イタリア共和国旅行記その2(ナポリ散策)
着いた日の午後、そして帰る日の午前中、ナポリ市内を散策した。ヨーロッパの旅はただ街を歩いているだけで楽しい。ナポリの町も期待に裏切らず、石造りの古い佇まい、石畳の道路、下町の商店街、狭い路地、道路一杯に縦列駐車されている小型車など、普段砂漠と高層ビルに囲まれた大都市だけが見える風景のアブダビと違って心躍る。
イタリアらしく、街のあちこちにあるユーモラスな落書き。
もちろんキリスト教カトリックの総本山、あちこちに教会があり、宗教的美術・文化物に感嘆する。イスラム教は偶像崇拝を禁止しており、こうした芸術品には乏しい。その分、数学や天文学などの実学が発展したのかもしれないなどと想いを馳せる。
中世で最も偉大な神学者と呼ばれるトマス・アクィナスが教鞭をとっていたサン・ドメニコ・マッジョーレ教会。
マヨルカ焼きの回廊が美しいサンタ・キアーラ教会。
ナポリの街を見下ろす高台にあるサンテルモ城。
そこからの市街地の情景。
前日登ったヴェスヴィオ火山が朝陽の中で幻想的に映える。
ナポリを真っぷたつに割るという意味の中心街スパッカ・ナポリを見下ろす。
そして街のところどころに Piazza(広場)があり、街歩きに疲れたらちょっと一杯。
こうして第2テーマもつつがなく、愉快に満了するのであった。第3テーマに続く。