anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

涙のお別れ、そしてアブダビ自転車部 2.0 へ

アブダビ自転車部のコアメンバーのお二人が、アブダビを離任されることになった。最長老のWさん。自転車部が創設された2017年からの初期メンバーのお一人で、俺も2018年3月にWさんにばったりYasサーキットで会って、お誘いを受けたことが入部のきっかけだった。

それ以来、精力的なランと反省会への参加に加えて、YasからHudayriatへのコース展開、隔週から毎週への活動活発化、入部基準の明確化、帰任者への記念品贈呈などを主導されてきた。奥様が来られた際は、ご夫婦で一緒に走ったり飲んだり。そしてコロナ以降は海に空に山に等のさまざまな課外活動を企画提案され、実現させてきた。

アジア各国の駐在経験で築き上げてこられた企画力、実行力、旺盛な好奇心、フットワークの軽さ、ユーモアに溢れ、皆を包み込む包容力、この類まれなる人間性が我らがアブダビ自転車部の活性化、発展にどれだけ尽くしてこられたか。そして俺自身もどれだけ助けられてきたか。

Wさんとはアブダビ自転車部以外にも大学同窓会、異業種交流会、そこから派生したいくつかの個性的サークルの仲間でもあり、一緒にアブダビを盛り上げた同志でもあった。そんな彼がアブダビを去って日本に帰任することになった。海外駐在員の常ではあるが、残念無念でならない。

M子さん。俺から半年ほど遅れて2018年11月に参加。日本で大企業に勤務後、いくつかの国の日本大使館で働いてこられ、実務能力、行動力、コミュニケーション力に長けた魅力的なスーパーウーマン。自転車部においては、活動日の調整や反省会の場所設定など、きめ細やかな運営を担っていただいたり、Wさんとともに課外活動の推進役となってくれた。そして場を盛り上げる能力が抜群で、彼女が入ると自然と場が活気づくのであった。

そんな彼女には日本の野郎は迫力不足と映ったのか、当地在住の欧州人と最近結婚された。日本男児としてはやや悔しいが、超お似合いのカップルである。改めて、心からおめでとうと言いたい。そんな彼女も、一旦アブダビを去ることになった。

お二人はアブダビ自転車部の花であり、両輪であった。その両輪を失うことになる俺は一体どうなるのか、Wさん・M子さんのダブルロスである。。そんなことまでご心配・ご配慮いただいたのだろう、Wさんから日本帰国後や他地域異動されてからも、日本・アブダビ・各地域での引き続きの自転車部活動・交流をすべく、日本でもアブダビ自転車部の支部を作ろうとのご提案をいただいたのである。

いわば、アブダビ中心とした活動の自転車部 1.0 から、せっかくこの地で親しくなった人たちとアブダビを超えても交流していこうという、自転車部 2.0 への進化、拡張である。日本は世界中のサイクリストが一度は走ってみたいと言う「しまなみ海道」を始めとして国交省がナショナルサイクルルートを3つ認定するなど、今後サイクリングの環境整備、活発化が期待できる。ぜひこのメンバーで引き続き日本で活動や交流をやれたらとの主旨に大賛同し、現在そのグラウンドワーク中である。

さて、そんなお二人への感謝の気持ちと新天地での活躍への思いを込めて、自転車部が誇るクリエーター、RさんとYご夫妻が中心になって、アブダビ自転車部メンバーでビデオを作成、それを最若手のF君がYouTubeにチャンネルを作ってアップしてくれた。それがこれである。

https://www.youtube.com/channel/UCYBVbXt8g0DYZMTEvGe5mZA

日本4ヶ所、アブダビ2ヶ所を繋いで、そして数々の思い出の時と空間を紡いで作ってくれた力作である。

 このビデオお披露目会を、Wさん御用達の中華レストランでお二人の送別会を兼ねて挙行。当日は涙と笑い、嬌声と興奮の渦であった。

そして昨晩、Wさんを囲む最後の壮行会を実施。アブダビ実質最後の夜を素敵な妹たちに囲まれて、感無量のWさんでありました。

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Wさん、M子さんお二人とも、偶然今晩の同じ便で発たれる。俺の家の真上を夜中に通過するのである。天空を見上げながら、改めてお二人に感謝のお気持ちを伝えたいと思う。

Wさん、M子さん、これまで本当にありがとうございました。また必ず日本かアブダビかドバイか、どこかで再会しましょう!