キルギス共和国旅行記
週末弾丸バックパッカー、Weekend Bullet Backpacker、略してWBP活動の本格再始動。今回は初めての中央アジアの国、キルギス共和国に向かった。俺のお気に入りのエア・アラビアのホームページをチェックしていたら、今月からキルギスの首都、ビシュケクに就航を開始したとある。キルギスと言うと、山と湖の自然が豊富でトレッキングが盛ん、日本人に顔つきが似ている(多分先祖が一緒)、親日国といったイメージで良い感じ。片道3時間台の気軽さもあり、行ってみることにした。
これまでとの違いは、出発ぎりぎりまでバタバタして余裕がなく、事前の調査がほとんど出来なかったこと(空港に着いて両替してから初めて同国通貨やレートを知った)、さらに同行者がいたことである。アブダビ自転車部員で俺より少し年上の I氏にちらっとキルギス行きの話をしたら、ぜひ同行させて欲しいと。バックパッカー的質素旅行の主旨も理解してもらったので、参加いただくことになった。
木曜日の夜、シャルジャ空港21時10分発の飛行機に飛び乗り、金曜日の早朝3時にビシュケクの空港に着く。帰りは日曜日4時発、6時20分シャルジャ着、金土丸々2日間のいつものWBP活動パターンだ。ビシュケクの空港からタクシーで市内のホテルにチェックイン、少し休んで行動開始。同行の I氏が調べてくれたおかげで、初日はビシュケク市内観光、2日目は40キロほど離れたアラ・アルチャ自然公園の散策と決まった。
まずは地元の人も集う巨大なマーケット、オシュ・バザールを見てまわる。ナン売り場。
色鮮やかな野菜。
豊富なスパイス類。
ミート市場。羊肉の圧倒的な存在感。
そうして散策後、小腹がすいたので市場内の食堂へ。これも事前の I氏の情報により、この国特有の麺料理2品を注文する。
辛くて酸っぱい冷麺のアシュラン・フー。さっぱりピリ辛味で美味。
こちらはラグマン。うどんに似た太い小麦麺に、羊肉と野菜を煮込んだスープをかけたもの。町のあちこちで出される国民的麺料理とのこと。具とスープが味わい深い。
この店のウェイトレスさんと一緒にパチリ。日本人みたい、もっと言うと俺にそっくりということで、友人たちに見せたら娘に違いないと疑われる(笑)。
その後、市内の中心地を廻るが、目玉としていた国立歴史博物館が休館中で残念。
代わりに美術館に行き、華やかなキルギスの伝統的手織りじゅうたんを鑑賞する。
そこで聞いて教えてもらった地元レストランで昼食。英語はまったく通じなかったが、ケバブをメ~(羊)とモ~(牛)で頼んでちゃんとその通り来ましたね(笑)。
こちらは餃子。ジューシーで美味しい。
この日は日中最高気温38度とアブダビ並みの異常気象。地元レストランではアルコールは供さないので(国民の大多数がムスリム)、パブに入って二人で乾杯、暑さを癒す。
夜も伝統的キルギス料理レストランで会食。
途中で店員さんたちの民族ダンスが始まる。
キルギスの地元ビールと地元ウォッカでほろ酔い加減。またまた日本にもいそうなウェートレスさんと写真。今度は彼女かと疑われる(笑)。
2日目は山歩き。ビシュケクからタクシーで50分ほどでアラ・アルチャ自然公園のトレイル入り口に到着。快晴、標高2,000メートル台で気温20度前半、涼しくて心地よい。
入り口にはこんな地図があったが、途中から道なき道で目的地としていた滝になかなか着けない。。
川沿いをひたすら歩き、アブダビにない自然の数々に癒される。
途中で道に迷っていたところ、ロシア人とキルギス人のこのパーティーに合流させてもらい、前に進む。
しかしながら滝にはたどりつけず、すでに3時間近く経っていたので断念、ここで彼らに別れを告げて引き返す。
結局往復で6時間弱歩き続けて足がぱんぱん、とても疲れたが充実した山道歩きであった。
ビシュケクに戻り、また地元レストランでキルギス料理、地元ビール・ウォッカを楽しむ。宿で一休みした後、夜中2時にホテルを出て帰途につく。こうして慌ただしくも食、自然、人との交流(日本人との共通DNAを実感)を楽しめたWBPであった。
今回のおじさん二人旅では、I氏から旅の各種情報を提供いただき、食事中含めた道中での気さくな会話が楽しめ、そしてコスト低減できるなど、総じて良いことが多かった。ちなみに今回の総コストは、エア代4.5万円、宿泊3泊分2万円(今回二人だったのでこの半分)、食事、山までのタウシー40キロ往復その他で2万円(同上)で、一人当り6.5万円で済んだ。
旅は道連れ世は情け、今後はこの路線で行くかねえ。