anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

アブダビ自転車部、総括&ラストラン

俺のアブダビ生活を振り返った時、アブダビ自転車部のことを触れずにはいられない。2018年の4月に入部して以降、いろいろなサイクリングコース(Yas CircuitならびにYas公道、Al Hudayriat、Al Wathba、DubaiのAl Qudraなど)での自転車漕ぎ、反省会と称する懇親会、自転車には関係無いけど部員交流としてのテーマパーク、ボート、砂漠キャンプなどのイベント、アブダビ外への遠征、ダンスのビデオ撮りなどなど。週末弾丸バックパッカーと並んで本ブログコンテンツのメインを占める俺の中心活動であった。さらに自転車部ネットワークを通じた出会いにより、アブダビ日本人社会が驚愕するカップルも至近で誕生した。Aさん、Hさん、おめでとうございます。

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ここまでの5年半を総括してみると、メンバー構成によって活動内容にも変化があった。初期の頃は反省会で酒禁止といった禁欲的運動でスタート。スポーツ後はビールなしでは生きていけないメンバー(俺か・苦笑)によるアルコール解禁、さらにイベント好き・ノリノリのメンバーによる自転車以外の企画への発展、しかしながらそうした積極的関与メンバー帰任による低迷期、さらに入部基準を緩くしたことによる実質活動メンバーの更なる減少。そうした消長を経て今、俺も日本に帰国しようとしている。さらにもう一人の中心メンバー、Sさん。自宅流しそうめんや砂漠での豚生姜焼きと言った絶品の料理人にして、優しい微笑で部員を勇気づけ、部室まで提供してくれた最大のコア人材も9月末に帰任の予定である。駐在員の宿命である。

しかしながらこのコミュニティーは、帰任後も継続し、日本を中心としてアブダビ自転車部というアイデンティティを保ちながら、折に触れて懇親会で集まったり、イベントの紹介、そして企画実行が継続してなされているのである。俺もアブダビ自転車部の日本支部のメンバーとして引き続き交流していきたい。

老若男女、組織も会社もバックグランドも性格も違うメンバーが、たまたまアブダビで時間と空間を共有し、自転車を一つのきっかけとして集まった。自転車を漕ぐという運動性、自転車のメカニックやブランド、レースへの関心、反省会という飲み会での交流、イベント参加の楽しみなど、それぞれの趣向と関心に応じて出たり入ったりできる場。そうした場がアブダビという異国で、単身で、しかもコロナという渦中で、どれだけ俺を助けただろうか。

アブダビ在住メンバー減少により、一時は存続が危ぶまれたアブダビ本部(最近は華のアブダビ自転車部と称している)だが、最近では自転車メカおたく、自転車レースおたくの人が入り始め、そうした人中心に活況を呈し始めている。時代やメンバーに合わせて融通無碍に変化しながら、皆が楽しめる場がアブダビという海外の地で継続して存在することが重要なのだと思う。

俺のアブダビ在住中の自転車部活動も最終コーナーを回った。先週金曜日には壮行会を開いていただいた。総勢14名がアブダビ自転車部の食堂とも言えるレストラン・チャイナに参集、賑やかに俺の新たな旅立ちを祝ってくれた。

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M子さん自作の記念の盾のほか、部員の方からこんな素敵な寄せ書きまでいただいた。

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Yasサーキットでもう一度走りたかったが、月水の都合がつかず、日曜日にYas一周公道コースを走る。N幹事と一緒に1時間半ほど汗を流した。

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このコースは自分で島の極力外々と走って開拓しただけに、思い入れが深い。

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昨日は本当のラストラン、H島10キロコースを2周した。この島も走り始めた頃は何もなかったが、いまではすっかり総合スポーツセンター的に充実してきた。

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アラビア海に沈む夕陽を背にして。

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ラン後、こちらも最後の反省会。場所はアブダビ自転車部野外レストランともいえるインターコンチネンタルホテルのベルジアンカフェ。反省会だけの方含めて9人参加。

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まだまだ熱帯夜の野外で、定番のビール、ポークフェスティバル、ムール貝を味わいつつ、皆さんとのアブダビでの最後の時間を惜しみながら楽しく過ごす。

本当に最後。俺の愛車、アルラハ号、4年半のお付き合いであった(買ったのは2019年1月)。この間、俺をずっと支えて励ましてくれたようだった。日本に持って帰ることも考えたが、道路事情考えると使わなくなることが想定され、それであればこちらで誰か乗ってくれる人に引き継げればと、いったんN幹事にお預けした。

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アブダビにおける全活動満了。アブダビ自転車部の皆さん、長い間ありがとうございました。