新たな和食シーン
シェフが目の前で揚げた熱々の天婦羅をほお張る。こんな食のシーンがアブダビにもやってきた。弱冠30代前半のMシェフ。日本で修行後、この国に渡り、ドバイ日本総領事や、当時アルアインにいたサッカー塩谷選手(現サンフレッチェ広島)の専属シェフなどを務めたあと、アブダビの自宅で個人レストランを始めたのだ。
たまたま友人からお誘いを受けて、営業初日となった昨晩、俺を含めて4人でアブダビ中心地に近い彼の家を訪れた。
対面キッチンを挟んで、シェフと我々4人が向き合い、シェフが作る一品一品をサーブしてもらう。
この晩は天婦羅ナイトということで、以下のメニューだ。
- 先付け:大根ジャンポーロー、揚げナス含め煮の鶏そぼろ友地餡かけ
- 蒸し物:桜海老茶碗蒸し
- 揚げ物:海老足、海老、とうもろこしナス、かぼちゃ、海老、さつまいも、マコモたけ、ヤングコーン、キス
- しめ:キノコと海老のかき揚げ丼、海老頭赤だし、漬物
- デザート:オレンジシャーベット
すべて作り立て、揚げたての手の込んだ料理であり、アブダビの和食屋での料理とは一味も二味も違う。これで AED 400 はちょっと高めだがその価値ありと感じた。お酒は持ち込みで、皆が持ってきたビール、日本酒、ワイン、ウイスキーのフルコースを、美味しい料理とともに楽しんだ。
まだ始めたばかりで、夜はこのようなおまかせベースのコース料理で、希望に応じて季節の鍋、おまかせ天婦羅、おまかせ鮨などを提供。昼は料理教室を兼ねた食事会を準備しているとのこと。
今は狭いスペースなので1回当たり4-6人を想定、今後業容が拡大すれば広いスペースに移ることも考えるとのこと。こうした自宅でのレストランはドバイにはあるらしく、実はMシェフもその方の指導、アドバイスを受けてこうした形で営業することにしたそうだ。
同じ日本人として、アブダビで頑張っているものとして、若き独立シェフをできるだけ応援したいものだ。ご本人の了解を得て、WhatsAppの連絡先を下記する。関心ある方は問い合わせしてみて下さい。
+81-70-8409-6428
ここ半年ほどで、お洒落和食のNIRI、カジュアル居酒屋風のDaikan,そしてこのMシェフ個人店と、アブダビでの和食シーンも多様化、活性化してきた。嬉しいことだねえ。