anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

良き1日は朝食から

 昨日、ちょっとグッタリすることがあって、夜、お取引先の若手と韓国料理屋に飲みに行った。少し気晴らしが出来たところで、今朝は早起きして、久しぶりにフル・ブレックファーストを作る。たまごに赤ピーマンを入れた玉子焼き、チンゲン菜のおひたし、トマト主体のサラダを作った。基本同じ食材で弁当を作りつつ、朝食を食べて元気に出勤した。

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会社では、電話会議、お客様3組の迎え、資料の追い込みなど、バタバタしたが何とか乗り切った。

今晩はアブダビ自動車部活動の日。マリーナコースを1時間ちょっとかけて5周して気持ち良い汗をかいた。そのあと、日本料理屋でノンアルコールビールを飲みながら餃子、野菜炒め、ちらし丼を食べる。

充実した1日だった。やはり朝飯をちゃんと食べて活力をつけると違うのね。

地味な週末

Googleマップによれば車で24時間走ると行けるらしいシリアのダマスカスで、米英仏軍の爆撃が始まった。サウジアラビアとイエメンのフーシ派の戦闘状態、イスラエルとパレスチナの国境沿いでの市民を巻き込んだ衝突など、中東での緊張状態は継続、拡大の一途だ。そんなこの地で、俺は昨日に続いて完全自宅休養となった。

朝の散歩を済ませ、朝食はうどんが食べたくなって簡単な鍋焼きうどんにした。昼もその残りを食べ、夜もそこに買ってあったもやしを入れて、週末6食完全自炊の偉業(異業?)を達成した。

今日は家で何をしていたかというと、うとうと読書以外は仕事をしていた。昨日から格好のうとうと読書の対象は、下記2冊の本。

ウォークス 歩くことの精神史

ウォークス 歩くことの精神史

 

歩くことにまつわる思想や哲学、巡礼話など、1-2ページほど読み進むと必ず眠くなる(苦笑)。 そしてこちらはかなり面白く、睡眠誘発ということからすると違うけど。

イスラーム帝国のジハード (興亡の世界史)

イスラーム帝国のジハード (興亡の世界史)

 

日本で一度読んでいたが

http://anezakiman.hatenablog.com/entry/2013/10/27/081039

こちらに来て改めてイスラーム誕生の歴史背景を知るために再読している。なぜ文明不毛の地、7世紀の中東に忽然と大帝国が成り立ったのかが大テーマなのだが、預言者ムハンマドは実直な青年だったとか、結婚したのが15歳年上の商才豊かな女性だったとか、そうした細かな叙述が興味深い。

ところで本日はUAEの祝日だったそうだ。もともと休日だしUAEには振替休日の制度はないので関係ないけど。アッラーの神がムハンマドをメッカからエルサレムに、そして天国に一夜で連れて行った日を記念した祝日だそうだ。。

たぶん赴任以来の最大の地味週末だけど、最後は相変わらずビールと焼酎をちびちび飲みながら、明日からの仕事の鋭気を養っている。来週も忙しくなりそうだ。頑張ろうっと。

マラソンレース中

今週は疲れた。。

間近に迫っている重要会議の資料作りがあり、新たなメンバーの参加があり、各種会議、幹部来訪が相次ぎ、お客さんも何人も来た。夜はYas Marina Circuitで日はサイクリング5周(約28キロ!)、火はウォーキング1周して汗を流した以外の月水木は毎晩飲んでいた。木曜日は試運転で大阪の会社から来ている6人の方を自宅に招待して鍋を囲んでビール、焼酎をかなり飲んだ。

そんなバタバタした生活のせいか、週の後半から唇に吹き出物ができ、左目付近に筋肉痛が出てきた。体重が64.5kgと、半年前から比べて3kg減、おそらくこの20年間でも最低水準に落ちた。久しぶりに今朝血圧を測ったら最高140まで上がっていた。。

大丈夫かね。まあ食欲はあるし、運動も日火のマリーナ、週末の散歩と週4日は体を動かしているし、精神的なストレスともほどよく付き合えていると思っている。あまり気張らずに、無理せずにやっていくしかないか。

そんなわけで本日は完全休養日。朝の散歩を済ませた後は、ご飯を炊いて、味噌汁を作って、目玉焼きとサラダのフル朝食を新聞を読みながらゆっくりと食べて、洗濯等の家事を終えたら本を読みつつベットでうとうと。

昼はソーメンを食べ、午後も同じように本を読みつつベットでうとうと。夕方の散歩はスキップして、家族と少しスカイプ電話して、晩御飯は焼きそばで軽く済ませた。

誰かが海外駐在はマラソンレースだと言っていたが、ある意味当たっているね。無理せずに自分のペースを維持して、長い時間軸で物事を考えないと最後まで走り切れないかもしれない。

フルマラソンを考えたら、俺はまだ最初の5キロくらいをうろうろ走っているイメージ。多少自分のペースはつかめて来たけど、まだまだ効率的に走れていなくて、時々つまずいて転びかけてイラつく感じ。まあ焦らずに一歩一歩前に進んでいくだけだけどね。

 

2人の達人 in Dubai

この週末はドバイに出かけた。木曜日の夜は会社関係者との会食、金曜日は若き起業家の友人の家でホームパーティー、そして土曜日は釣りと充実した週末となった。そして俺にとっては、初体験と言えるイベントがあった。一つは魚の三枚下ろし、もう一つはアラビア海での海釣りである。

金曜日、7時前にホテルを出てバードバイ地区を散策する。アル・ファヒーディ歴史地区を見て回り、クリーク沿いの散歩道を歩く。こんな風景があちこちに。

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クリーク添いには散策路が整備。遠くにブルジュ・ハリファが見える。

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朝食を食べた後、友人と合流してドバイの Waterfront 市場に向かう。そこは新装された清潔で広々とした魚市場。9時30分頃に行ったが大勢の人が買い物に来ていた。

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毎週末来ているという我が友人も、眼光鋭く新鮮な魚を見て、値段の交渉を行っている。

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そこの魚市場でクロダイ、モンゴウイカ、タイガープローンを買い込み、DIFC地区にある友人宅でさっそく仕入れた魚の調理を行う。俺はクロダイの三枚下ろしに挑戦する。高校時代から料理をしているという達人の指導のもと、包丁を持つ手もぎこちないながら、なんとか出来た。

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最終的に、クロダイの刺身と漬け、イカ、エビを乗せた海鮮ちらし、クロダイとイカのフライのあんかけ風、タイガープローンの塩焼き、あら汁が出来上がって皆で乾杯となった。どれも新鮮な市場直送品であり、めちゃくちゃ美味であった。

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午後2時から開始した宴会は、ビールから始まり、白ワイン、赤ワインと急ピッチ。俺以外の4人は皆30歳前後であり、途中仕事やプライベートのことで議論は白熱した。夜9時過ぎまで飲み続け、最後はヘロヘロになってなんとかホテルに戻った。。

翌朝、二日酔いの頭を体に乗せてアジュマンに向かった。この日はアラビア海での海釣。こちらも週末ごとに釣りに行くという釣りの達人にご指南を請うた。

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疑似餌を使うルアー釣りで、2時間ほど釣り糸を垂らしていたが、結局達人が小さなアジを1匹釣り、俺は当たりの感触は何度かあったものの結局何も釣れずに終わった。

この歳まで出来なかったことが、出来るようになってくると単純に嬉しいものだ。魚の3枚おろしも、ルアー釣りも、実質初めてである。楽しいドバイ週末であった。

アブダビ自転車部

先週は Yas Marina Circuit での日・火のウォーキング、平日1日朝の散歩、そして週末は朝夕の散歩とルーブルやYasモールを歩き回った結果、こちらに赴任して来て初めて1週間の平均歩数が1万歩を超えた(3月25日から31日までの平均が11,752歩/日)。

暑くなって来たといえ、朝夕は20℃後半であり、まだまだ散歩には快適だ。そして新たな健康活動ネタが昨日始まった。過日、Yas Marina Circuitでのウォーキング帰りに日本人の知人にばったり出くわした。3人で来ていた彼らはアブダビ自転車部を名乗って、月に1回程度ここでサイクリングをしているという。実は前から歩きだけでなくいずれは自転車にも乗ってみたかったので、入部の誘いに一も二もなく応じた。

昨日はその初日。事前に自転車貸出の登録をWEB経由行い、日暮れ直後の19時前にサーキットに着いて本日の参加者3名と合流した。歩きと違うのは自転車を借りるために長蛇の列に並ばなければならないことだ、20分ほど並んでブルーの中型の自転車とヘルメットをゲット、久しぶりに自転車にまたがり、フラフラしながらレースコースに入った。

1周5.55kmのコースを部長が5周、新入部員の俺含めた部員3人が3周のノルマを課せられ、勢いよくペダルをこぎ始めた。まさにサーキットなので、自転車でもぐんぐんスピードが出せて風を切って気持ち良い。直線とカーブが按配よく配置され、ところどころに高低差もある変化に富んだコースを、無心でペダルをこぐ。

結局1時間ちょっとかかって4周、すなわち22.2km走った。最後は太ももが腫れた感じとお尻の痛さが残ったが、とにかく痛快愉快であった。今回参加した4人とも50代後半のおじさん部隊だが、部長5周、俺も含めた部員2人が4周、1人が3周と皆ノルマを達成した。

サイクリングで汗をかいたあとは、これも恒例として酒なしで食事をすることになっているとのこと、まさに健康的自転車部である。今回は市内近くまで戻ってカジュアルな中華料理屋に行った。ここの飲茶が絶品で、ジャスミンティーを飲みながら、飲茶、スープヌードル、チャーハンをおしゃべりしながら皆でガシガシ食べておひらきとなった。

いやー、これは素晴らしい会に入れてもらった。次回は2週間後であり、今から楽しみ楽しみ。

 

ルーブルに浸る

先の週末は完全休養日として、家での主夫業ならびに近場徘徊に没頭した。金曜日は朝夕の散歩以外は家にこもってウダウダしていた。

土曜日、だんだん暑くなって来た中で、屋内文化活動転換の一貫として、サディヤット島にあるルーブル美術館アブダビ別館に出かけた。昨年11月11日に開館したアブダビ文化戦略の拠点となる一大美術館である。

ルーブル・アブダビにはこれまで2回行っていたが、日本からの出張者の同行であり駆け足で廻っただけであった。今回は1人でじっくり廻ろうと考え、事前に年間パス(Art Club)の会員の申し込みもしておいた。

1回の入場料が60AED(約1,800円)に対し、Art Club会員料は同行者1人も無料で450AED(約13,500円、共に税抜き)。1人で8回、2人で4回行けば元が取れる計算になる。また主要作品の解説が聞ける iPad貸出無料、本場フランスのルーブル、オルセーなどの美術館の入館料無料などの特典もある。

そう言った損得勘定は別にしても、世界の歴史、文化、芸術の痕跡を、時代順に追うというこの美術館のコンセプトには大変興味を持っていたので、1年を通じて入場できるパスの購入は自然の流れであった。

朝10時の開館に合わせて行くと、すでにかなりの人が入り口で待っていた。

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海沿いの地での近代的建築が見事に調和している。

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Art Clubの会員カードを受け取り、iPadをさっそく借りて進む。ここは全部で下記の12のギャラリーに分かれていて、基本時代順になっている

  1. The First Villages
  2. The First Great Powers
  3. Civilisations and Empires
  4. Universal Religions
  5. Asian Trade Routes
  6. From the Mediterranean to the Atlantic
  7. The World in Perspective
  8. The Magnificence of the Court
  9. A New Art of Living
  10. A Modern World?
  11. Challenging Modernity
  12. A Global Stage

6と7の間にIntersectionとして、Cosmographyという世界大航海時代のコーナーもある。この記述を見て興奮しない世界史好きはいないと思われるほど、知的好奇心をそそる内容だ。ただの美術館というよりも、人類のあらゆる活動(儀式や占星、農業、宗教、戦争、交易など)の文化的芸術的側面にスポットライトを当て、その歴史的経緯を一緒にたどれる構成になっている。

現物を観ながらiPadの解説を一つひとつ丁寧に聴き、そこにある小さな説明文にも時には目を通しながら廻っていくとあっという間に時間が経っていった。結局4時間かけて上記の6までの全体の半分までたどりついたところでグッタリとなって、残りはまた次回ということにした。人間の精神とモノに圧倒されて、純粋な芸術品たる絵画にたどり着くまえに時間と体力切れとなってしまった。

ちゃんと観なければさっと通り過ぎていってしまう偉人に今回は出会えて、パワーをもらえた気がした。以下、歴史上の3偉人の像らしい。

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上からベルシャ帝国のアレクサンダー大王、ローマ帝国のアウグストゥス初代皇帝、ローマ帝国の賢帝として知られるハドリアヌス皇帝。まさにパワースポットだね。これから通うことになりそう。

洟垂れ小僧

遅ればせながら、技術系プロパー社員との面談を行っている。まず技術スタッフと現場エンジニア10数名と30分程度ずつ、個別に面談している。皆さんこの道10数年のベテランぞろいで、出身国の安定した大企業を辞めて弊社に来てもらっている。

国をまたいで入社して来た動機をうかがうと、新しい環境でチャレンジしたかった、グリーンフィールドからの新たな立ち上げに参画したいと思った、日系の企業で働いてみたかった等、皆さんとても前向きで感心させられる。また、自分は短期間で職を替えるのではなく中長期で働きたい、この会社は大丈夫ですよねと熱心に訴える方もおられて、この方たちの熱意、向上心に応えてやらねばと痛切に感じた。

安定した生活を捨てて、人によっては家族を国に残して、新しいチャレンジを求めてやってきた人たちに、それに応えるような場を提供し、チームとして一緒になって汗を流し、会社としても、個人しても成長していきたい、そんなハッピーシナリオを希求し、そのために経営として何をすべきかを考え続けている。

いろいろな意思決定、些細なものからそれなりの重要なものまで、出向元の本社を向いてではなく、純粋にこの会社のためだけを考えて方向性を決めているか、同じ船に乗り合わせた従業員のハピネスと、会社として沈まずに永続的に航海できるようなバランスをどう取っていくのか、悩みは尽きない。

まあ悩んでもしょうがない。前を向いて進んでいくだけだ。不確かで曖昧な情報や環境(VUCA:Volatility, Uncertainty, Compexity, Ambiguity)の元でも、自分の直観を信じて進んでいくしかない。富士フィルムホールディングス会長・CEOの古森重盛もこうおっしゃっている(日経ビジネス2018年3月26日版より)

そもそも完全な情報などない。情報はもたらされた瞬間から陳腐化が始まる。状況は常に変化しており、情報もまた動いている。経営では、非常に複雑かつ多方面にわたる情報から直観的に正解や方向性を導くことが重要だ。

俺としてもチャレンジングで貴重な経験をさせてもらっているが、もう少し前からこういう経験を積んでおけば良かったと思っていたところ、下記の表現に巡り合った。

四十、五十は洟垂れ小僧、六十、七十は働き盛り、九十になって迎えが来たら、百まで待てと追い返せ。

ご本人も九十一歳まで生きられた、かの渋沢栄一翁の言葉だそうだ。まだまだこれからだね。