anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

ドバイ和食アップデート

この国のコロナ事情が良化しているように見える。最近の1日当たりの新規感染者は千人を切っている。ドバイ万博があと1か月後に迫っているという政治経済的な事情も大きいのだろう。結果として、足元でコロナ下での生活や移動規制が緩和されてきている。

アブダビでは日本含む十数か国が最近自主隔離不要のグリーンリストカントリーに追加された。インドからドバイへの旅行ビザでの入国が可能となり、インド人の新規採用を進めている俺の会社にとっては追い風だ。アブダビ市内のレストラン会食の人数規制が、テーブル当たり最大4人から10人となった。さらにアブダビ•ドバイ間の移動に、コロナアプリのALHOSN上のEマークが復活した。2回のワクチン接種が完了していれば、PCR検査受けて結果出てから8日以内の往来であれば追加PCR不要になった(少し前まではアブダビ・ドバイ・アブダビの出入国で計3回のPCRが必須)。

極めつけは昨日発表されて9月5日から施行されるという海外からの入国規制の大幅緩和だ。

f:id:anezakimanAD:20210903134902j:image

出国48時間前にPCR陰性証明さえあれば、国民もレジデンスも旅行者もどこの国から入国しようと、空港着時のPCR陰性であれば自宅隔離が不要というものだ(唯一例外はワクチン接種完了していないグリーンリスト以外の国からの入国者、こちらは10日間の隔離要)。入国後の追加PRCは、国やワクチン完了有無によって違うが1回から2回要。これはもはや明らかにドバイ万博を直前にして経済浮遊策に舵を切ったということだろう。

一方でALHOSNによるワクチン管理も徹底している。2回のワクチン打たずばレストラン、モールや大型スーパーなどに入れないし、さらにブースターショットをさせるべく、2回目打って6か月後から1か月以内に3回目を打たないとALHOSNのステータスが変わり、やはり生活に支障出るようなルールを発表している。

この国のこうした臨機応変でメリハリの効いた施策には感心する。もちろん世論を気にする必要がない強権国家だからできることだけど。世論に押されて退陣を余儀なくされたどこかの国の首相と好対照ではある。

さて、そんな堅い話はともかく、俺にとってはドバイとの往来が柔軟になったことが大きく、さっそく仕事の打ち合わせも兼ねてドバイに1泊で行ってきた。以下、ドバイの和食シーンを更新する。

今年3月に開店したという『きのや』。

f:id:anezakimanAD:20210903134935j:image

店内は比較的狭いが奥に2つの掘りごたつ個室があり、落ち着いた雰囲気で和食が楽しめる。店内には欧米系エクスパッツ、国民が目立つ。

f:id:anezakimanAD:20210903135104j:image

連夜予約でいっぱい、しかも2時間限定で、我々も6時から開始して8時には予約者が待っているからと退席を促されたほどだ。

日本人シェフがいて料理のレベルは高い。

f:id:anezakimanAD:20210903135009j:image

f:id:anezakimanAD:20210903135004j:image

ラーメンが美味しいという評価もあるが、一緒に行ったM氏によると、インド人オーナーがラーメン好きでこだわりがあり、これだけは自分のレシピで日本人シェフに触らせないため、日本人にはイマイチだとのこと。醤油ラーメンを頼んだが、確かに微妙。。

f:id:anezakimanAD:20210903135122j:image

M氏によると、鍋を頼んでしめに生ラーメンを注文して鍋にいれて食べると絶妙という。こちらは次回の楽しみにしておこう。

久しぶりにドバイ和食の老舗名店、TOMOに行く。こちらはランチで、疲れ気味だった俺はうな重を奮発する。ウナギは中国産らしいが、脂がのって美味しく、日本の味であった。

f:id:anezakimanAD:20210903135135j:image

最後に木村屋M。今回は行かなかったが、9月中旬まで和牛の焼肉やしゃぶしゃぶ食べ放題の割引をしていて、俺が8月中旬に行った際はしゃぶしゃぶを味わった。居酒屋メニューも食べ放題であり、味、ボリュームとも満足感で溢れましたね。

f:id:anezakimanAD:20210903135149j:image

やはりドバイは凄い。俺がNIRIで浮かれている場合ではないね(苦笑)。それにしても、ドバイの富士屋、木村屋、シャルジャの一幸舎を別にすれば、他のそれなりにはやっているこの国の和食レストランやラーメン店は、俺の知っている限りすべて日本人以外のオーナーだ(インド人、レバノン人、ドイツ人、韓国人、国民など)。素材(技術)は一流だが、キャッシュの稼げる店舗運営(ビジネスモデルやプラットフォーム化)が苦手な日本人の姿がここにも表れている感じ。ちょっと寂しくはある。