anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

良き1日は朝食から その3

料理動画サイトのKurashiruにあった「オクラと長ねぎのレモンだし醤油和え」をその通りに作ってみた。さっぱりして美味しかった。それといつものフル朝食。

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この朝食を食べて、この日は元気に終日ドバイ出張。久しぶりにお客さん廻りをして、日系関係団体に挨拶に伺い、夜は親会社との宴会。

ランチに WOKYO というヌードルショップに行く。札幌の西山製麺指導の札幌味噌ラーメンを食べた(45 AED)。これには感動したね。日本の味噌ラーメンと何ら違いがなく、本当に美味しい!

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夜も本格四川風の火鍋を食べ、この日は3食とも良きかな、であった。やはりドバイは奥が深い。

良き1日は朝食から その2

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昨晩から煮込んでおいたイカ大根+ごった煮、納豆、サラダのフル朝食。今週も頑張ろう。

今朝の新聞によると、本日5月6日は当地の建国の父、Sheikh Sayed Bin Sultan Al Nahyaan が100年前に生誕した日、そしてドイツの偉大なる経済思想家にして資本論の著者、Karl Marx の生誕200年の日だそうな。

良き日にしたいものだ。

ささやか週末

日本は黄金週間真っ只中と思うけど、当地ではいつもながらのささやかな週末を過ごしている。金曜日は、昔一緒に仕事をした親会社のインド駐在員が出張でアブダビに来て、半日付き合った。ルーブルに連れていって、韓国料理屋でキリンの生ビールを飲んで、拙宅で焼酎でしめた。

本日土曜日は、いつも以上にゆっくりとして、朝は7時半起き、朝食は残りのカレーでカレーうどんを作って食べ、それからベットやソファーでうとうとグダグダしながら終日読書三昧。「イスラム帝国のジハード」が佳境に来ており、アラブ帝国としてのウマイヤ朝、イスラーム帝国としてのアッバース朝を、下記の辞典も併せて目を通しながらじっくりと読み進めていく。

イスラーム世界事典

イスラーム世界事典

 

こうしたイスラームの歴史的展開と、ルーブルで観るイスラームの文化的創造物が頭のなかで交差するようで、知的好奇心を刺激するところがあるね。

夕方になって、全く外に出ないのもいかがなものかと思い直し、いつもの散歩道を残暑のなか、てくてく歩き出す。途中晩飯としてベトナム料理屋でフォーを食べ、帰りはいつものタクシーではなく歩いて帰って来た。結果的に16千歩、12キロほど歩いた。

夜は家で缶ビール2本空けた。明日からの仕事に機嫌よく向えそうだ。

無意識の偏見

大会議準備と対応、首相来訪ミッション対応で、ここのところ Yas islandのサイクリングに参加できてなく、体がうずうずしていた。昨夕、2週間ぶりに Yas Marina Circuit に出かけていった。

気温が日中ピークで38℃に達し、夕方でも33℃とまだ暑さの残るなか、軽快にペダルを漕いで1時間25分で初めての6周(33.3km)を達成した。3周目辺りで足と尻に少し疲れが出てくるが、それを超えると足が自然に動く爽快感を覚えてきた。

考えてみれば、俺は中高生の時、新潟から北は青森、南は東京、東は福島、西は大阪まで一人で自転車旅行を楽しむサイクル野郎であった。数十年前の若き時代に戻るのも良いなあ。

仕事では相変わらずバタバタが続いているが、下記日経記事に触発されるものがあった(俺は日経電子版会員で関連記事は必ずチェック、林真理子の「愉楽にて」も愛読中)。

育児中の女性は残業が多いコンサルティング部門では働けない。IT(情報技術)業界の長年の常識を日本オラクルの伊藤郁保さんが壊した。

(中略)

伊藤さんの復帰から5年。当たり前とされてきた慣習や業務を見直した結果、10人近くの女性がコンサル部門に復帰した。

組織が一歩踏み出せば無駄な仕事が減り、能力のある人がきちんと仕事ができる。生産性向上への確かな一歩だ。

 「育児などを抱える女性社員にハードな仕事はかわいそう」という「無意識の偏見」。早稲田大学の大湾秀雄教授がある企業の人事考課データを調べると「難易度の高い仕事」の担い手は男性が全体の17%に対し女性は6%にとどまった。「成長機会の差が女性の昇進を妨げている可能性がある」(大湾氏)。労働政策研究・研修機構によると、管理職に占める女性の割合は日本は13%と米国(44%)の3分の1にとどまる。

(中略)

 当然ながら、育児など家庭とキャリアアップを両立したい女性は多い。思い込みが壁となっていないか。深刻な人手不足を機に女性と高齢者の労働参加率は世界の先進国と同水準にまでに高まった。だが、任せる仕事の内容や重さはどうか。壁を取り払えば生かせる人材はまだまだいる。

無意識の偏見とは、言葉を換えればこれまでの常識にとらわれてゼロベースで物事を考えられないことであろう。この国に照らして言えば、通常やってくる外国人労働者(特にホワイトカラー人材)は自分の能力と知見を武器に、難易度の高い仕事に挑戦する野心的な人が多い。そこでは合理性、効率性、迅速性が尊重され、成果が直接的に問われる競争社会だ。

一方俺はどうだろう。日本の親会社からの出向という立場もあるが、日本的な常識、歴史的経緯、古い因習で頭が固くなっていてないだろうか。本当にこの会社のためのベストな制度設計を考え尽くしているだろうか。

そんなことが問われる場面が増えてきた。せっかくそういうことを自由に発想して実行可能な組織にいるのだから、無意識の偏見を克服して、Best for the Company を追求してみたいと思うこの頃である。

首相来たる

日本国首相が中東歴訪の一環でアブダビにやって来られた。それに合わせて日本・UAE経済フォーラムが開催されたので参加してきた。20社近くの日本企業トップが大型連休中にも拘わらず来訪し、プレゼンを行った。

一連のプレゼン終了、おもむろに安倍首相が会場入り。初めてのナマ・安倍さんを拝見させていただく。

f:id:anezakimanAD:20180501041330j:image 日本でいろいろ大変なご様子だが、若々しい風貌で颯爽と現れ、演説でも溌剌、明瞭な安倍節が耳に心地よい。さすがは政治家一族で育ち、長年政界で揉まれてきた成熟熟練振りを発揮されていたと思う。正直日本人として今の安倍首相はカッコ良いと思うし、他に誰かいるかなーと思っても思いつかない。

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アブダビ側はマンスーリ・エネルギー大臣、スルタン・アル・ジャーベル国務大臣兼国営石油会社Adnocグループ総裁が同席し、日本企業とUAE企業のMOU調印に立ち会われた。

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 同行ミッションに参加してアブダビ入りしていた親会社幹部ともたっぷりと交流させていただき、久しぶりにニッポン株式会社を満喫したことであった。

フライデーブランチ

大会議後の自身への慰労、社員親睦の一環として、出向社員と親会社関係者の日本人6名でフライデーブランチに行くことにした。フライデーブランチとは、アラブ社会で日から木まで仕事をして、イスラームの休息日である金に、午前中はモスクにお祈りに行き、午後家族や友人とゆっくりとランチを楽しみながら時間を過ごす習慣だ。ドバイが発祥であり、多くのレストランが評判を競って実施している。アブダビで一番有名どころを聞いたところ、リッツ・カールトンホテルの 地中海レストランのGiornotte だという。せっかくなのでそこに乗り込むことにした。

豪華絢爛なホテルの入り口から入って、一階下ったところにあるレストランは、開店の1時前にはすでに大勢の老若男女が参集していた。そこで白ワインのカクテルをもらって、席に案内される途中のオープンスペースに生牡蠣、茹でたエビカニイカ類、フォアグラ、ホタテ、肉、パスタ、デザート類などがスタンドでサーブされており、否が応でも目と鼻と胃袋を刺激する。

席について、ウェイターにシステムを確認すると、食べ放題に加えてソフトドリンクパッケージが AED 395、ハウスベバレッジパッケージ(ビール、ワイン、カクテル)が AED 495、バブリーパッケージ(左記にシャンパンが加わる) AED 595 とのこと。お酒の飲まない1人がソフトドリンクパッケージ、酒好きな残り5人がハウスベバレッジパッケージを注文した。

上述したスタンドでの食材に加えて、レストラン内ではブッフェスタイルで寿司とお刺身、中華のシューマイや餃子、インドカレー、サラダ各種、果物やデザートが提供されている。まさに和洋中あらゆる料理が揃っている感じ。味も美味で、生牡蠣、刺身の新鮮さ、カニの甘さ、ラムやビーフのしっかりした味付けに、舌鼓を打った。

途中でベリーダンサーが登場して、大いに盛り上がる。

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お酒はビールから始まって(残念ながら生はなし)、白ワイン、途中ドライマティーニをはさんで赤ワインを楽しんだ。開店の1時から閉店後も少しうだうだして4時15分頃まで、しっかりと飲食して、同僚の皆さんとの会話をエンジョイした。

その日はそのまま帰宅してバタンキュー、翌朝5時まで寝ていた。いやーこれは良かった。フライデーブランチ、また他も店でもトライしてみたいね。

 

大会議

四半期に一回の大会議が昨日あった。これがかなり大変なことになる。会社の概況、課題を網羅した資料の作成、当日のシナリオ・ストーリー作り、想定内・想定外質問に対する準備、これらすべてを頭に入れた英語でのプレゼン、受け応え。その他事前のブリーフィング対応、前夜のディナーと会議後のランチの設定、調整などなど。

会議の1週間ほど前から相当神経を使い、会議が終わるとグッタリする。まあこれが俺のメインの仕事なので当然といえば当然だけど。その一方で、当初の目的通り会議を運営できたときには達成感、充実感がある。昨日の会議もまあまあ大きな波乱なく終了できたと思う。やれやれ、ホッと一息である。

そんなわけで、本日は午前中半休として、6時半から週末の散歩コースを歩き、久しぶりに湯船に浸かって朝風呂でリラックスし、ブランチをちゃんと作って食べて午後から出社した。

前夜煮込んでたおでんもどき、オクラがあったのでサラダとオクラ納豆のブランチ。

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これから当面は大会議のフォローを進めつつ、再度の基本資料の読み込み、会社の先を見据えた方向性の考察、事業開始の本格的準備と人材の拡充に力を注ぐ。そしてさらなるプライベート生活の充実にも励みたいね。