anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

アル・アイン遠足

先の週末の1日を使って、アブダビから南東に160キロのところにあるアル・アインに出かけてきた。社員関係者総勢5人でのお出かけであり、いわば社員遠足である。

アル・アインは、アブダビ市に次ぐアブダビ首長国第二の都市(人口40万人規模)であり、内陸にあるオアシス都市として有名である。はるか昔はメソポタミア文明よりも古くから栄えていたとされる遺跡も残っており、アラブ首長国連邦で唯一世界遺産登録された地域(アル・アインの文化遺跡群)でもある。

しかもUAE初代大統領にして亡くなった後もいまだに国父として尊敬を一身に集めるザーイド・ビン・スルターン・アール・ナヒヤーン(アブダビのいたるところにある写真を見ると確かに威厳たっぷりのリーダー然としている)の生誕地であり、育ったパレスも博物館として一般公開されている。

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なんとなく日本的な感覚で言えば京都であろうか。歴史が感じられ、緑が多くて(それもアブダビのような人口的な感じではなく自生している自然な感じ)落ち着いた都市である。

朝8時過ぎに車で出発し、途中でラクダレース競技場に寄ったらちょうどレース開始に居合わせることができた。優に20頭以上集まったラクダが一斉にスタート、目の前をドタバタ走る光景はなかなか迫力満点。昔は10代のアジア人若者が騎手としてラクダの背に乗っていたらしいが、若者虐待とみなされて今は背に置かれた小さな機械で人が遠隔操作するらしい。

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アル・アイン市内に入ってまず向かったのがアル・アイン動物園。UAE一大きい動物園らしく、広い園内を迷いながらも日本で見られないような動物を見学しつつ、ここでランチ(焼きそば風ヌードル)を食べ、結局3時間ほどの滞在となった。

その後、前大統領の住まいであったアル・アイン・パレス博物館で現在の王家であるナヒヤーン家の系譜や数多い子孫を閲覧し、マジュリス(アラブ国家でお客をもてなしたり歓談するところ)で王家気分を味わったり。

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隣接するアル・アイン・オアシスを散策した。この日も気温35℃ほどあったが、オアシス内は日陰が多くて気持ち良かった。

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さらにアル・アイン・ナショナル・ミュージアムで昔の貧しい時代のアブダビのものや写真をみて、その後車で1時間ほどかけてジュベル・ハフィート山の頂上に行った。この山は標高1,200メートル台のUAE唯一の山であり、オマーンと国境を接している。その帰途、沈む夕日が美しかった。

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最後は市内のホテルで、アブダビ市内にもある日本食レストラン「TOKI」を見つけてそこで軽い夕食を取って帰途についた。家に帰り着いたのが夜10時過ぎ、実に14時間の充実したExcursionとなった。

全体としてみれば、動物園に時間を取りすぎた。。アル・アインにはまたぜひ再訪し、その時はじっくりと市内探索、博物館巡りしたい。