ドバイ・エキスポ・2020、3連発
ドバイ・エキスポ・2020が3月末で終わる。5年に1回の世界万国博覧会がたまたま住んでいる国で開催され、家から車で1時間15分、会社からは40分程度で行ける距離に、世界192か国の歴史、社会、文化、食が広がっている。
これまで11月に1回、3月前半に1回行っているが、廻れたパビリオンは20か国ちょっとであり、あまりにも少なくもったいない気がしてきた。ようやくコロナ禍も落ち着き、以前あったアブダビ・ドバイ間の各種移動規制がなくなり、移動は完全フリーになっている。また3月前半に買ったチケット(AED 50)が会期末まで有効になっていて、追加コストが掛からない。
さらに1970年の大阪万博の時に小学生で、家の近くに会場があり万博少年として目を輝かして大阪万博に通っていたらしい会社同僚のM氏が、ここに来てしょっちゅうドバイ万博に行っていろいろ報告してくれる。技術者らしく、月の石ならぬ火星の石などの宇宙関連技術やエネルギー関連の最新動向の展示などを熱心に語ってくれる。ちなみに彼は3月だけで6回以上廻り、訪問したパビリオンも120か国を超えたとのこと。
残り少ない開催期間に加えてこうした状況に刺激され、ついに俺もここにきて万博中年となってせっせと通い出した。至近の4日間で3日間ドバイに行き、うち2日は朝から夕方まで、1日は夕方から夜まで滞在した。その結果、これまでの22か国に加えて約35か国、累積で60か国ほど(エキスポパスポートに判子押しをしていないので正確には覚えていない。。)の訪問歴となった。以下、この3日間を中心に4つの観点でまとめて記しておく。
1.日本館とスシロー
まずは自国ニッポン関連である。日本パビリオンは11月に1度行って良かったと思っていたが、改めて至近でもう1回行くことができた。今では超人気パビリオンであり、毎日朝一番にネット経由でその日の予約をトライするか(枠が少なくなかなか取れないらしい)、スポンサー企業経由でスポンサー枠の中から融通してもらうしか入れない。幸いにして某企業さんにお願いして、友人2人分と併せて夕方の時間を予約してもらい、再訪することができた。
現時点で60か国のパビリオンを訪れているが、その中でも改めて日本館の素晴らしさ、日本人として誇らしい内容だと感銘を受けた。日本という国が持つ精神性、歴史、芸術、技術などを踏まえた世界に発信したいメッセージが明快で、そのメッセージをテクノロジーも使って双方向的に上手に発信している。他の国はメッセージはあっても分かりずらいか一方的であり、あるいはメッセージが分からないものが多いと感じる。
そしてスシロー。
これまで4回万博に行ったうち、3回はスシローにお世話になった。最近はこちらも超混みで、3度目の時は平日朝10時半ころに行っても15分ほど待った。今や休日の昼時は待ち時間4時間以上らしい。こちらもドバイなのに日本のスシローに行っていると思わせるくらい完成度が高い。美味しくて安くて、まさにスシローなのである。3度目も和食レストラン関係者と出かけたが、彼らも絶賛である。
ドバイという異国における日本の精神性、歴史、芸術、遊びの心、工夫が詰まったパビリオンと、日本が誇るおもてなしと技術の粋を極めた回転寿司のスシロー。ニッポン愛国者にとってはまさに愛国心を揺さぶる空間でありました。
2.各国パビリオン
192か所もある各国のパビリオン、まだその3分の1も廻ってないが、俺的には以下の3つに分類できると感じている。
その1。ツアー形式(一定時間間隔に一定数入れてツアー的に説明しながら廻るところ)。日本を筆頭に、ドイツ、オランダ、エジプトなど。メッセージがある程度分かりやすい。話題、人気のパビリオン。
日本館と人気を争うドイツ館は今や休日は9時半に行っても3時間待ち。。まだ行けてない。
オランダ館。朝一で行って少しだけ待つ。
その2。お金をたっぷりかけて、外見ゴージャス、中も大型スクリーンでの映像によりこれはこれでインパクトあり印象深いが、ただの歴史観光案内であったり、メッセージが不透明なもの。こちらは地元UAE館筆頭に、米国、サウジ、ロシア、スペイン、ニュージーランド、パキスタンなど、多数を占めるか。
ニュージーランド館。
パキスタン館。
その3。小ぶりな展示(集合住宅のような場所での出展が多い)だが、行ったことのない国や聞いたこともない国で、新鮮な驚きがあり、訪問してみたいと思わせる国。実は個人的にはこのカテゴリーが一番興味深かったかも。
音楽の国、ジャマイカ。実際に音楽が聴ける。
ジャマイカの星、ウサイン・ボルト。
タンザニア。行ってみたいなあ。
アフリカの小国。
こちら2つは聞いたことのない国だが、ちょっと味わい深そう。
3.各国料理
そして万博のだいご味は何といっても食事。各国料理と代表的な飲み物が楽しめる。この3日間で楽しんだところ。
ベトナムレストランでのフォー。麵好きにはたまらない。
ポルトガルレストラン。赤ワインにばっちり。
ベルギーではやはりこのビール。
アフリカのフードコートがあり、ラム、牛肉、魚を食べる。どれも美味。
4.イベントと出会い
万博ならではの異国の人との出会い、イベントの遭遇、そして偶然の出会い。
ポルトガルレストランで、赤ワイン選びを迷っていたら隣のテーブルにいたポルトガル人が親切にも教えてくれた。右の男性は元サッカーのプロ選手だったとか。
ちょうどこの日、入場者数2千万人突破の日で盛大に花火があがり、レストランの外からばっちり花火鑑賞。
そして仰天の最後は、ドバイ在の友人とオランダ館での偶然の出会い。
ということでここ数日、万博3連発を大いに楽しんだのであった。閉会まであと11日あるし、また行くかねえ(笑)。