anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

ドイツ連邦共和国旅行記:1日目

こちらに来て、初めて欧州に足を踏み入れることになった。ドイツである。しかも南ドイツのミュンヘンである。中世から近代にかけて、ヴィッテルスバッハ家の都として、バイエルン共和国の首都として繁栄を謳歌した大都市。トーマス・マンやワーグナーが活躍した文化と芸術の一大拠点として名を馳せ、最後は狂王とも言われた異才の国王ルートヴィヒ2世が築城した華麗な城が大自然と調和して残る歴史的地域。

そしてミュンヘンのもう一つの姿はビール。🎵ミュンヘーン、サッポロー、ミルウォーキーと歌われた(古いね)ミュンヘンである。そのミュンヘンはオクトーバーフェスト発祥の地。ぜひ一度は参加したかったビールの祭典。今や世界中(俺の前いた会社の目の前の公園でも)オクトーバーフェストと名のつく季節的ビアガーデンはあるが、本家本元であるミュンヘンでは1810年から始まっているのだ。

突然これに行こうと思い立って、エティハド航空の飛行機の時間を調べてみる。

  • 往路:アブダビ発午前2時40分、ミュンヘン着午前7時。
  • 復路:ミュンヘン発午後10時35分、アブダビ着翌日午前6時30分

木曜日の夜中(金曜日の未明)に出れば、金土を丸々2日過ごせて、日曜の朝に帰ってこれる。いわゆる1泊3日(木曜日も入れたら1泊4日)の弾丸ツアーながら、仕事にも支障なく行けるではないか。病み上がり、いくらなんでも強行軍過ぎると多少思ったが、指が勝手にWEB経由で申し込んでいました。。

木曜日、一旦仕事を終えて帰宅。食事や洗い物、洗濯を一通り済まして、今日締め仕事をやっつけて、シャワーを浴びて1時間ほど仮眠。0時過ぎに家を出てアブダビ空港に向かう。空港のラウンジで、ビールは飲まずに赤ワインを1杯だけ飲んで出発。

6時間ほどの飛行時間中、多少は眠れて予定通り朝7時にミュンヘン空港に到着。気温2℃。南ドイツというとちょっと暖かいイメージはあったが、札幌より北に位置し、アルプス山脈の麓なのであった。それでも晴天できりりとした冷涼さが心地良い。

空港から電車で40分ほどでミュンヘン中央駅へ。駅構内のカフェでは朝から人々がフツーにビールを飲んでいる。さすがミュンヘン。

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 というわけで、俺も目覚めの一杯。

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荷物を予約していたホテルに預け、いざオクトーバーフェストへ。会場には地元の6つのビール醸造会社が設営する巨大テント以外に、野外遊園地や売店が立ち並んでいてお祭り気分。小学生の姿も。

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一番人気は下記会社のテント。10時開店で9時半に行ったがすでに大勢の人が開店を待っている。この吊り半ズボン姿がオクトーバーフェストのユニフォームだとか。
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開店と同時に、巨大テントのほぼ8割の席は埋まり、いきなりあちこちで嬌声が上がる。

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テントの中では、オクトーバーフェスト用に特別醸造した1リットルのビールしか提供されない。俺もさっそく一杯目。お値段11.4ユーロ。
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おつまみは地元名物のヴァイスヴルスト(白ソーセージ)。
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俺は一人なのだが、長机、長椅子なので自然と隣近所と声を掛け合うようになり、隣の若者男性二人連れとおしゃべり。米国の大学時代の友達同士で世界一周旅行中だという。

何軒かテントをハシゴしようと思っていたので、一杯で切り上げて次のテントを目指す。前のテントがインターナショナルだとすれば、こちらはより地元密着系とのこと。

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そして同じく巨大ジョッキー。
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つまみは芳ばしいブレーツェル。
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二軒目では地元の素材メーカー試験場で勤めている社員の皆様と仲良くなって、乾杯して盛り上がる。確かこの店で3杯目のビールは奢ってもらったようで、とにかく1リットルジョッキーを二軒で4杯飲んだところまでは記憶している。オクトーバーフェストのビールは通常よりアルコール分が高い(6-7%)と本に書いてあったが、この段階でほぼ沈没。まだ午後2時くらいだったと思う。

結局ふらふらになりながらホテルまでの15分の道のりをなんとか戻り、チェックインした記憶も曖昧ながらベットにそのまま倒れこむ。そのままこんこんと眠り続け、目を覚ましたのが翌朝の5時であった。。

2日目に続く。