オーストリア共和国ウィーン旅行記
こうして出張業務をオーストリアで終えて首都ウィーン入りし、週末弾丸バックパッカー(WBP)へと変身したのでありました(笑)。
ここ何度かのWBP同様、事前に訪問地の旅行ガイド、歴史や文化関係の書籍に目を通す。今回は『地球の歩き方 ウィーンとオーストリア』に加えて、下記2冊を通読。
初日、到着した金曜の晩。
この4月からウィーン駐在となっている旧知の商社マン、Mさんと夕食を取りながら久しぶりの再会を喜び合う。レストランでビール、白ワインをオーストリア風ビーフスープなどをつつきながら楽しく歓談。さらにウィーン風有楽町ガード下飲み屋街(ちょっと違うか。。)で2次会。
ウィーンの市街地は小さくて、どこでも歩ける。帰りはまだ薄明るい中、ウィーンのシンボルであるシュテファン寺院を眺めながらホテルに入った。
2日目、フル活動日。
まず朝食に国立オペラ座近くのカフェに向かう。
イングリッシュブレックファストに加えて、ウィーナーカフェを注文、
デザートも有名。俺は甘いものは好きでないので写真だけだけど、なかなか豪華。
その後、市立公園内を散策。全身がリフレッシュされる感じ。
こうした著名人の銅像があちこちに。
明日の昼には空港に向かわねばならず、この日のみが終日活動日。見どころ満載のウィーンを効率よく回るため、ガイドを雇うことにした。車でやってきたDさんという中年男性ガイドは、過去ウィーンに来たクリントン元大統領やハプスブルク皇帝家末裔のドライバーも勤めたという。そんな彼と一緒に市内の有名どころを車で説明聴きながらうろうろしつつ、ベルヴェデーレ宮殿や、
カラフルな公共住宅として有名なフンダートヴァツァーハウスなどに立ち寄る。
豊富な知識でいろんな場所について、その歴史的文化的背景も含めて説明してくれた。前述の本のおかげもあり、ウィーンという欧州の東辺境の地がハプスブルク家という600年以上続いた帝国をバックボーンにして発展、そして消滅していった歴史が少しは頭に残った気がする。
3時間ほどお付き合いいただき、ガイドは終了。そのあと日本橋という日本食レストランでかつ丼をいただき(美味)、
少しホテルで休んで午後の部。ふたたびM氏と合流し、ウィーン北東郊外のグリンツィングという地区に向かう。ここはウィーン市内でありながらブドウ畑が広がっていて、おいしいワインを生産している。ここのできたてのワイン、あるいはそうしたワインを供する庶民的な酒場をホイリゲというそうだ。そうしたホイリゲのお店に入る。
入店した午後4時過ぎは閑散としている。
ホイリゲ(新酒と言っても今年産は未収穫であり昨年製)の白ワインを飲みつつ、素朴ながら味わい深いオーストリア料理を楽しんでいると、
団体さん含む大勢の客があっという間に入り、音楽隊とともに大合唱が始まる。
皆さん休日の午後のひと時をとてもリラックスして過ごしている様子。こちらも楽しくなりますな。
こうして郊外のワイン酒場で大いに楽しみ、市内に戻ってビール会社直営レストランでビールを飲み、
最後にまた日本橋に戻って日本酒でしめてしまいました。。ふらふらしながらも無事にホテルに帰還、2日目満了。
3日目、最終日。
実質午前中しかないウィーン最終日。お目当ては2つ。ハプスブルク家の夏の居城だったシェーンブルン宮殿。ウィーン南西部に建ち、ウィーンで最も多くの観光客が訪れるという。そして市中心部に荘厳と建つ冬の居城、王宮(ホーフブルク)である。2つとも世界遺産に登録されている。
移動時間を除くと実質3時間ほどしかなく、やや早足でこの栄華溢れるハプスブルク家の2大観光地を回った。
昨日は午前中雨がちだったが、本日は雲一つない青空が広がるウィーン。まずは電車でシェーンブルン宮殿に向かう。最初は花と緑で溢れる庭園。高台の上に見えるのがグロリエッテ。
庭園からはいろいろな道が開けていて、多くの人が朝のジョギングを楽しんでいる。
高台のグロリエッテからはウィーンの市内が一望できる。
庭園を1時間ほどぶらぶらしたのち、この宮殿内部にある2階の見学コースへ。
ここでは皇帝の執務室や寝室、食堂、家族の豪華な部屋や広間を、日本語のオーディオガイド付きで見学することができる(写真不可)。じっくり見たいのをこらえて一回りして、市内に戻って王宮見学。
これが王宮の全体像で、
見学できるのは銀器コレクション、シシィ博物館、皇帝の部屋の3つのパート。こちらも急ぎ足で回らないと時間がいくつあっても足りない感じ。ちなみにシシィとはハプスブルク家の実質最後の皇帝フランツ・ヨーゼフ一世の妃、エリーザベト。絶世の美女であり数奇な運命をたどった姫君である。
ここで残念ながら時間終了。ドイツで懲りたので少し早めに市内からタクシーに乗ってウィーン空港へ。こちらはそれほど待たずにチェックイン、やれやれ。
こうして駆け足で回った怒涛の1.5日間のウィーン旅行は大満足であった。改めて歴史、芸術、音楽、建築、芸術、自然、ワイン、美食の宝庫であるウィーンを実感、こここそまた来たいねえ。最後は空港内で一杯。お疲れ様でありました。