anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

アブダビ帰国、そして監禁生活

再充電できた日本の休暇も終わり、アブダビに戻ってきた。その前後の状況を記しておく。日々コロコロ変わりうるのだが、現時点のUAE居住者の日本からアブダビ帰国の条件は下記2つ。前回苦労したICAでの入国許可取得は、今回は必要なかった。

  1. 日本出発便前96時間以内に受けたPCR検査陰性証明書のチェックイン時の提示
  2. アブダビ空港到着時のPCR検査と、到着日の次の日から数えて10日間の自宅での自主隔離

1について、成田空港内に大規模なPCR検査センターが設置されたとの報道があり、確かにネットで調べたら日本医科大学が受託していてちゃんとしてそうだった。出国前に空港で受けれるのは便利かなと思ったが、結果出るまで2時間+αの時間が掛かること、ここで万が一でも陽性になったらややこしいこと、さらに料金が高い(事前予約で32千円ほど)こともあり、前回同様出発2日前に会社近くのクリニックで受けた。

昨今は日本でも自発的なコロナ検査ニーズが増えていて、都心では1回2,900円でPCR検査が受けれたり、唾液郵送方式で10回分で1万円などの廉価版が出回っていた。そうした価格競争が発生したからか、俺の受けたクリニックの料金も3万円ちょっとと、前回より1万円以上安くなっていた。

そうして事前PCRをクリアーし、前回同様ゴーストタウン化した成田空港を夜9時に飛び立った。

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機内で『天気の子』を観て、『君の名は。』に続く新海誠監督ワールドにちょっと浸り、早朝4時過ぎにアブダビ空港に降り立つ。ここで通算11回目のPCR検査を受け、当日夜に陰性結果を受け取って、あとは10日間の自主隔離のみとなった。

自宅での自主隔離と言っても、完璧を目指すアブダビ首長国は海外からの帰国者全員(大使館関係者や幼年者等一部の方は免除)にGPSリストバンドを装着させ、自宅外に出ないことを24時間監視する仕組みを整える。このバンドは自分では外せず、入国翌日から8日目に再度PCR検査を受けて、陰性確認してから解除場所に出向いてバンドを外してもらうという、いわば囚人監禁生活を強いる。前回帰国時の俺のように、スマホを家に置いて外出する輩が多かったからか。。

まず空港に着いてパスポートコントロール、荷物受け取り等の一連の通常のプロセスを経て出口に向かう。出口から誘導されて別の運動場のような大きな建物に入る。ここでPCR検査、リストバンド装着を一緒に行う。

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自宅に着いたらWhatsApp経由で自宅場所等を連絡すること、8日目にこの中から選んでPCR検査を受けることなど、係員から簡単な説明を受けてフリーになった。早朝の空いている時間帯だったこともあって、機体タッチダウンからここまで約40分。アブダビらしい効率的なプロセス、手順に改めて感心してしまった。

そうして手首に Apple Watch 張りのクールな(笑)監視用腕時計を付けて自宅に戻った。

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本当にまったく家から一歩も出れないのか、どのくらいまでの距離ならOKか、上下は大丈夫だろうなど、日本人社会の中でも議論はあるが、何しろ罰金付きなので検証は出来ておらず、正確なところは誰も分からない。。俺の自宅から230mと4階下にスーパーがあるが、念のため自宅に戻ってWhatsAppで場所を登録する前に、ここで大量の野菜などの生鮮食料品などを買い込んだ。

こうして10日間の"自主"隔離生活が始まった。これまでこの地で幾多の規制生活を送ってきたが、散歩も出れないとなると気が狂うかもしれない。しかもこの時期のアブダビの午前中は、例年通りの憂鬱な濃霧状態。

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今度こそ瞑想生活だなあ。。