一ドライ首長国であり、アルコールが一切禁止されているところだ。案の定、ホテルにチェックインして聞いてみるとアルコールはまったくダメ。ただし20キロ離れたフジャイラの酒屋で買ってきて部屋で誰にも分からないように飲むのは構わないと。

そこまでしてコソコソ飲みたいとは思わず、これも最近酒浸りの俺を戒める神の思し召しと観念して宿に入った。神の思し召しと言えば、いろいろと都合の悪いこと、ネガティブなことでも、神(どの神様かは別にして)のご意志と決めつけてしまえば、それなりに理屈が立ったり、安心感をもたらすような気がしている。「インシャーアッラー」という言葉がポジティブに響く今日この頃ではある。

チェックインした晩、さっそく近くの海岸沿いの道を散歩する。季節の良いハナモクの夜だけあって、遅くまで人通りが絶えない。近くの公園では小規模ながら移動遊園地が営業していた。

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翌朝曇り空の中、さっそく近くの山を目指して徘徊、一番近くて見晴らしいの良い山を目指したら門番がいてここはパレスだからダメだと。やはり一番良い場所は首長家が抑えているね。反対側に回って工事中らしい看板も気にせずに登っていくとなかなか良い感じ。ほぼ正面の山の上に立つ建物がパレス。海岸沿いのホテルが泊まっている場所。

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久しぶりに山と海が溶け合った風景に、日本を思い出してじーんとくる俺であった。

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結局、2日間酒は一滴も飲まず、山道と海沿いの遊歩道散歩(2日目は2万歩あるく)、ホテルでマッサージ、ビーチで読書と、シャルジャならではで健康的に過ごした。帰途、せっかくなのでフジャイラの中心部に寄ってフジャイラミュージアムやフジャイラフォートを観て回った。

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フジャイラ中心部の緑の多いことに感銘を受けた。ここは外洋と直接接していて他の首長国と違う雰囲気が感じれらた。

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山、海、緑にたっぷりと触れてリフレッシュ、元気にアブダビに帰ってきた。やっぱり自然は良いねえ。次こそ必ずフジャイラ首長国に行って泊まってこよう。