anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

病院に行く

日本から帰国後、顔の右半分の部分、具体的には頭皮、ひたい、眉毛、まぶた、目の横に小さな腫れものが出始めた。そんなに目立たないし痛みはないが、少し痒みはある。体調全般的には悪いわけではないが、ネットでこうした症状を調べてみると、結構ヤバそうな病名も出てくる。気になったので、本日たまたま会議がなかったので、急遽アポを取ってアブダビ市内の総合病院に出かけた。

顔半分の部分だけというのが気になり、皮膚科ではなくまず内科に行ってみた。内科のアラビック系おじさんドクターはすぐにこれは皮膚科だと言って、そのまま同じ病院にある皮膚科に行くように指示された。

次に行った皮膚科のインド人女医は俺の腫れた部分を診て、これは Herpes Zoster、昔小さい時にポークやチキンからの病気対策用に予防注射打ったでしょ、その際のウィルスはずっと残っていて体が弱ってくると出てくるの、薬を処方するので様子見ましょう、本当は発症から2日以内に薬を服用すると効果的なんだけど、まあ心配することないわ、ただし治るまで運動は避けて安静に、外で紫外線浴びるのもよくない、アルコールは1週間か10日は控えた方が良いわね、とのご診断。

さらに目の近くに腫れがあるからと、念のため眼科でも診てもらうようアドバイス。3番目に向かった眼科のアラビック系穏やかドクターは、目の表面は確かに治療が必要、ただし眼の中は問題ないので心配なし、薬で治るよと。

最後に皮膚科と眼科で処方された薬(全部で4種類)をもらいに薬局に行ってようやく終了。この間待ち時間入れておよそ3時間。やれやれであった。

途中で辞書で Herpes Zoster を調べたら、帯状疱疹(たいじょうほうしん)とのこと。さらにこれをググる。以下はWikipediaからの抜粋。

一度水痘に罹患すると、たとえ治癒しても水痘のウイルスが神経節中に潜伏している状態(潜伏感染)が続く(この状態自体に害はない)。ストレスや心労、老齢、抗がん剤治療・日光等の刺激などにより免疫力が低下すると、ウイルスが神経細胞を取り囲んでいるサテライト細胞の中で再度増殖する(再活性化する)ことがある。この増殖によって生じるのが帯状疱疹である。ウイルス再活性化のメカニズムは不明。

60歳代を中心に50歳代〜70歳代に多くみられるが、過労やストレスが引き金で若い人に発症することもある。年齢が若いから軽症ですむとはかぎらず、その患者の抵抗力により重症度が決定される。初期に軽症であっても、無理をすることでいくらでも重症化する疾患である。

抗ウイルス薬が有効で、点滴や内服による治療により治癒までの期間短縮が期待できる。ただし、抗ウイルス薬は水痘・帯状疱疹ウイルスの増殖抑制効果しかなく、病初期に投与しないと効果が期待できない。よって、病初期以外は症状を緩和する治療が主となる。同時に安静にし体力を回復することも大切である。適切な治療が行われれば、早ければ1週間ほどで水疱は痂皮化し治癒する。

帯状疱疹になる人はストレスや疲労により免疫力が下がっている状態なので、慢性的に不規則な生活を送る事や、過度の疲労、心労を要する作業を続ける事は控えた方が良い。規則正しい生活と、十分な栄養の摂取、心の安静が必要である。

医師から聞いた簡単ボンヤリな説明(俺の英語聞き取りの問題もあるが)から、はるかに理解が深まった。きちんと治療さえすれば治るのはホッとしたが、ショックなのは免疫力の低下ということ。適度に運動し、食事も野菜中心に比較的規則正しく食べており、体調も悪いわけではない。一方で8月に入ってからは日本帰国時での環境・気候の違い(特に北海道では30℃以上の気温差)、やや暴飲暴食傾向、さらにこちらではこの時期でも1−2時間の散歩を週2日は継続しており日光浴びすぎかも。酒もほぼ毎日飲んでいるし。。

もう一つショックだったのは、どこの診療科でも最初に血圧を測るが、いずれも最高血圧140-150で、高血圧と言われたことだ。家で測っても同じ傾向にあり、これも自炊が醤油や塩の濃い味付けが多いこと、カップラーメン好きでよく食べており、場合によってはスープまで全部飲むことなど、身に覚えがあると言わざるを得ない。

それでも今朝思い立って病院に行ったことで、いろいろなことが分かったし、早期に立て直し可能とポジティブに考えたい。神様の思し召しだと思って感謝しつつ、下記健康 Revival Plan を立案、即日実行する。

  • 外での散歩、Yasサイクリングは当面延期。その代わり、家でラジオ体操とジムに行っての軽い筋トレを始める。
  • 自炊は高血圧に効果的と言われるもの(野菜、果物、豆腐や納豆)をメインに使う。醤油、塩をできるだけ控える。
  • 水を多めに取り、毎朝食後の緑茶、会社ではコーヒー(これまで紅茶)の摂取。
  • お酒はいったん1週間は禁酒(これが一番辛そう)。
  • 7時間睡眠、規則正しい生活
  • ストレスレス化。家では仕事しない、パソコンも持ち帰らない、iPhoneの自動通知設定全て無しに、マインドフルネスの本から瞑想法を学んで心の安息。
  • 毎朝、体重、血圧を測って記録する。

いろいろなことが分かったという意味では、病院で使われる英単語を本日1日でいくつか覚えた。内科(Internal Medicine)、皮膚科(dermatology)、眼科(ophthalmology)、症状(symptom)、鈍痛(dull pain)、痒み(Ichy)、腫れ(swelling)、湿疹(eczema)、などなど。

改めて健康の大切さを認識させられた1日であった。1日1日、健康で元気な生活を送りたいものだ。