anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

エジプト・アラブ共和国旅行記

仕事を終えた木曜日の夜中に出て、日曜日の朝帰ってくる Weekend Bullet Backpacker の旅。今回はエジプトのカイロに行ってきた。カイロは大昔、出張で行ったことはあるが、ピラミッドに行きそびれたので、アブダビ滞在中のどこかで訪問したいと思っていた。引っ越ししてからアブダビ空港まで10分の至近距離になり、かつアブダビからカイロまで3時間ちょっとの飛行時間なので、仕事でバタバタしてはいたが、「思い立ったのでちょっとピラミッドまで」が実現した。

朝5時前にカイロ空港に着く。エジプト人のいかに商売熱心でしつこく交渉してくることはいろいろ聞いていたので、空港に着いてすぐに近づいてきた旅行会社の提案におとなしく従う。すなわち6時間のハイヤーで50ドル、これでピラミッドを見てホテルに入ることが可能だ。とにかく時間が最優先。夜明け直前のナイル川を渡ってギザ地区に入る。

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ギザの3大ピラミッドの目の前にあるホテルの屋上で、お茶を飲みながら開店前のピラミッド群を眺める。気温20度ちょっとでアブダビ人には肌寒いくらい。
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ドライバーが薦める現地ピラミッドガイドを2時間案内で40ドルで雇う(50ドルというのを多少値切る)。彼と一緒に8時の開門を待ってピラミッド地区へ。有名なスフィンクスがお迎え。
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ガイドはいろいろ説明してくれたが、ガイドブックを読んでいけば概ねカバーしている内容で、かつピラミッド内はいろいろな売り子が近づいてくるので一人では危ないとの触れ込みだったが、無視すれば良いだけなので、結果的にはピラミッドガイドは不要だったかもしれない。

ガイドと別れ、3つのピラミッドを歩き回り、一番大きいクフ王のピラミッドの中に別料金で入った。狭い通路をふうふう言いながら上っていったが、一番上には空のお棺があるだけだった。ちょっと拍子抜け。
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そこからカイロ市内のホテルに入ったのが午後1時。少しホテルで休んで、徒歩と地下鉄で移動、世界遺産で、ローマ時代の遺跡やエジプトのキリスト教の一派であるコプトの歴史遺跡が集まっているオールド・カイロ地区を散策する。こちらはアフリカ大陸初のモスクであるアルム・モスク。
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ここからの帰途の散策途上、カイロ市街地の洋服や靴の青空市に出くわす。金曜日という休日のせいか、道路には人ひとヒト、そこにクラクション鳴らしっぱなしの車やバイクが交差する。アジア的な猥雑さがむんむん。
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2日目のお目当てはエジプト考古学博物館。エジプト古代文明を中心とした膨大な遺跡を展示する世界最大級の博物館。当日は開館時間の9時に行ったが、すでに団体観光バスがいて大勢の観光客でごった返している。
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こちらは金がかかってもガイドを付けてしっかり観て回りたいと思ったので、最初に近づいてきたガイドにガイド歴、コストを聞く。ガイド歴25年、料金はガイド協会で決まっている1時間300エジプシャンポンド(£E、日本円で約2千円)、ちゃんと観るなら3時間要という。いろいろネゴったが、我々はお金が欲しいのではない、お客様に幸せになってもらうことが我々の幸せになる(your happiness is my happiness)、そうしてまた来てもらうことが我々の願いだ、不満なら金を返すとの言葉に負けて、3時間900£Eで手を打つ。しかし旅行中何度もこの言葉、your happiness is my happiness を聞くことになるが、何となく win-win situation をやたらに言うどこかの会社みたいに空疎に聞こえることが多かった。。

ただし結果的にはこのガイドは正解だった。3時間、この大博物館の見どころをしっかり押さえ、時よりクイズを出しながらユーモアもまじえた説明で、たっぷりとエジプト古代文明に浸ることができた。

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このほか、超有名なツタンカーメンの黄金マスク(写真不可)、国王の本物のミイラ(写真可もあったがちょっと気味悪し)、死者の書なども観てまわった。いずれも実物だが、数千年前のものとは思えない豪華絢爛で鮮明であった。

 古代エジプト文明の偉大さに圧倒され、疲れを感じつつももう一つの世界遺産のイスラーム地区のシタデルを訪問。こちらはムハンマド・アリ・モスク。
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さらにホテルまでの帰りに、高さ187mのカイロ・タワーに寄る。
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展望台からギザ地区のピラミッドが薄っすらと見える。
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爽やかな秋空に広がるナイル川含むカイロ市街地。
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復路のカイロ夜中1時発の便までまだ時間があったので、ナイル川ディナークルーズに参加、エジプト美女のベリーダンスを楽しむ。
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ちなみに街ゆく若きエジプト女性のクレオパトラばりの美しさにも感銘を受けましたね。こちらのクライテリアも一層低下してるんだろうけど。。

最後に食事編。ギザのローカル食堂で食べたそら豆のコロッケと煮物。

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 エジプトの国民食、マカロニとご飯のトマトソースかけ、コシャリ。炭水化物たっぷりでランチ2食ともこれで済ます。

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これにチリソース、ニンニクソースをかけてグチャ混ぜにして食べる。

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 そして歩き疲れた初日の晩に思わず行ってしまったカイロの和食名店、牧野。アブダビより安くて美味しい逸品の数々に舌鼓を打つ。こちらはマグロ、ハタハタ、タコの地中海刺身盛り合わせ。新鮮で美味。

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マグロのつみれ汁。ホッとする味。
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こちらも地中海産の鰻のかば焼き。たまりません。
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こうして2日間でギザのピラミッド地区、カイロ市内をたっぷり歩き、この間歩いた距離は35キロにもなった。

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古代文明の圧倒的な文化財、アジアの香りがする街の雑踏・猥雑さ、エジプト美女、そしてローカル食と和食、これらを2日ながら効率的かつ充実して体感することができた。

ややぐったりしながらも日曜日の朝無事アブダビに戻り、仕事に復帰するのであった。お疲れ様