anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

アブダビ日本人学校生徒さん来訪

アブダビ日本人学校の生徒さんの当社来訪がようやく実現した。アブダビ自転車部の友人でもある同校のY先生(残念ながら3月に帰任)やN先生は、以前から社会科見学の一環として子供たちの工場見学を切望されていた。コロナ禍のなか、身動きが取れずに見送っていたが、今週、小学校3年生の生徒さん8名が、引率の先生3名とともにアブダビ郊外にある当社にやって来た。

アブダビ日本人学校のユニークなところは、通っているのが日本人児童だけでなく、UAE国籍(以下エミラーティ)の子供たちも受け入れていることである。あまたある世界中の日本人学校のなかで、現地の子供も受け入れているのはアブダビだけとのこと。

これはシェイク・モハメッド・ビン・ザイ―ド・アル・ナヒヤーン現UAE大統領がアブダビ皇太子時代の2007年に、日本的な道徳教育(例えば放課後に皆で清掃するとか)に感銘を受け、エミラーティの子供たちに日本人学校での教育を受けさせたいと希望して実現されたと聞いている。日本人として誇らしいことである。

受入れ側の日本人学校の先生たちは大変であり、文科省派遣の教師以外に、現地日系企業も支援してのNPO法人からのサポート教員もいるとのこと。こうした努力に支えられ、日本人とエミラーティの子供たちが机を並べて一緒に勉強していることは、素晴らしいことだと思う。

言葉は基本すべて日本語である。そうした日本語でのコミュニケーションの問題もあって、エミラーティの子供たちは幼稚園年少から面接等の選抜を経て入園し(競争率2倍以上とか)、幼稚園、小学校、中学校と合計12年間日本人学校に通う。中学卒業後は日本の高校、そしてその後は日本の大学に留学するケースが多いそうだ。

一方、日本人の生徒さんの在学期間は、親御さんの任期次第で長短いろいろである。さらに最近は小学校高学年になると日本で中学受験をするために帰国する子供たちが増えていて、エミラーティの子供が日本人の子供の数を上回っているそうだ。

至近の小中全学年の児童総数63名中、エミラーティの児童は28名と44%を占めるまでになっているとのこと。今回当社に来てくれた小学校3年生8名のうちにも、女の子2名がエミラーティであった。

我々も日本人とエミラーティの全社員(と言っても5名だけど。。)で迎え入れた。まずは事務所で可愛い小学生の司会による始めの会でスタート。俺も少し挨拶の時間をいただき、そこで力説したのはアブダビ日本人学校と当社の共通点の多さだ。

ともに日本とアブダビ両国関係者の相互理解、協力、努力で成り立ち、皆さんは小学校3年生、当社も商業生産から数えると3年目の事業開始3年生。そして同じように1・2年の頃はコロナで苦しみ、今ようやく状況が好転してきて自由になってきた。子供たちには勉強に精を出し、世界で活躍して欲しい。そして我々も懸命に事業を伸ばし、いずれ世界中に輸出や事業展開したい。話しているうちにウルウルしてきましたね。

それから同僚のSさんが精魂込めて作ったプレゼン資料で、会社概要や鉄の作り方などを説明。

その後全員元気に工場へ出発。

暑さは多少和らいだといえ、まだまだ子供たちには暑かったと思うが、説明を熱心に聞いてくれる。

40分ほどの工場見学の後、事務所に戻って一休み。最後は全員で記念写真。

子供たちにも楽しかったと言ってもらえたし、俺自身も久しぶりに子供たちの素敵な笑顔、歓声に接することができて、とても嬉しかった。

お互い、教育と事業を通じた日本・アブダビの国際交流・相互理解の礎となりましょう。日本、アブダビ、日本人学校、当社、バンザーイ!

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