イスラエル国旅行記その2(テルアビブ散策)
日曜の夕方、エルサレムからテルアビブの海外沿いのホテルにタクシーで移動。帰国便は火曜日の午前1時10分発なので、月曜日まるまる1日をこの地で過ごすことになる。
翌朝、さっそく海岸沿いを散歩。7時前から多くの人がジョギングをしたり、
サーフィンをしている。
そのまま南に下り、Old Yafo(ヤッフォ旧市街)という歴史的地区を回って戻る。曇天、気温10度ちょっと、少し肌寒いが海風が心地よく、すがすがしい気分で2時間ほど朝の散策を楽しむ。
ホテルに戻ってゆっくり朝食をとったあと、活動開始する。この地はエルサレムと違い、歴史的なマイルストーンという意味では新しい場所である。1909年に欧州からの移民がテルアビブに定着して街を建設する。歴史的な街というよりは、近代に発展した地中海沿岸の国際色豊かな都市である。
それでも歴史や文化に関心あるので、そういった方面中心に回る。まずは市の中心部にある Shalom Tower へ。ここでテルアビブの発祥の経緯や歴史を簡単に紹介している。うろうろしている日本人を見かねたのか、突然知らないおじさんが近づいてきて10分ほど熱心に説明してくれる。
街の全景モデル。
このWeissさんというポーランド人が街の創設に全力を尽くしたとか。
タワー26階から見下ろした風景。この住宅群は、白い都市として世界遺産となっている。
続いて Hagana Musium という軍事博物館。ここではイスラエルの独立戦争(一般的には第一次中東戦争)前後の状況、そこでの国民の献身的な軍事的活動、支援がいかに勝利に貢献したかがビデオや展示物で説明されている。
ランチを近くのMEN TENTENというラーメン屋で豚骨ラーメンを食べる。これが美味しい。
オーナーが日本にいたイスラエル人で奥様も日本人という。日本人と聞いてキリンの生ビールを2杯もご馳走してくれました。
さらに近代的で立派な Eretz Israel Museum でテーマ別になっている歴史文化芸術物を鑑賞。最後に歴史エリアの Yafo 旧市街を再訪すべくタクシーで向かう。ここでいくつかの有名な歴史的建物を回る。といってもすべて19世紀以降。
Clock Tower。
Al-Bahr Mosque。
St. Peter's Church。
最後はこの地区のレストランで、イスラエルでの最後の晩餐としてシーフード料理を楽しんだ。
こうして慌ただしくもテルアビブ市街地の散策を終え、22時前にタクシーでベン・グリオン空港に戻った。この週からイスラエルは大型連休に入るとのことで、空港は近年見たことのないような大混雑であった。
チェックインカウンターの係員の遅い対応に苛立ったり、チェックイン待ちの行列に横入りする人を巡って避難の声が上がるなど、ちょっとしたカオス状態。。またアブダビに行く旅行者も大勢いて、帰国便は満席でありました。
2000年前からの膨大な歴史文化的遺産を持つエルサレムと、わずか200年ほどの蓄積しかないテルアビブ。一方で保守的なエルサレムに対して、地中海東岸の明るく開放的な雰囲気溢れるテルアビブ。ある意味対照的な2つの都市を持ち、歴史的・宗教的な多様さも相まって、イスラエルをユニークな国にしていると感じた。全体で四国ほどの面積に、他にも興味深い都市が集まっており、アブダビからの近さ、手軽さも含め、今後人気急上昇かもね。お薦めであります。