anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

アブダビ•日本間往復の実務

アブダビに帰国してから5日が経った。UAEの中ではアブダビ首長国だけの規制だが、GPS付き時計での監視下、今は帰国後7日間の自宅待機を強制されており、あと2日の辛抱となった。この間、自宅から5メートルほど離れたごみ廃棄ルームに行くのみで、あとはずっと家にいる。何しろ破った場合の罰金がAED 5万(約150万円)である。痺れるなぁ。。

特に俺は以前マスクなし外出で検挙されかかっていて、

コロナ”事件” - anezakimanのアブダビ日記

幸い今のところ罰金の請求は来ていないが(マスクなしの方は AED 3,000 = 約9万円)、イエローカードをもらっているようで、次はちょっとでも破ったらレッドカード容赦しないぞ的な恐怖がある。

実は本日、当局からメッセージが来ていて、お前は〇日何時何分時点でGPS時計のバッテリーが切れかかっている、毎日2回ちゃんと充電せよ、さもないと法的に問題出かねないぞとの Warningである。しっかりお前を監視している的な脅しの雰囲気が満ち溢れている。。

直線距離にして100メートルのところに英系スーパーの Waitroseがあるのだが、怖くて行けません(苦笑)。

さて、実質的なコロナ禍勃発を昨年3月とすると、現時点で1年半弱経つ。この間、想定外事情もあったが、俺は日本に4回も帰っている(昨年7月、今年1月、4月、7月)。こういう奴は珍しいだろうと思われるので、アブダビ・日本間往復実務として、経験・知見を記しておく。ただしこれも現時点のことであり、先のことは全く分かりません。

・アブダビから日本への帰国

まず帰国のフライトは、俺はEtihadしか使ってないのでその前提だが、日程変更は柔軟に対応してくれるので、思い立ったが吉日、すぐに予約を入れる。ドバイベースのEmiratesだと結構混んでいるとの話だが、Etihadの場合、エコノミーもガラガラなので座席指定は必要ない。3席使って横になって寝れる。

規制としては、現時点では帰国便搭乗の72時間以内のPCR検査陰性証明だけである。日本の場合、厚労省の指定フォーマットがあり、これにこちらの検査機関に記入、サインしてもらう必要がある。最近の日経の記事によると、この指定フォーマットを用意していなかったせいで、入国できなかったケースもあるという。これも日本の縦割り行政の弊害で、外務省辺りは撤廃すべきとのことだが、厚労省がゆずらないとのこと。

いずれにせよ我々は従うしかないわけで、こうしたことに慣れている機関に行くしかない。俺が3回目以降愛用しているのがアブダビ市内にある LifeDXという検査機関。Webで日時指定の予約はできるが、実際は直接行って検査受けるのと違いはない。1日目に検査を受けて、2日目に結果をもらう際に厚労省の指定フォーマットの用紙を持っていくと対応してくれる。なお、この検査機関はエクストラマネー取られるが、8時間以内結果保証サービスがあり、急に帰る必要が出てきたときに重宝する。

成田空港に着いて以降のプロセスは、以前詳述しているので省くが、とにかく時間がかかる前提で、本などの時間潰しグッズを用意したり、ホテル内でもなるべく楽しく過ごせるようにオウングッズを持っていく。

・日本からアブダビへの戻り

こちらも72時間以内のPCR陰性証明だけ。以前うるさかったICAの許可等は現在必要ない。PCR検査機関もフォーマットも指定されていないが、英文の証明書要であり、検査費用高いけど(約3万円)俺は都内の西新橋クリニックをいつも使っている。Web経由で予約を入れて、初日に検査、翌日結果で、結果はPDFでメール送付してもらえば、それをプリントアウト、もしくはスマホ等で空港チェックインカウンターで見せれば良いので、再度検査機関に出向く必要はない。

空港はEtihadの飛ぶ21時くらいだと、お店はほとんど閉まっていたが、至近で帰ってきた際は、オリンピック特別期間中とのことで免税店が開いており、買い忘れていた社員のお土産をそこで買うことができた。

アブダビ空港に着いてからは、アブダビ流システマチックでPCR検査、GPS時計装着とも流れ作業であっという間。タッチダウンからいつも1時間以内で外に出れている。

1週間の自宅待機の監視が作動し始まるのは、家についてからWhatsApp経由で位置情報を当局に連絡して以降なので、空港から家に帰る途中であればどこでも寄れる。ここでスーパー等に立ち寄り、野菜や果物を買っていた。今回うっかりしたのが、そもそも早朝3時とか4時に着いて、Curfew中の今はどこのスーパーもやっていない。結局家について朝7時くらいまで当局に連絡せず、買い物に行ったのちに位置情報の登録した。

どこまで厳密に監視され、どこからが point of no return なのか分からない不気味さがあるので、なるべく罰金のリスクを避ける行動を取るしかない。まあ本質的には、規則を守って安全に過ごすことだけどね。

こんな面倒なことがあったんだねえと、笑って過ごせる日が来ることを願って寝ます。