ネットフリックス in アブダビ
俺の映像環境が劇的に進化している。パソコンとテレビをつなげられ、YOUTUBEで昔懐かしのアイドルに大画面で再会できた喜びに浸っていたところ、日本の家族がネットフリックスに加入し、何人かで共有できるので俺も見れると言う。ログインの情報をもらってログインしたら、そこはまさに映像の大海原であった。
ネットフリックスに関して、俺がまず見たかったのは『全裸監督』という作品。 日経の電子版にストーリーという企画ものがあって、そこで「ネットフリックス革命」という特集があった。そこで紹介されていたのがこの作品で、日本独自のコンテンツとして昨年末に流通され、日本の加入者300万人だけでなく全世界の1億5000万人が熱狂したという。
内容は昭和後期から平成前半にかけて、アダルトの世界で一世を風靡した村西とおる氏の栄華盛衰の物語である。ビニ本、裏本、アダルトビデオ、裏ビデオ、そして黒木香と組んで伝説を作った村西監督の作品登場は、俺の20代前後の青春時代とほぼ重なる。俺自身は村西監督作品にはあまりお世話になっていないが(笑)。この時代、特にバブル崩壊前の狂乱の雰囲気、新宿歌舞伎町界隈の混沌猥雑な匂いに、懐かしさで酔いそうになる。
映像は結構過激だ。本番シーンがどんどん出てくる。そうした内容をアブダビで観れることの驚き。そして何よりも起伏に富んだストーリー性が抜群で、1話40分程度のドラマを観だしたら止められず、8話すべて一気に観てしまった。。
次に観たのが『深夜食堂』。小林薫主演の、夜中12時から始まる飲み屋の物語だ。
昔よく飛行機に乗っていた時代に機上で観ていた。深夜の飲み屋に集まる人の悲喜こもごも、切ない現実のなかにも人情溢れる交流、会話に心がほっこりする。さらに毎回一つの料理がテーマになっていて、これも現在ほぼ100%自炊生活中の俺には興味深い。こちらは1話30分弱で、一気に9話まで観たところでちょっと休憩中(笑)。
それにしてもこのネットフリックス、周りの人に聞いてみると、それぞれの国ごとに版権関係の制約で、例えばジブリ作品は日本では観れないらしいが、この国ではトトロから比較的最新作まで、すべて観れる。契約は日本なので日本語ベースなのだが、UAEでの人気ランキングなどが出てくるので、観る場所によって観れるもの、お薦め作品が変わってくるようだ。まさにグローバル展開を最初から意識した動画配信事業モデルということだろう。
突然の映像の嵐に驚きつつ、とまどいつつ、日本ならではの映像、物語を思いっきり楽しんで癒されているところであります。