anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

日本からの帰路で思ったこと

4月後半から5月前半の26日間の日本滞在を終えて、アブダビに帰る機中でこれを書いている。3泊4日のホテル缶詰とその間に聞かされた父の訃報、10日間の田舎の実家で母や親族、ご近所さんと過ごした日々、そしてまん延防止重点措置下での12日間の家族との時間。この間、両国を挟んで会社仕事にも勤しんだ。

改めて気づかされたことがあった。とてもありがたいことに、今の俺には心と体の拠り所とも言える場所が3つもあるということだ。生まれてから18年間生活してきた田舎。当時は地域の濃密な人間関係が嫌で、何もない田んぼ街が退屈だった。今回、父の病気、入退院、家での看護、最期の看取り、その後のフォローという一連のプロセスを見たり聞いたり、そして体感してきて、家族親族の温かさ、近隣住民の優しさと助け合いの精神に触れてちょっと感動している。俺自身もこうした人たちとの交流を楽しんでいる。さらに素晴らしい自然と恵み。

横浜の今の家は、住み始めてから16年だ。いろいろな偶然が重なって、ここに居を構えることになった。元々良いところだと思っていたが、今回数日会社に出社した以外はどこも外に出れない中で、家の近隣を散策して再発見することも多かった。何度かアップしてきたが、横浜という大都市圏ながら、ちょっと出ただけで緑の大地、木々と水の流れがたたずんでいる。

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金沢自然公園では鯉のぼりが羽ばたいていた。

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ここには世界各地の草原動物が揃っている金沢動物園もある。

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俺はまだ見たことはないが、ほたるも生息しているらしい。

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車から10分ほどで、横浜の野菜農園地帯に行ける。

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まるで田舎の実家周辺の風景。

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家の近所にもハウスがあってそこで採れた野菜の即売をやっている。

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近隣の人に大人気で、この時期トマトが最高に美味しいと聞いてトマト愛好家の俺も行ってみたが、時遅し、最後の野菜も売り切れていた。。

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今回、久しぶりに別の山ルートを散策中、富士山を“発見”してしまった。

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もちろん、家族、愛犬との家での日々は最大の癒しだ。夜の外食は寿司と焼肉の2回のみ。あとはすべて家食。外で飲めない分、家でのアルコール摂取量は相当増えたけど。。

そして3つ目は今の拠点、アブダビだ。この中東の地で生活し始めて3年8か月。単身の寂しさはあるが、日本人同僚含めた社員百数十名と一緒になって一つの目標に向かって汗を流し、切磋琢磨し合う日々。そしてアブダビ自転車部を中心とした、日本人コミュニティーの皆さまとの楽しく充実した交流は、これまで書いてきた通りだ。

嬉しいことに、アブダビを出国する1か月前には厳しかったアブダビ再入国規制が、帰る今になって相当緩和された。UAE政府は4月末から日本をグリーンカントリーに追加してくれたが、足元日本も第四波真っ最中で帰る頃には取り消されるのではないかと冷や冷やしていたが。

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俺はワクチン関係もすべて条件を満たしているため、今回はリストバンド付きの自主隔離がなくなった。帰国デイワンから即座に活動開始可能だ。

そして今、その第3の拠点に帰るわけだが、少しワクワクしている。これまでは日本での楽しい日々のあとの帰路は、足が重くなることが多かったけれど。これから更に活発な活動や交流を通じて、この地でも新発見、再発見していきたいものだ。

今、アブダビの同僚、友人、愛する人たちに逢いにゆきます。