anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

コーチング修行中

すべてのきっかけは3月の日経新聞の何気ない記事だった。「ユニコーン138社への壁 起業のバトンつなぐ土壌を」という、日本における大型起業の少なさとその背景を紹介した内容だった。起業家や起業支援者がコーチングを利用するケースが増えていて、あるコーチング会社の利用者の約14%が起業家であるという。プレッシャーとの向き合い方、意思決定、家族との関係……。さまざまなテーマで対話を求め、コーチングに対するニーズは強いとのこと。

俺は起業家でもないし、コーチングと言えば10数年も前に会社でコーチング研修を一度受けただけだ。その研修では、人を4パターンに分類してそれによる付き合い方や、よく部下の話を聞くようにといった、特に印象に残るものではなかった。

それでもなぜか気になって、記事に出ていたコーチング会社のHPを検索してみると、たまたま翌日がコーチ養成講座のオンライン説明会が予定されていた。何とはなしに翌日それに参加してみると、なかなか興味深そうだった。HP内の関連情報も目を通してみて、さらに個別の相談会でより具体的に話を聞いて、やってみる気になった。3月で大学院の修士課程が修了し、次にやることを求めていたこともあった。

こうしてゆるゆるとした気持ちで始めたコーチ養成講座は、全部で4フェーズあって、5月初めから7月末までの最初の2フェーズを現時点で終えた。すべてオンラインで週1回2時間30分のセッションを合計12回すべて受講した。さらに参加者特典としてプロのコーチングも3回受けた。

同期と言える同じ時期の受講生は全部で16名。年齢層は20代後半から30代がメインな感じで、最年少は新卒サラリーマンなりたての23-24歳、最年長はもちろん俺である。女性が三分の一強占めていて、職業、バックグランドも多彩だ。IT系企業社員、大企業社員、政府系団体社員、独立事業者、小学校教員、大学講師、医師、そして海外企業勤務の俺。

受講動機も様々で、プロコーチを目指している人、現在の仕事や人間関係でコーチングを生かした改善強化を目指す人、コーチングというものに関心があってまずは受講してみた人など。俺は後者の2つだろうか。

こうしたメンバーが毎回講師の方の講義を受けつつ、随時ブレークアウトルームと称する少人数のグループに分かれて講義内容について自分の思ったことなどを交換しあう。

講義以外にも個別に行う受講生同士のペアコーチングがあり、日時を調整して一対一で学んだことを生かしてコーチとクライアントに分かれて実践を行う。俺もいろいろな受講生の方と10回以上実施した。

これまでのところ、参加して良かったと実感している。まずはコーチングそのもの。テクニック的なことも多く学ぶが、何よりも考え方、思考、マインドセットがリセットされていく。そして思考変容が行動変容につながっていき、今後のことでいくつかアクションを起こすことができた。

さらに上述した、普段なら知り合えないような多士済々なメンバーとの交流がひたすら楽しい。講義やペアコーチングはすべて画面越しだったが、7月の帰国時にオフ会で何人かのメンバーとお会いして懇親することができた。

このあと、残りの2フェーズが1月まで続く。こうした魅力溢れる同期の方たちとの交流を楽しみつつ、さらなる意識変容、思考変容、そして行動変容につながるよう修行を積んでいく。