anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

アブダビ帰国への道

日本到着後2週間の自宅軟禁、首都圏のみならず全国的に広がりつつあるコロナ禍の第二波と自粛ムード再来、そしてこの時期まで続く異常な梅雨空。今年はいつもとは違う異質なニッポンの夏の休暇であった。それでも日本の我が家で家族と一緒に過ごせる時間は楽しい。そんな風にリラックスできた日々も終わりが近づいてきた。3週間超のアブダビ不在を容認いただいた社内外関係者に感謝する。そして今、さあ、アブダビ、帰ろうである。

今どきアブダビへ戻ることもいろいろと規則や手続きがあり、それも不透明なことが多い。すでに書いてきたように、UAE連邦政府、アブダビとドバイの2大首長国政府の規制やルールが違ってたり、頻繁に変わったりする。アブダビ出国時の認識と、最新の状態が違ってたりして、そのたびに確認に追われる。

本日現在の最新情報では、UAE居住ビザを持っている俺が、アブダビ首長国に戻るためには下記3つが必須である(ドバイに帰る場合や旅行ビザで行くケースでは変わってくる)。

  1. Federal Authority for Identiy and Citizenship(連邦ID国籍庁)管轄のICAサービス経由で、帰国便の予約前に当局からのUAE再入国許可取得
  2. UAEが認めた病院やクリニックで、アブダビ帰国日の96時間以内にPCR検査実施した陰性証明書
  3. アブダビ着後、空港でのPCR検査は日本人は免除されているが、2週間の自宅待機。専用アプリで行動をチェックされ、違反者は5万 AED(日本円で150万円)の罰金

3は前から認識していたものの、俺が帰国するまでには1週間程度の緩和期待があった。しかもアプリで監督され、罰金も明確化されたのであればただただ従うしかない。。

1と2について、日本で右往左往しながら対応した経緯を記しておく。

ICAについて。

ICA Smart Services というWebサイト経由で許可申請を行う。下記から入って指示に従って必要情報を入力していく。

https://beta.smartservices.ica.gov.ae/echannels/web/client/default.html#/login

パスポートに貼ってあるResidence Visaのページとパスポートの写真ページのコピー添付が必要。入力自体は10分もあれば終了する。最後に料金が出てくるが無料である。許可の有効期間が21日間であることから、あまり早く申請しても切れるリスクがあること、以前は許可を得るまで日数がかかったが、現在はスムーズになってきたとも聞いていたので、俺は日本に帰って少し経ってから申請した。ところがなかなか許可されない。

  • 第1回目申請 7月15日 ⇒ 7月18日 Reject(結果は登録したメルアドにメールで来る。理由は要求に合致してないといった抽象的な説明のみ)
  • 第2回目申請 7月19日 ⇒ 7月21日 Reject(理由同上)
  • 第3回目申請 7月24日 ⇒ 7月27日 Reject(理由同上)

おいおい、大丈夫かと焦りつつも、皆さん3回目、多い人で5-6回目で許可を受けたと聞いていたので、諦めずに淡々と同じ登録作業を繰り返す。

  • 第4回目申請 7月27日 ⇒ 7月27日 Approval

4回目でようやく許可もらったが、この時は申請登録した次の瞬間にApprovalメールが来て苦笑した(申請した確認のメールよりも先に!)。日本人の場合は、登録した情報に間違いがなければ、申請回数や帰国日などで機械判定しているのかも。またICA許可前に帰国便の予約はするなとありつつ、予約番号を入れる任意の欄があって、これに入れると駄目なのかとか、UAE出国の理由を選ぶ欄があって、その内容も関係あるのかなどと思ったが、そんなことはなかったようだ。ちなみに俺は予約番号は入れたり入れなかったり(最後の許可されたものには入れていた)、出国理由は一貫して家族訪問とした。これで第一ハードル突破。

PCR検査について。

8月1日以降のUAE入国者は、どんな国籍でも(UAE人でも海外国籍でも)、どんな国からでも、どんなビザでも、さらに乗り継ぎ目的でも、出発国でのPCR検査が必須となった。しかもUAE政府が認可した検査機関に限ること、到着日の96時間(4日間)以内での検査実施という条件付き。これをクリアーした陰性証明書がないと、空港でチェックインができないのである。

当初、UAE政府認定検査機関の指定が日本にはなく、一方で俺の出発日と4日以内という制限を考えると、もはや予約しないと間に合わないと考え、会社が推薦してくれた都心のクリニックの予約を行った。ちなみに検査費用税込みで4万4千円もする。その後、EtihadのWebで日本での認定機関が公表され、俺の予約していたクリニックもその中に入っていてホッとした。

そうして検査を受けて陰性を確認、クリニックから英語の陰性証明書を受け取れたのが出発日の前日、試験実施は規制内の入国日のギリギリ4日前であった。ちなみに俺のPCR検査歴3回は日本人最多かもね。

日本での日々を楽しみつつ惜しみつつ、アブダビ帰国のための確認や手続きを行ってきた。いよいよ明日、アブダビ、帰ろう、である。ただし今のルールが出発まで変化なく、本当にチェックインできて、飛行機が飛ぶかどうか、まだまだインシャーラですな。