anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

タイ・ラオス・インド(ケララ州)旅行記 後編

インド南西部ケララ州。アラビア海を挟んでUAEのお隣に位置する。交易中心にUAEと歴史的なつながりが深く、一説によるとUAEの出稼ぎの半分がインド人、その半分はケララ州出身という。当社もスタッフ中心にケララ州の社員が十数人いる。

距離的にも近く、社員を通じて親しみもあったので、前から行きたいと思っていたが、観光ビザ取得の必要もあり躊躇していた。今回Eビザを事前に取得し、東南アジアの帰途、寄ってみることにした。

コチはケララ州の首都ではないが州最大の都市であり、観光資源に恵まれていることもあり人気の地だ。今回、実質1.5日の滞在を有意義に過ごすため、地球の歩き方『南インド』で紹介されていた日本人観光客向けの現地旅行代理店にツアー一式をお願いした。テーマは自然、歴史と文化、そしてアーユルヴェーダである。

4日目。

前夜、コチ空港に到着し、代理店で手配いただいたドライバーさんに迎えに来てもらい、代理店経営のホテルにチェックインして就寝。

朝、さっそくホテル周辺を散歩。豊かな水と緑に心が洗われる。

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ホテルのレストランで代理店会社経営のご夫婦と朝食。奥様は日本人でインド在住20年以上。

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本日の目的地はコチから車で1時間半ほど南下した湖沿いの Coconut Lagoonというリゾート。川沿いに車を降りて、この地特有のバックウォーター風景のなかをボートで下る。

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川沿いの女性たちに手を振ると、ちゃんと笑顔で応えてくれる。

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10分ほどでホテルに到着、楽器演奏でお迎え。

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自然が豊かで南国情緒たっぷり。

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この雰囲気たっぷりのヴィラが俺の宿泊地。

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ハイシーズン終わりかけもあり、一泊朝食付きで日本円で一万円ほど。いろいろな無料アクティビティもあり。

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さっそくアーユルヴェーダにトライ。この部屋で男性二人での強力な全身マッサージのあと、頭だけ出した木製機械で38度のスチームに全身を囲い、体中の汗、毒素を出す。悦楽の世界。1時間半のコースで約1万円。

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その後、ケララ名物のココナッツの葉に並んだランチを食べ、

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部屋で昼寝したあとは、無料アクティビティに参加。夕陽クルーズで出かけ、

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瞑想も体験。

夕食はシーフード。ビールはいつもこの国のキングフィッシャー。

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こうして自然と癒しの1日が終わったのであった。

5日目(最終日)

早朝、朝陽を感じながら豊かな自然のなかを散策。

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昨日の瞑想と同じ道場で導師の指導のもとでヨガ教室。アブダビでもやっているので楽しめた。

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朝食をいただいた後、

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リゾートマネージャーに見送られながらホテルを9時にチェックアウト。

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最終日は歴史と文化のツアー。コチ市内に戻り、歴史地区を日本語のしゃべれるインド人ガイドさんと一緒に駆け足で廻る。ケララ地区はポルトガル、オランダ、イギリスの支配を受けた歴史を持ち、宗教的にもヒンドゥ教のほか、キリスト教、イスラム教の信者も多い。異文化融合の雰囲気が際立っている。

ユダヤ教のシナゴーグ。

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聖フランシス教会。

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この地で亡くなった有名な方のお墓があるという。

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インド航路を発見したヴァスコ・ダ・ガマさんでした。ただし遺体は母国に送られたそうで、ここにあるのは墓石だけ。

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海沿いに広がるこの地独特の釣り方式、チャイニーズ・フィッシィング・ネット。

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最後は空港に行く途中に、UAEお馴染みのLuLuの巨大モールに寄ってティータイム。LuLuの創業者はケララ州出身。当たり前だけどUAE以上にインド人だらけ(笑)。

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その夜の Air Arabia便でアブダビに戻り、こうして怒涛のような5日間が終わった。

バンコクとビエンチャンで仏教文化を堪能し、コチも含めたアジアの豊かな自然のなかに身を置き、マッサージやアーユルヴェーダで体を癒し、コチの多様な異文化を体感できた。そして友人たちと旧交を温められた。とても有意義なアジア3都市ツアーであった。

さらにアジア人の親切さ。バンコクで階段下りる途中で2,000バーツの札束を落としてしまった。本人が気づかずにいると、爽やかそうな青年から呼び止められ、お金を落としましたよと教えてくれた。早朝、ほとんど誰もいないなかである。

ビエンチャンでは入場に必要な現地通貨が足りずに寺院から去ろうとすると、訪問客からこれで入って下さいとお金をくれた。多い金額ではないけど現金は現金である。

コチ滞在すべてをアレンジしてくれた旅行代理店、Evergreen Travelsさんには大変お世話になった。細部に至るまできめ細やかにコーディネーションしてくれた経営者の日本人女性のMさん。地質学の博士号を持ち、日本にも住んでいて堪能な日本語でコチ市内をガイドしてくれたインド人のJさん。ただの仕事ではない、ホスピタリティーを感じさせていただいた。

ということで、心技体すべてが充電できたイード休暇の時間と空間となりました。やっぱり旅は最高だねえ。