2020年始動
年末年始、俺が家族とゆったり過ごしている間、世界は激しく揺れ動いていた。年末、ゴーンさんの驚愕のレバノン逃亡劇、そして年始の一連の相互攻撃による米・イランの極度の緊張の高まりである。本日、ゴーンさんの逃亡後初めての記者会見と、アメリカ国民に対するトランプ大統領のテレビ演説が行われた。ちょうど後者をCNNのライブ放送で見たところだ。
BBCとCNNをチャンネルを換えながら見ていたが、やはりお膝元のCNNはすごいね。結果的に予定より20分以上遅れて始まった大統領演説だったが、始まるまでの間、世界中からいろいろな記者が間断なく語るその迫力は圧巻であった。世紀の演説を前にした興奮、緊張感がテレビ越しにも伝わってきた。
内容的には、複雑な国際政治を背景に米大統領のレトリックも混じったお話であり、その論評は俺のするところではないが、直感的には当面のさらなる戦闘は避けられると感じた。まあ分からないけど。
それはともかく、トランプさんの英語の分かりやすさと演説の巧さにはちょっと感動したね。数秒毎に息をしっかり吸い込み(その吸い込み音がマイクを通してリズミカルに聞こえてくる)、ひと文脈ごと一気に明瞭に発音する様が聴いている耳に心地よく入ってくる。これも人気の一つの理由かもね。
米国の同盟国も復讐攻撃の対象となるとのイランの宣言あり、その中にはドバイも入っているという話が出てきてちょっとびっくりしたが、実際に住んでいる実感から言うと、周辺の人含めてそんな心配をしている感じはない。
この瞬間に中東というイシューのど真ん中にいるという同時代性、緊張感にある種興奮しながらも、毎日の生活は淡々としたものである。仕事をして、お客様を迎えて、夜も普段通り。新年最初の自転車部の活動も実施し、反省会で楽しく懇談した。
この季節、空気が澄んでいることもあり、お日さまがクリアーで日の出、日の入りとも美しい。お天道様がちゃんと見ているということのようだ。
家から見える日の出。
Al Hudayriat島で自転車を漕ぎつつ、そこから見える日の入りと日没後の風景。
今後の動向に目は離せないが、お天道様を信じて、自分ができる目の前のことをしっかりこなしていくことが重要だね。
世間は騒々しいながらも新しい2020年が本格的に始まった。今年もよろしくお願いいたします。