桜の国
3月末に短期間の出張で日本に行ってきた。この時期に母国に滞在するのは、アブダビ赴任以来初めてのことであった。従って超久しぶりに桜の国を満喫した。この国の素晴らしいことには、桜の名所でなくとも至るところに桜が咲いているところだ。
成田から自宅に帰る途中の電車の車窓から。
都心のビジネス街。
家の近所で。
子供たちと公園でちょっとした花見も楽しむことができた。
なぜ日本にはこんなにも桜が多く、この時期一斉に咲くのか。ネットでいくつか調べてみると。
- 昔から日本原産の桜が多くあった。梅が遣唐使が中国から持ち帰ったのに対して、平安時代くらいから日本らしさを求める動きの変化のなかで、桜の人気が高まっていった。
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江戸時代後期にソメイヨシノという園芸品種が人の手によって開発され、第二次世界大戦後から昭和の高度経済成長期にかけて、全国で多く植えられた。また洪水対策として河川の両岸にも植えられた。
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ソメイヨシノは伝統的な繁殖方法である『接ぎ木』で増えていったため、ある種のクローンであり、全国で花の形も開花期間もみなそっくり。
- 日本の四季の移り変わりの中で、春の到来や農業の田植え時期などの新しいサイクルが始まる象徴であり、またパッと咲いてパッと散るところが日本人の無常感にもフィット、日本を象徴する花として愛され続けている。
この時期、桜の国と同時にこの国はマスク王国としてもユニーク(苦笑)。桜を見に来たらしい外国人観光客が目立った成田から都内までの電車ではざっとマスク率7割程度だったが、都内の駅や電車内では9割以上。確かマスク着用は任意になったはずだったのでは。。
俺はマスクは持っていってなかったので、終始無しでいました。。
1泊だけだったが隣の国にも寄った。晩飯は焼き肉と爆弾(ビール+焼酎)攻勢というこの国らしいパターンでほぼ自爆。。一方、ランチで食べたクッパやサムゲタンは身体に染み込む優しい味であった。
翌日、空港で最後のしめのカップラーメンを食べて、アブダビへの帰途についた。
さてさて、ラマダーン断食再開しなくちゃ。。