anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

トルコ共和国旅行記・後編(ブルサでお風呂)

翌日土曜日。さすがに多少二日酔い気味で、本当はイスタンブールの船着き場から10時発の高速船でブルサに移動のはずが、体調回復も兼ねてゆっくりしたので、13時発となった。

船に乗ってガイド本を読みながら冷静に考えてみたら、船はブルサではなくてムダンヤという港に2時間かけて着き、さらにそこからブルサまでバスで1時間近くかかる。すなわちブルサにたどりつくのは順調に行って16時頃になる。帰りの飛行機が21時35分発。ブルサから空港まで戻るのにバスで2時間かかるので、逆算すると2時間前の19時30分に空港に着くためには、17時30分にはブルサの街を出ないといけない。わざわざ船に乗ってでかけて、実際に現地にいれるのは1時間強。この辺り、一人旅のいい加減さだねえ。さて何をするか。

再びガイド本を見ると、ブルサは温泉地としても知られ、ハマムと呼ぶ公衆浴場があり、そこではアカスリやマッサージをしてくれるという。ブルサ中心地にあるハマムは、750年の歴史を持つ由緒ある浴場とのこと。これだ、トルコ風呂を体感しようと思いついた。

港からタクシーを使ってブルサの中心地に着いたのが16時過ぎ。有名なモスクや博物館には目もくれず、観光案内のお兄さんにこのお風呂屋さんのことを聞くと、丁寧に行き方や空港までの帰り方を教えてくれた。イスタンブールはともかく、ブルサで英語を話す人はあまりいない感じ(トルコ国内で4番目に大きい市らしいが)。

それがこのお店である。上の看板はちょっと俗っぽいけど、下の方は歴史を感じさせる門構え。

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入ってすぐに共同休憩所、雰囲気は日本の銭湯みたい。
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着替えは個室になっており、ここで服をすべて脱いでバスタオル1枚のみになる。
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その後、浴室スペースへ。白いタイル張りの部屋がいくつかあり、大きめの共同スペースを囲むようにシャワー室、サウナ室、トイレがある。テルマエ・ロマエの世界風。指示された通りシャワーを浴び、サウナで汗をかいた後、共同スペースの台の上にマットがしかれ、そこに寝そべる。

いかにもトルコ人らしい頑強そうなオジサンがそこでアカスリをしてくれて、そのあと泡たっぷりのソープを塗りたくられ、そのまま泡を落としつつ力強くてシンプルなマッサージ。最後は何度もお湯で頭や体全体を洗い流された。時間にして20分程度か。とてもすっきりさっぱりとした。再びサウナで少し汗をかいて休憩所にもどると、店番のおじさんがテキパキとバスタオルを頭と体に巻いてくれる。

お風呂の後でまったりとリラックス中。
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トルコの名物ドリンク、Ayran(ヨーグルトを水や塩で割ったもの)を飲みながら、一緒にいたトルコ人とおしゃべりする。なんかお肌に艶々感あるねえ。
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そうしたお風呂後の歓談も入れて1時間ちょっと。サウナで汗をかき、アカスリとマッサージをしてもらい、料金80トルコリラ、日本円で1,600円ほどであった。

ちょっとリラックスし過ぎて、戻る時間が遅れて空港に着いたのが20時過ぎ。チェックインカウンターの長蛇の列に驚愕し、そのまま並んでいたら間に合わないことを確信し、係員に頼んで直接対応してもらい、何とか飛行機に飛び乗った。

2日目は想定外のこともあったけど、秋シーズンWBP第3弾となったトルコ共和国の旅は、こうして無事終了した。改めて、トルコは歴史、文明、料理、多様な交通手段、優しい人々、そして道行くトルコ美女などなどに溢れていて、良いねえ。