anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

今年のラマダーンの誓い

今年のラマダーンが本日より始まった。俺にとっては6回目の現地ラマダーン体験となる。まずは改めて、エミラーティ―の方と結婚されて当地に長く住んでいるハムダなおこさんの著書、「アラブよりこんにちは」から、イスラームの世界観、生活感に溢れる下記を心に刻んでおきたい。

  • ラマダーンとはイスラームで使うヒジュラ暦の九ヶ月目をいい、世界中に散らばるムスリムが、日の出前から日没まで、一切の食べ物を摂らない断食月。
  • なぜ神が断食を人間の義務としたのか。なぜそれを世界中のムスリムが千四百年間も変わらず続けているのか。なぜこうした修行を十五億もの人々が嬉々として受け入れ、精進し、毎年その期間が終わることを嘆くのか。その答えは簡単です。
  • それは自分が幸福であることを教えてくれるからです。今日のご飯があること、眠る場所があること、自分のそばに家族がいること、家族と一緒に時を過ごせること、近所に自分を気に懸けてくれる人がいること、自分が貧しい人たちを援けられる立場であること、貧しい人たちに感謝されること、そして自分は家族とつながり、人とつながり、神ともつながっていること。そうしたささやかなことが人間の究極の幸福であると教えてくれるからです。
  • 人間という弱い存在が幸福を身に沁みて感じるためには、三十日間の長い期間が必要なのだと、改めて神の定めた義務の意味を知ります。一日を我慢することは誰にでも出来ます。しかし三十日となれば、生活全体を変える努力と心構えが必要です。
  • 食べない行為だけでなく、ラマダーン中は喧嘩をしない、大声を出さない、人に優しくする、喜捨に励むなど、多くの生活上のルールが増えます。それを家庭でも学校でも社会でも、人間の義務として繰り返し繰り返し教えています。

せっかくイスラームの国にいるので、俺なりにこの特別な月の過ごし方をなるべくその精神に寄り添おうと、コロナ禍だった2020年、2021年を除いた3年間は、朝食をしっかり取ったあとは、日没まで食べ物を口に入れない(水分OK)といった簡易断食を実施してきた。

そしてコロナ禍、ウクライナ戦争といった世界中に影響を及ぼしている災厄を思うと、今年はますます幸福であることの意味を考える意義を感じる。

そんな想いを抱き、今年は簡易断食を継続しつつイスラーム含む宗教の意味・感性に触れる機会を増やし、さらには自分自身を振り返って自省したり、これからのことを考える時間を増やすべく、下記取り組むこととした。

・朝の体操の前に、10分程度の座禅を行う

・断食明けの食事の前に必ずデーツを1-2個食べる(さっそく下記購入)

f:id:anezakimanAD:20230323221423j:image

・イスラーム、コーラン、他に宗教全般関連の書籍を10冊読む

・ラマダーン明け休暇に仏教国に行く(あまり関係ないか。。)

ということで、ラマダーン・カリーム!