アブダビ自転車部、首長国外遠征へ
アブダビ自転車部の精鋭老若男女9人。約半分は俺含むEマーク取得済み等の規制緩和組、あとはこのために3回のPCR検査を敢えて受けるメンバーが、以前から行きたくても行けなかったアブダビ首長国外遠征を敢行した。想定外な状況も含め、興奮と嬌声に満ちた遠征体験を、以下4つに分けて記する。
ドバイ首長国でサイクリング遠征
一周最大50キロにもなるドバイサイクリストの聖地、アルクドラ・サイクルトラック。そこを2019年に続いて制覇しようという計画である。季節や運行状況を勘案し、朝9時からスタートと決まったので、前夜ドバイに宿泊組、当日朝にアブダビからドバイに入る組と分かれ、準備万端。
ところが部員が念のために当日朝にサイクルレンタルの確認をしたところ、7時から閉鎖されるという。こうしたドタキャンがこの国にはあるんだあ。。それぞれが準備して楽しみにしてきた企画である。急遽アルクドラに替わる場所をドバイに詳しい部員がリサーチ、結果的に Nad Al Sheba Cycle Park というところにある一周9キロのサイクルトラックに変更することになった。
時間を少しずらして現地に集結、ここはドバイサイクリストが集まる人気コミュニティーとなっているようで、10時前には走り終えた大勢のサイクリストたちが歓談していた。
我々も気を取り直して、予定通り5人で元気に出発。
このコースはちょうどブルジュ・カリファの南側に位置して、途中住宅地も挟むなど、市街地のすぐ近くにある都市型サイクルトラック。そうしたコンセプトがアブダビにないだけに新鮮で、途中の風景を楽しみながら、部員各人のペースでペダルを漕ぐ。
そうして走ること2時間前後。メンバーが3-4周、俺は最長の5周を完走。皆で部員が持参してくれたスイカを食べながら感激のドバイラン満了。
直前でハプニングはあったものの、結果的には初めての都市型コースを楽しめたドバイランとなった。
ラス・アルハイマ首長国でジップライン体験
他のメンバー4人は同じ日、ラス・アルハイマ首長国のこの国最高峰ジェベル・ジャイス山にある世界最長のジップラインを体験した。長老部員W氏のかねてからの希望で、俺的には以前行ったことがあるので関心なかったが、W氏の熱心な勧誘で合計4人が北の最果て首長国に向かった。
結果報告を聞くと、部員Kさんは乗る直前まで係員含めた周りの人たちが苦笑するくらい心配と恐怖のうめき声を出していたらしい(笑)。さらにそのKさん、着地点に到着する20メートルほど手前で止まってしまい、救助されたらしい(爆笑、スイマセン)。
とにかくこちらの方も無事当初の目的を達成したのであった。
シャルジャ首長国で博多ラーメン試食
ここからは食事編。ジップライン組は途中ドバイのWokyoに寄って、ラーメンを楽しむ一方、サイクリングを終えた我々5人は、ドバイのうどん名店、Maru Udon でランチという計画であった。しかし前日に俺が聞きつけてきたシャルジャに新たに出来た博多ラーメンが美味しいとの情報に、皆興味津々。シャルジャという別の首長国であるが、サイクリング場所から車で20分ほどでもあったので、こちらも急遽変更してシャルジャに行ってみることにした。
一緒に行った博多っ子部員Rさんによれば、福岡では有名なラーメンチェーン店だというこのお店。
まずは餃子を頼む。皮パリで美味しい。
Rさんは一番シンプルな博多ラーメンを注文。
俺は辛くてクリアスープの辛清湯ラーメン、1-4度の辛さのうち3度(二番目に辛い)を注文。
この博多ラーメンにRさん絶賛、こんなにうまいラーメンはUAE中で食べたことがない、これを食べたらもはやTOKI(アブダビの代表的和食レストラン)で麺など食べれないと絶叫し出す。彼は替え玉もしていた。。
確かに麺(硬さが選べる)もしっかり、スープも(もちろん豚は使ってないと思うが)とんこつ風の濃厚ながらサッパリ味。俺の辛ラーメンの方もかなり辛かったが、味がしっかりしていて美味であった。Rさん含む5人全員が完食、大満足の評価。
このラーメン店は1か月ほど前に新規オープン、店内には日本人シェフの方もおられ、
休日のお昼時もあって店内は満席、日本人ご家族のお姿も。
これは驚きの新発見であった。しかしドバイ人はともかく、アブダビ人には通うにはちょっと遠いなあ。。
ドバイ首長国で木村屋2号店堪能
そうしてそれぞれの活動、ランチを終えて、最後は皆で木村屋2号店(マリーナ店)に反省会で結集した。お互いの活動内容、珍行動振りに突っ込み合いながら弾む話をつまみに、日本がUAEに誇る大和の国の美味しい焼肉、居酒屋おつまみを味わい、アサヒ・キリンの生ビールに各種サワー、酎ハイ、日本酒を美味しくいただき皆酩酊、絶賛、大満足。いやー木村屋さん、早くアブダビに来て下さい。
ちょうど結婚10周年を迎えられたRKご夫妻に、店長からお祝いの久保田が進呈。Rさん、Kさん、おめでとうございます。いつまでも仲良くね。
最後はお土産のお弁当を手に皆でチーズ。
こうしてドバイの夜は、アブダビ人の興奮と熱狂でいつまでも明けないのであった。
世の中、まだまだ不安定ではあるけど、俺自身の WBP (Weekend Back Packer)的精神のリバイブと、アブダビ自転車部的好奇心旺盛チームとの連携により、少しづつ、少しづつ、世界と人との交流を再始動させていきたいものである。