anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

フライデーブランチ、サタデーカヤック

ここんとこの週末、騒いでばかりだ。外部の天気の良さと、内部のストレスの大きさに比例して(乗じて)、活動の激しさが増す感じだね。

金曜日は会社関係者合わせて8名でフライデーブランチ。今回で3回目だがこの度はドバイまで遠征した。マリーナ地区にあるアドレスというホテル内のインターナショナルレストラン。金額はアルコール込みで AED460。開始12時半。

3回目ともなるとそれなりに慣れてきて、各人のストラテジーやパターンが固まってくる。自分の好きなものを自分のペースで食べて、前半でデザートまで行って悠然としているやつ。ビール、ワインと一緒に炭水化物系をぱーっと食べて早々に寝てしまうやつ。おしゃべりを意識的に入れてインターバル取りながら、時間いっぱいまで有意義に過ごそうとするやつ。そしてできるだけ高価なものを効率的に取りつつ、時間ギリギリまで食べて価値を最大にしようとする(元を取ろうとする)貧乏性のやつ。それ、俺のことだね(笑)。

今回のフードは他に比べて大きな違いはなく、全体的に豪勢なのだが、お刺身にタコがあったり、

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 ポークコーナーがあって生ハムがあったり、

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 北京ダックとともにカップラーメンがあったりと、なかなかバラエティに富んでいる。ラーメン好きの俺は、皆に呆れられながら最後はここにあったカップラーメンでしめる。

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今回もたっぷりと3時間半、飲み食いおしゃべりをして、ゆったりリラックスしてブランチを楽しんだ。

その後ドバイモールの紀伊国屋で本を買って(最近出たばかりのシェイク・モハンマド・ビン・ラシッド・アル・マクトゥーム著作本の日本語訳版)、日本食材店のグルメ屋に寄って納豆などを買って帰途につく。やはり夕食は食べれなくて、これまで同様、結果的にランチ・ディナーであった。

土曜日の朝は気温26℃、湿度30%未満、海風がそよぐ絶好の散歩日和。最近ランニングマシーンばかりだったので、久しぶりに海岸沿いを1時間散歩。やはり自然の風に当たりながらの散歩は最高だね。その後日中は家で本読んだり、うたた寝して過ごし、午後4時から活動再開。カヤックである。

今シーズン2回目。気温はまだ30℃後半ながら気分はノリノリ。まずは大海原をひたすら漕いで、前方にはアブダビの摩天楼。

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 その後マングローブの密林地帯に入り、ちょっと一休み。

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 最後は夕陽を見ながら帰還する。

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なかなか活動的で充実した週末でありました。

 

ドイツ連邦共和国旅行記:2日目

 2日目はビール浸りの体を癒すため、かの有名なノイシュヴァンシュタイン城観光も兼ねてアルプス山脈の大自然に向かって南下することにした。朝6時51分ミュンヘン中央駅発の電車に乗り、フュッセンに向かう。ここはロマンティック街道の終点にして、ノイシュヴァンシュタイン城観光の拠点となっているところだ。

電車の車窓から、のどかで素敵な風景が続く。中東の砂漠地帯から来ると、この情景はたまらないね。

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途中で一度乗り換えて約2時間、人口1万5千人のフュッセンの街に到着。駅前から出ているバスに乗り、さらに小さいノイシュヴァンシュタイン城観光の街、ホーエンシュヴァンガウに着く。城観光のためには、そこにあるチケットセンターでチケット購入が必要である。

実は事前にWEB経由で予約が可能であったが、この日の予約チケットはすべて売り切れていた。それでもチケットセンターで15分ほど並んで、昼前の時間帯の観光ツアーに予約できた(城内では自由見学は出来ず、観光ツアーに参加しないといけない)。

時間が少しあったので、歩いてゆっくり登ってノイシュヴァンシュタイン城に到着。ここはディズニーのシンデレラ城のモデルになったとされる世界的に有名なお城で、かのルートヴィヒ2世が自分のためだけに造ったといわれる城である。
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城内に飾ってあったルートヴィヒ2世の顔。
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お城の中は写真禁止。豪華絢爛、キリスト教やオペラのウンチクふんだんな個人的巨大お屋敷と言ったところか。

この度の俺の関心はどちらかと言えばアルプス山麓地域の豊かな自然。これは撮影が許された城のバルコニーから、紺碧のアルプ湖を見下ろした写真。

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城の観光ツアー後、ノイシュヴァンシュタイン城を撮る絶景のポイントとして有名なマリエン橋に向かうも、好天の土曜日のせいかこの長蛇の列。あっさり諦める。

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そして足はさらに山奥に向かう。せせらぎとうっすらと紅葉が始まっている木々。これもたまらないね。
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40分ほど歩いたところに、ルートヴィヒ2世が何かで使っていた小屋を改造したレストランがあった。
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久しぶりのビール(笑)とともにランチ。午後になって気温が20℃近くまで上がって、野外での食事が心地良い。
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そこからはバスでホーエンシュバンガウ経由フュッセンに戻る。ミュンヘンの帰りの列車の時間までに1時間ほど時間があったので、典型的な田舎ドイツ風のフュッセンの街並みを散策。休日ののどかな時間を皆さん楽しまれている様子。
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実はフュッセン郊外にもう一つのお目当があった。ドイツとオーストリアの国境がこの近くにあり、その国境を渡る木造の吊り橋があるという。2013年に完成した全長400メートル、高さ20メートルのバウムクローネンヴェークだ。
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ここが国境。左側のOがOsterreich(オーストリア)、右側のDがDeutchland(ドイツ)。
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こうしてこの地域で朝9時前から夕方5時までたっぷりと過ごし、大自然の中で大いに歩き(この日の歩数29千歩、距離20キロ、高低差102階分相当)、疲れはしたが心地良い疲労感であった。

結局ミュンヘン中央駅に戻ったのが夜7時20分。ミュンヘンで有名な修道院ビールを飲みたかったがその時間なく、さらに歴史文化芸術の拠点を何一つ訪問できず、マリエン広場だけ横目で見ながら、空港に向かう電車に飛び乗ったのであった。
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そして空港のレストランで最後の一杯。
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初日ビール三昧、2日目自然三昧の、中東生活者としては両極端の非日常を駆け足で楽しんだ。

中東から見た非日常と言えばもう一つ。それは欧州の成熟してゆったりとした大人の時間の過ごし方だ。列車が綺麗で正確で便利であり、バイエルンチケットといわれる1日割引券が25ユーロ。これで今回の列車代はすべてカバーできた。ドイツ全国に張り巡らされた鉄道網で、人々は犬を連れたり自転車を持ち込んだりして自由にあちこち移動して楽しんでいる。街中の歩行者天国のカフェで、太陽を浴びながらゆったりとビールやお茶を飲みながらおしゃべりしている人たち。そして中年から高齢者まで、夫婦やパートナーが堂々と手を繋きながら笑顔で街歩きをしている。

Das ist Europa だなあ。俺も昔はユーロ人だったのだ。忘れかけていた情感が身体中に染み込む感じ。そしてその欧州に飛行機6時間でいつでも行けることに、欧州航路発見的な新鮮な感慨を覚えましたね(大げさ)。楽しい楽しい1泊3日の弾丸旅行でありました。

ドイツ連邦共和国旅行記:1日目

こちらに来て、初めて欧州に足を踏み入れることになった。ドイツである。しかも南ドイツのミュンヘンである。中世から近代にかけて、ヴィッテルスバッハ家の都として、バイエルン共和国の首都として繁栄を謳歌した大都市。トーマス・マンやワーグナーが活躍した文化と芸術の一大拠点として名を馳せ、最後は狂王とも言われた異才の国王ルートヴィヒ2世が築城した華麗な城が大自然と調和して残る歴史的地域。

そしてミュンヘンのもう一つの姿はビール。🎵ミュンヘーン、サッポロー、ミルウォーキーと歌われた(古いね)ミュンヘンである。そのミュンヘンはオクトーバーフェスト発祥の地。ぜひ一度は参加したかったビールの祭典。今や世界中(俺の前いた会社の目の前の公園でも)オクトーバーフェストと名のつく季節的ビアガーデンはあるが、本家本元であるミュンヘンでは1810年から始まっているのだ。

突然これに行こうと思い立って、エティハド航空の飛行機の時間を調べてみる。

  • 往路:アブダビ発午前2時40分、ミュンヘン着午前7時。
  • 復路:ミュンヘン発午後10時35分、アブダビ着翌日午前6時30分

木曜日の夜中(金曜日の未明)に出れば、金土を丸々2日過ごせて、日曜の朝に帰ってこれる。いわゆる1泊3日(木曜日も入れたら1泊4日)の弾丸ツアーながら、仕事にも支障なく行けるではないか。病み上がり、いくらなんでも強行軍過ぎると多少思ったが、指が勝手にWEB経由で申し込んでいました。。

木曜日、一旦仕事を終えて帰宅。食事や洗い物、洗濯を一通り済まして、今日締め仕事をやっつけて、シャワーを浴びて1時間ほど仮眠。0時過ぎに家を出てアブダビ空港に向かう。空港のラウンジで、ビールは飲まずに赤ワインを1杯だけ飲んで出発。

6時間ほどの飛行時間中、多少は眠れて予定通り朝7時にミュンヘン空港に到着。気温2℃。南ドイツというとちょっと暖かいイメージはあったが、札幌より北に位置し、アルプス山脈の麓なのであった。それでも晴天できりりとした冷涼さが心地良い。

空港から電車で40分ほどでミュンヘン中央駅へ。駅構内のカフェでは朝から人々がフツーにビールを飲んでいる。さすがミュンヘン。

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 というわけで、俺も目覚めの一杯。

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荷物を予約していたホテルに預け、いざオクトーバーフェストへ。会場には地元の6つのビール醸造会社が設営する巨大テント以外に、野外遊園地や売店が立ち並んでいてお祭り気分。小学生の姿も。

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一番人気は下記会社のテント。10時開店で9時半に行ったがすでに大勢の人が開店を待っている。この吊り半ズボン姿がオクトーバーフェストのユニフォームだとか。
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開店と同時に、巨大テントのほぼ8割の席は埋まり、いきなりあちこちで嬌声が上がる。

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テントの中では、オクトーバーフェスト用に特別醸造した1リットルのビールしか提供されない。俺もさっそく一杯目。お値段11.4ユーロ。
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おつまみは地元名物のヴァイスヴルスト(白ソーセージ)。
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俺は一人なのだが、長机、長椅子なので自然と隣近所と声を掛け合うようになり、隣の若者男性二人連れとおしゃべり。米国の大学時代の友達同士で世界一周旅行中だという。

何軒かテントをハシゴしようと思っていたので、一杯で切り上げて次のテントを目指す。前のテントがインターナショナルだとすれば、こちらはより地元密着系とのこと。

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そして同じく巨大ジョッキー。
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つまみは芳ばしいブレーツェル。
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二軒目では地元の素材メーカー試験場で勤めている社員の皆様と仲良くなって、乾杯して盛り上がる。確かこの店で3杯目のビールは奢ってもらったようで、とにかく1リットルジョッキーを二軒で4杯飲んだところまでは記憶している。オクトーバーフェストのビールは通常よりアルコール分が高い(6-7%)と本に書いてあったが、この段階でほぼ沈没。まだ午後2時くらいだったと思う。

結局ふらふらになりながらホテルまでの15分の道のりをなんとか戻り、チェックインした記憶も曖昧ながらベットにそのまま倒れこむ。そのままこんこんと眠り続け、目を覚ましたのが翌朝の5時であった。。

2日目に続く。

米倉誠一郎先生来たる

本ブログを書き出したのが2017年10月1日なので、ブログ開設1周年、そして今回のエントリーがちょうど100回目となる。その記念すべき今回のお題は、イノベーション研究の第一人者として知られる、米倉誠一郎先生のドバイ来訪である。

昨年から法政大学大学院の先生をされているが、それまではずっと一橋大学イノベーション研究センターの教授で(現在も同センター特任教授兼務)、経営や産業のイノベーション的側面の歴史研究がご専門。またイノベーションの実践家、支援家として、アカデミックの世界に捉われないフットワークの軽さで、社会人や起業家のファンも多い。

俺と先生との出会いは、先生が大学院を卒業して最初に書かれた論文を読んで感動したこと。それ以降ファンになり、イノベーションの方法論から実践論、俺の会社や業界の産業史や経営構造、さらにはキャリア形成から生き方の指針まで、多彩な著書や講演会を通じてサラリーマン生活の節目節目で、いろいろな気づき、エネルギーをいただいてきた。

実は直接お話したことはなく、今回ドバイ在住の友人から、米倉先生率いる社会人ツアー(総勢30人弱)がドバイに来るので、そこで何か話してくれないかとの依頼を受けて、初めてちゃんとお目にかかることになったのである。

尊敬すべき先生の前で、しかも30人近い聴衆の前でプレゼンをするなんて、厚顔無恥、冷汗ものだが、とにかく前日半日ほどかけて資料準備を行い、本日ドバイのホテルでプレゼンに臨んだ。先生との係わりを中心とした自己紹介、弊社の概要説明、アブダビでのイノベーションに向けた視点の3つを20分ほどで説明、なんとか無事終えることができた。

先生からは業界の将来戦略やキャリアに関する質問をいただき、また「今までずっと他の国に押されてきたこの産業で、再び世界トップに立つためにぜひ頑張って欲しい」との激励の言葉をいただいた。さらにその場で、先生のサイン入りの下記最新著書まで贈呈いただき感謝感激。

松下幸之助:きみならできる、必ずできる (ミネルヴァ日本評伝選)

松下幸之助:きみならできる、必ずできる (ミネルヴァ日本評伝選)

 

最後は手に手を取り合っての記念写真。これは俺のお宝写真になるね!

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この国に赴任して、こんなに元気をいただけたことはなかった。俺のメンター、米倉誠一郎先生は永遠に不滅である。興奮冷めやらぬ、先生とのひとときでありました。

俺もイノベーションに邁進するぞー!

活動シーズン到来

夜明け時点で気温が30℃を切り、日中の最高気温が40℃に届かない日も出てきたアブダビ。そろそろ野外活動シーズンと言えるだろう。この週末はその嚆矢として、俺もいくつかの活動を実施した。

金曜の朝、家でラジオ体操後、1時間程度の海岸周辺の散歩を再開した。その後ジムでのランニングマシーンと筋トレでしめた。午後はこれもカヤックを再始動した。午後4時半、まだまだ30℃後半で日差しが厳しいが、久しぶりにイースタンマングローブにあるカヤックレンタル屋に行くと、見覚えのあるインド人から、久しぶりだな、今までなにサボってたんだと声を掛けられる。なんだか嬉しいね。

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シーズン最初と思い、1時間程度ゆるゆると漕いで勘を取り戻す。腕周りの筋トレを始めたせいか、オールが少し軽く感じる。

土曜日の夕方は、市内のコーニッシュ通りを散歩する。こちらもまだまだ暑いが、時より吹いてくる海風がまあまあ心地良い。16時半時点で37℃。散歩している人は誰もいない。

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 コーニッシュをほぼ端から端まで歩き、マリーナ近くまで行って2時間。18時過ぎ、アラビア海に沈む夕陽が美しい。

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 さて、この週末は運動系以外に文化系でも楽しんだ。アブダビ国際展示場で開催されている Abu Dhabi International Hunting & Equestrian Exhibition(ADIHEX、日本語では通称鷹展とか呼ばれる)に行ってきた。鷹や馬や犬猫等の動物、それらの関連グッズ、銃やガンの展示販売など、動物やキャンプ関連の一大展示会だそうである。

とにかく会場に入るとローカル人だらけで、いつもと違う雰囲気。

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ファルコンも展示販売しており、これは AED 25,000(約75万円)。

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初代UAE大統領にして建国の父であるシェイク・ザイードは、鷹にご執心でこの国最初の鷹匠とか。イヤーオブザイードもあり、そうしたご様子の写真が3千点も展示。

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ご視察中のこの方とも再会できました。

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ここでも存在感を示す日本の大手石油会社。日本の文化を紹介。
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 今後ますます運動系、文化系ともに活動を活発化させていきたい。

アブメシ探検隊

NHKの人気ドキュメンタリー番組に「サラメシ」というのがある。サラメシとは、サラリーマンのメシの略だそうで、働くオトナの昼ご飯を求めて、企業の社員食堂や弁当を取材して紹介するものだ。日本に帰った時にたまたま見て、興味深かった。

さて、ここはアブダビである。昼飯となるとアルコールは基本なくて、そうなると中東メシ含めて料理の選択の幅が一挙に広がる。そうしたアブダビの昼メシを求めて探索する探検隊、略して「アブメシ探検隊」を結成した。本日のランチはその第一弾であった。

隊長である見識豊かなS氏の推薦に従い、総勢4名が ISFAHAN NIGHT RESTAURANT というイラン料理店に集結。チェロケバブクビデという名前の、ケバブのミンチ料理を頼む。これもイラン旅行中ほとんどケバブしか食べない隊長ならではの選択。これをチキン一人前、ラム二人前オーダーして出てきたのがこれ。

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これをぐちゃぐちゃに混ぜてから食べる。

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これが絶品。まったく臭みのないハンバーグ的なお肉が、ご飯にベストマッチ。これにイラン風ふりかけ(ゆかり風味)をかけて食べるといくらでも食べられる。と言うわけで、こうした大皿料理にしては珍しく完食してしまった。

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お値段は、無料で付いてくるスープ、サラダ、注文した大きなボトルの水を入れて AED 135。一人当たり AED 35 弱にしかならない。やっぱりローカル飯はコスパが抜群だね。

今後隔週程度の頻度で集まって「アブメシ探検隊」活動を進めていくことになった。この企画はグレートだね。

1年経ちました

2017年9月19日にアブダビに着任したので、ちょうど1年経った。早かったのか、遅かったのか、よく分からない。はっきりしているのは、これまで55年間生きてきたなかでも、前年比もっとも変化の激しかったうちの1年だったということ。

仕事の中身と環境が大きく変わり、生活スタイルも劇的に変わった。単身赴任だし、食事は誰も作ってくれない。ゴルフしない俺は黙っていると日本人は誰も誘ってくれず、家で引きこもりトレンド。最近はそれでもいろいろな名目でお誘いいただき、多少は交友関係が広がりつつある。

バックパッカー的ひとり旅は気楽で面白く、国内以外はアルメニア、イラン、レバノンと日本から行きづらい国をこれまで楽しんできた。だけど旅先での一人メシは慣れずに、やっぱり侘しさを感じる。

散歩、カヤック、サイクリング、ラジオ体操、スポーツジムと、何とか身体を動かして健康維持を図りつつも、病気もした。体重は減って血圧は上がった。

料理のレパートリーは増えた。おでん、ポトフ、豚汁の3大汁料理を確立させ(大げさだね)、出張者や社員に家で振舞うことも多い。至近では出張者、出向者合わせて11名で大宴会。こういう時が一番くつろげるかもしれない。 

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この地に住んで、現地人とは仕事以外での付き合いはほとんどないが、日本人以外のエクスパッツとの交流は広がった。お隣さんのトルコ人(残念ながら最近引っ越された)、同じ立場のギリシャ人、上司的存在のスペイン人。皆さんエミラーティー企業で頑張っているけど、それぞれの方と酒を飲み交わすと、相当なストレスを感じていて、皆んな同じなんだなーとホッとしたりする。

あと何年、何ヶ月この国にいるかどうか(勤まるかどうか)分からないけど、目の前のことを粛々とやっていくだけ。そういえばこんな記事を発見。

糸井重里「なぜ、未来がそんなに不安なの?」 
https://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/090600161/082100067/

「5年後、10年後、20年後はどうなっている?」と未来の問題ばかりを考えても、不安で苦しいだけですよ。仮に予測が当たっても、そんなに意味があることでしょうか。その“当たり”に関わらないまま生きていたとしても僕はダメだと思わないし、それほどひどい目に遭うとは思えないんですよね。

 それよりは、「大切な自分の人生をどう生きていくか」に焦点を当てる方が、ずっと大事だと思います。また、世の中から求められるものだったり、自分や多くの人にとって大切な価値だったりする、その時々の“当たり”を見定めていく方が大事だとも思う。平成であろうが飛鳥時代であろうが、時代がどうであれ、核となる大事なことは、そう変わらないのではないでしょうか。 

 本当にそうだね。今読んでいるマインドフルネスの概念も近いと思うけど、今の俺の時間と空間に集中して大切にして、自分のペースで歩みを進めていくだけだ。

まずは1年間、ご苦労様でした。お疲れ様でした。