anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

「知多」と再会

家飲みの増加という需要増に対して、日本に帰れないし出張者も来なくなって供給が途絶したことにより、日本関係のアルコール飲料、すなわち日本酒や焼酎の在庫が払底して飲めなくなった。仕方なくビール、ワイン中心の酒生活になっているが、だんだんより強い酒を求めてウィスキーを飲むようになった(アル中まっしぐら・苦笑)。

ウィスキーも出張者からのもらい物中心に結構あったが、ついに在庫が切れてこちらのリカーショップで買うようになった。酒屋の特売品中心に Jack Daniel、Jim Beam などを1本約 AED 80(約2,400円)で買って家で飲んでいる

先日、近くの大規模酒屋でサントリーの知多を見つけた。珍しいシングルグレーンウィスキーであり、一時期佐藤健のCMで話題になった。爽やかな感じの味わいでハイボールにするとぴったり。こちらでの販売価格は日本の高級ウィスキーとあって1本 AED 400、12千円である。普通のウィスキーの4本分だ。だいぶ迷ったがここで出会えたのも何かの縁と、思い切って購入する。ちょっと思い入れのある酒だからだ。

販売開始直前にこの商品を知って、当時俺の関与していた製品が知多にある工場で造られていたため、Made in Chita の日本のウィスキーと日本モノ作りの高品質製品をかけて販促活動の一助にしようと、そうした宣伝ラベルを作った。何ケースか直接サントリーの旧知の営業マンに依頼して販売と同時に購入、ラベルを付けてこのウィスキーを海外のお客様に配ったのだ。好評だった。今から5年ほど前の話だ。

このウィスキーはもともと山崎などのブレンド用のグレーンを供給していた中間製品だったが、日本ウィスキーブームもありユニークなグレーンウイスキー製品として販売開始したという。評判は良かったが、昨年の報道によれば、製品不足のため350ml瓶は販売停止、今回買った700mlも今度どうなるか分からないらしい。ちなみに日本での希望小売価格3,800円、Amazonなどでの価格は4,800円程度となっていて、それなりの価値のようだ。

さっそく家でロックで飲む。
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淡い琥珀色で、さっぱりとした味わいながら切れ味ある風味がのどを刺激する。ちびちび飲みながら5年前のことなどを思い出しつつ、グラスを傾けるのであった。何にせよ日本モノは美味しいねえ。また日本が恋しくなるねえ。