anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

イスラエル国旅行記その3(その他トピックス)

この3日間で見聞きしたり、体験したりしたことで、印象に残ったトピックスを記しておく。

ユダヤ教という宗教

まずはユダヤ教である。3大宗教のなかでおそらく日本人にもっとも縁遠いコンテンツであろう。まず驚いたのは、エルサレムで過ごした土曜日の、シャバットと呼ばれるユダヤ教の安息日のことである(毎週金曜の日暮れから土曜の日暮れまで)。

この日は労働が禁止され、ショップもレストランもほとんど閉まっている。個人が火を使うのも、電気を使ったり接するのも一切ダメ。ホテルのエレベーターのスイッチを押すことさえ許されず、この日はユダヤ教徒向けと非教徒向けに利用エレベーターが分けられ、前者用のエレベーターは自動的に最上階に行ってそこから各階に降りていくという。ボタンを押さずとも何れたどり着くということらしい。。

さらにエルサレム市内散策中に警官から呼び止められ、このスイッチを押してくれないかと自動車の電動ドアキーを渡された。こんなものにも触れてはいけないのである。ホテルレストランの朝食も安息日前の作り置きだけで、オムレツも作ってもらえなかった。。

安息日は3大宗教にはすべてあるが、ここまで徹底しているのはユダヤ教だけであろう。特に実質的に安息日の概念が無くなってしまったような国からくると、なおさら驚いたことであった。

熱心なユダヤ教信者のガイドさんによれば、ユダヤ教の戒律は613個あって、日常生活の広範囲に渡って守るべき注意事項があるという。生理後の女性は身を清めないと(このプロセスもきちんと定義されているらしい)、旦那に触れることすらできないと。

国家・国民気質

そうした厳格な宗教戒律の元で出来上がった新興の宗教国家であり、いわゆるシオニズム思想も含めて、イスラエル国家に対する国民の愛国者概念は、我々の想像を絶するものであろう。戦乱が多くあったことも国民の結束を高めたに違いない。

男女とも銃を手に取って戦った歴史。今でも男女とも兵役について、街のあちこちに銃を持った若い男女が警備をしている。

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特にテルアビブは行く直前の2週間ほどで5人のテロによる殺人事件があったが、街の雰囲気は落ち着いていた。ただしちょっとビルの屋上を見ると銃を持った兵士がいたりする。

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今回出会ったイスラエルの人たちで言えば、日本的なおもてなしの精神はほとんどなし、よく言えば裏表ないさっぱりした性格であるようだ。

二人の日本人女性

今回の訪問で偶然にも二人の日本人女性とお会いした。エルサレム旧市街観光でお世話になった現地ガイドのタマルさん。東京池袋育ちの江戸っ子だが、一神教に興味を持ち、エルサレムのユダヤ教の学校で学んで改宗、旦那さんもアメリカ人ジュ―イッシュ。20年以上エルサレム近郊にお住まいで、現在4人の娘さんを育てながらガイドの会社を経営している。ガイド中にいろいろな質問を浴びせても、はきはきした調子で答えてくれる、とても頼りのなるガイドさんである。

もう一人はテルアビブのYafo旧市街の一等地に日本的マッサージのお店を構える北原葉子さん。朝散歩中に偶然この看板を見つけ、

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午後行こうと思って電話したら予約でいっぱい。それでも現地を再度訪問してみたらご本人がいてお店を見学させてもらった。畳の和室もあって日本的かつゴージャスな雰囲気。

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ご本人はテルアビブ在住13年、このお店を開いて8年。ここ数年、コロナ禍の厳しいなかでも、イスラエル人7名、日本人1名のサービススタッフを抱えて何とか頑張ってきたとのこと。

海外のこうした大和撫子に出会うたびに、日本人女性のたくましさ、頑張りに頭が下がる思いだ。お二人に敬意を表して、連絡先を下記する。

ガイドのタマルさん。外人のようなお名前だがれっきとした日本人女性である。

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ジャパニーズスパ経営者の北原葉子さん。

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Y先輩へ捧ぐ

これまでのWBP旅行と違い、今回は全行程ある方とご一緒した。人生とビジネスの大先輩であるYさんである。ユーモアセンス抜群の日本紳士であり、アラビア語も話せるYさんのおかげで、現地に住むアラブ人の心情に少し触れることができたし、何よりもご一緒して楽しい時間であった。

Yさんに感謝を捧げつつ、楽しいツーショットをいくつか。

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こうして久々のWBP旅行再開は大満足、大成功にうちに満了した。来月もどこか行こーっと。