anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

作り笑いでも長寿に

2020年が始まってまだ2か月ちょっとだけど、もううんざりだねえ。イランと米国の緊張で始まり、今やコロナウィルス一色。患者は世界で毎日増え、ついにWHOがパンデミック宣言。株安が広がり、原油価格が急落し、円が高騰している。世界中が暗いニュースに溢れている。俺の仕事のほうもまったく冴えない。。

そんななかで、会社同僚の娘さんに双子のお子さん(ご本人には初孫)が生まれたという嬉しいニュースが飛び込み、さっそく宴会(笑)。久しぶりの中華レストランでビール、紹興酒でお祝い。振り返ってみればこの一週間ほどはけっこう飲み歩いている。韓国、ドイツ、中華、和食(ドバイの富士屋)の各レストランで会食しつつ、家でも飲んでいる。ストレスの量と飲み会の機会は、まさに正の相関関係ではある。

歴史的に見れば、コロナウィルスのような疫病は残念ながら必ず起きる。それに対処すべく、科学や医学も進歩してきたわけだが、最後は人類の免疫力が勝ってきたのではないか。ウィルス対策のため、家でじっとしていることもあるだろうけど、俺的には適度に運動して、美味しいものを食べ、仲間と楽しい時間を過ごして、ストレスを溜めないことが大切ではないかと信じる。

以下の日経の「心の健康学」という最近の記事が興味深い。

10年くらい前に米国で発表されて注目された、笑顔が寿命に影響するということを実証した研究も、こころと体の密接な関係を裏づけている。1950年以前にプレーを始めた大リーガーの選手名鑑の写真の表情を、「笑顔なし」「部分的なほほ笑み」「満面の笑顔」に分けて、2009年までに亡くなった選手の平均寿命を調べた研究だ。
その結果、「笑顔なし」の選手の平均寿命が72.9歳に対して「満面の笑顔」の選手の平均寿命は79.9歳で7年も長生きしたことがわかった。満面の笑みが選手の自発的なものか、周囲からの働きかけによるものかは不明だが、笑顔になるこころの状態が身体にも良い影響があることを示す結果だ。
もうひとつ興味深いのは、「部分的なほほ笑み」の選手も、平均寿命が74.9歳と「笑顔なし」の選手たちにくらべて長生きしていた点だ。「部分的なほほ笑み」とは口角が持ち上がって一見すると笑顔に見えるが、目尻にしわが寄っていない表情だ。作り笑いだと考えられる。
作り笑いでも平均寿命が延びたことから、表情を意識的に変えるだけで身体に影響する。意識的に笑顔になればまわりの人の表情が和らいで場がなごむが、自分の身体にも良い影響を及ぼすということを示す研究だ。

まさに笑う門には福来る。いろいろ大変な日々が続くけど、なるべく笑って過ごすことにしよう。