anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

愛する家族のもとに

この年末年始を日本で過ごすことが出来ることになった。愛する家族と過ごせる時間が待ち遠しく、毎日指折り数えて待っていた。本日30日まで仕事があった。半ドンの予定だったが、いろいろと想定外のことがあり、15時過ぎまで会社にいた。

それからお土産を買いに市内のいくつかのお店に寄り、家に帰って洗濯、溜まっていた食器洗い、シャワー、パッキングをする。晩飯を軽くNIRIでとって、お世話になったTシェフ、Mさん•Hさんカップルに年末のご挨拶。そして空港に向かった。

バタバタしたが、ホッと一息ついてラウンジで一杯。

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いろいろあった2022年も終わり、無事に家族のもとに帰れる幸せを噛みしめている。

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さあ、帰るよー。

1年振り返りつつ2つ目の自己新記録

10キロマラソンで自己新を更新したあと、もう一つ年内に記録更新したいことがあった。Yasマリーナサーキットでのサイクリング走破距離である。過去に出した記録が10周、55キロだ。

新記録出しちゃいました - anezakimanのアブダビ日記

あれから1年8か月以上経過した。この間、体操に海岸ランにサイクリングにと足腰を鍛えてきた。前回のマラソンでの記録更新の勢いも駆って、今年中にトライしたいと思っていた。

そして本年のサーキット開放の最終日となった昨晩。仕事が込み入ってて疲れ気味ではあったが、気温20度、湿度60パーセント、微風の絶好の自転車コンディションのなか、ペダルを漕ぎ始めた。

記録を意識し過ぎて走っていると、あと何周かとの考えが強くなり、疲れやすくなる。今回は工夫として、ちょうど年末なので1周走る間ごとにひと月のイベントや体験を思い出し、レビューしてみることにした。例えば

  • 1周目、1月のイベント。日本での一時帰国など
  • 2周目、2月のイベント。砂漠の天体観測など
  • 3周目、3月のイベント。ドバイ・エキスポなど

1周走るごとに1月から始まる各月に体験した出来事を思い出し、その時に感じたことや楽しかったことを振り返るのである。1周(5.5キロ)にだいたい15分前後掛かるので、もちろんネタが尽きることが多いが、少なくとも次の周に入るまでは翌月のことは考えないようにした。

今年の各月の振り返りに集中しつつ、黙々と自転車を走らせる。1年12か月の振り返りをするためには12周することになり、すなわち新記録達成となる。

こうして各月を振り返っていくと、四半期ごとに大きなトレンドがあったような気がしている。1-3月はコロナ明けでイベント再始動期、4-6月はイスラエル、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ウィーンへの旅行、カタール、ドイツ、オーストリアへの出張に見られるように海外再展開の本格化、そして本やコーチングやアブダビに来てくれた娘の影響もあり、次の人生への目覚め期、7-9月は日本の夏を家族と過ごした体験から、やっぱりニッポン、やっぱり家族再認識期など。

後半となる10-12月期では、何周も走り続けて体は疲れてきて、足も痛くなってきたが、頭は冴えている。海釣り、フォーミュラワン、シチリア旅行、マラソンや今回のサイクリングなど、新たなことや次のレベルへの挑戦期と感じつつ、結局12月までなんとか到達した。

12周、66キロを3時間で走破、新記録達成である。

さすがに最後はくたくたとなり、芝生にへたり込んだ。

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こうして終わりゆく2022年を振り返って心をすっきりさせ、マラソンに続いてサイクリングでも自己記録更新を達成して体も充実。

それにしても寅年の今年、世界と日本、そしてこの国でもいろいろなことがあった。俺にとっても仕事とプライベートの両面で激動の2022年であった。いつも浸る年末気分ではあるが、今回は特別な気がしている。

まずは本当にお疲れ様でした。

イブの贈りもの

クリスマスイブの日、再びフジャイラに海釣りにでかけた。シーラの大量釣果で気を良くした前回メンバー中心に、幹事役Tさんにいろいろ情報収集いただき、今回はマグロを釣ってやろうという野望である。

時間が早い方が釣れる可能性が高いとのことで、早朝5時20分に港集合との指令。俺はアブダビから来ると2時台出発になってしまうため、ドバイのTさん宅に前泊させていただき、一緒に港に向かった。

5時過ぎには着いたが、まだまだ真っ暗。フジャイラの早朝の街明かりを背に、40分ほどボートを走らせる。

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途中幻想的な日の出に遭遇。

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そうして最初の釣りポイントに着いて、参加した7人全員で釣り糸を垂らす。今回は前回同様の鯵の生餌でのシーラ釣り、疑似餌でより深海狙いのJigging、さらにボートを走らせながら釣り糸を垂らすトローリングという3つの手法を併用。こちらトローリング。

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俺はもちろんこの疑似餌でマグロ狙い一本。

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前回の大豊漁と違ってなかなか引きがこない。釣り場をいろいろ変えて、2匹のシーラをY氏がゲットするも、それだけで時間が過ぎていく。そうこうしているうちに俺の竿にビビビッと強い引き。前回で多少慣れていたので、竿をひき、リールを巻きつつ焦らずにゆっくりとお魚さんと勝負。こうして引き上げてみると、何とマグロが釣れちゃったのである。

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その後、再び引きがきて、今度はカツオであった。

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なんと、ボートでの海釣り2回目の俺が、マグロとカツオを釣ってしまった。ビギナーズラック第二弾というべきか。いやいや、今年1年頑張ってきたので、神様(仏様でもキリスト様でもアラーの神でも八百万の神でも何でも良いけど・笑)がクリスマスイブの贈り物として俺にくれたに違いない。そう思うことにした。

仲間から師匠などとおだてられつつ、満足感いっぱいで帰港した。結局この日の釣果はシーラ3匹、俺が釣ったマグロとカツオ1匹づつ、合計5匹であった。イブのランチ会で食材が十分手に入ったことで、みなで祝いのショット。

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ドバイに戻ってTさん宅に皆でおしかけ、さっそく調理。ここではオトコの料理教室が開けそうなY氏中心に、俺以外の(スイマセン)皆で調理に勤しむ。

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親子で参加されたSさんファミリーも大活躍。

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こうして出来上がった逸品の数々。

マグロ(腰ながマグロという種とのこと)のお刺身。

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シーラのお刺身。

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シーラの卵の煮付け。

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ネギしま鍋(ネギとシーラとマグロの鍋)。

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マグロの頭。

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カツオのたたき。

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カツオと玉ねぎの和え物。

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皆で祝杯を上げつつ、クリスマスイブの午後の晩餐は延々と続くのであった。

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皆さん、ありがとう。神様、ありがとう。とても充実したクリスマスイブの一日でございました。

シチリアの余韻

素晴らしきシチリアの地に感化されて、この島に関連した映画を見まくっている。まずはシチリアを舞台にした1988年公開のイタリア映画。

ニュー・シネマ・パラダイス の映画情報 - Yahoo!映画

『地球の歩き方』の読者の声のなかで、この映画の舞台であるジャンカルド村を見たくて、パレルモから南へ車で2時間ほどのパラッツォ・アドリアーノを訪れたとの記事があった。そこで初めてこの名画の舞台がシチリアであることを知った。

この名画の存在は知っていたが観たことはなく、今回初めてアマゾン・プライムで鑑賞した。素朴なシチリアの田舎の村を舞台として、少年と映画撮影技師のおじさんとの交流が胸にしみる。

次は2019年公開の実話ベースのマフィア映画。

シチリアーノ 裏切りの美学(字幕版)

シチリアーノ 裏切りの美学(字幕版)

  • ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ
Amazon

1980年代初頭、マフィア間の抗争が激化の一途をたどるシチリア。そんな最中、パレルモ派の大物マフィア、ブシェッタと、マフィア撲滅に執念を燃やす判事ファルコーネのやりとりが映画のテーマの一つとなっている。

パレルモでガイドをしてくれた Barbaraさんによれば、彼女が10代の頃(ちょうどこの映画の時代)、パレルモ市街地はいつどこででも人が殺されたり暴力を受けたりで、親から絶対に行くなと言われたとのこと。その流れを変えたのがまさにファルコーネ判事であり、シチリアで最も尊敬されている一人だとのこと。

アグリジェントで訪れたギリシャ時代の遺跡地で、シチリア発展に貢献のあった方たちの墓誌があった。

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そのなかにファルコーネ判事のものもあるよとガイドの Ireneさんに言われて撮ったのがこれ。

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最期はマフィアに爆殺されたファルコーネ判事だったが、彼の残した言葉、"Men pass away, ideas remain"(人は死んでも考えは残る)が心にしみる。

そしてマフィア映画と言えば、何と言ってもこれ。

こちらも超有名な映画であるが、俺はまだ観たことはなかった。今回の旅を契機として、1本平均3時間超のフランシス・フォード・コッポラ監督の名画シリーズ3本、週末ぶっ続けで初めて見た。

中心舞台はアメリカ・ニューヨークであるが、主人公ドン・コルレオーネの出生地がパレルモ南部のコルレオーネである。主人公が故郷を訪れたり、回想シーンなどでは自然豊かなこのシチリアの地が舞台となる。そしてあの有名なニーノ・ロータ作曲の「愛のテーマ」は、シチリアが舞台の時だけ演奏されることに気が付いた。

凄惨な殺戮場面が続出するマフィアファミリーの一大叙事詩であるが、シチリア人の家族の絆、身内の結束の固さもテーマの一つだと感じ入った。シリーズ第三話、最終章の最後の場面では人一倍家族想いの主人公、マイケル・コルレオーネの眼前で娘が殺され、マイケルが泣き叫ぶ重要なシーンが出てくる。この舞台となったのがパレルモのマッシモ劇場で、俺も今回の旅でちゃんと訪問していました。

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こうして、まだまだシチリアの旅の余韻に浸っております(笑)。

ADNOCアブダビマラソン、快走

今年で第4回目を迎えたADNOCアブダビマラソン。俺は過去3回とも10キロの部に出ていて、下記記録を残している(2020年はコロナ禍で中止)。

  1. 2018年 57分45秒
  2. 2019年 1時間5分16秒
  3. 2021年 56分18秒

これまでの定期的な海岸ランやサイクリングで、足腰が一層強化されているはずなので、今回は数字にこだわり、自己新を出そうと張り切っていた。

ただし体調は必ずしも万全ではない。本番1週間前は直前の連続4日間含めて6日間毎晩酒浸り。。前夜も10時近くまで飲んでいた。仕事の疲れもたまっていた。それでも今回は力の限りを尽くして走り切ろうと決心していた。

迎えた本日、まだ真っ暗な早朝5時50分に家を出て、ADNOC本社ビル近くのスタートポイントに向かう。

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今回はレース中の俺が写っている写真を購入(10数枚でAED 49.99)したので、これを使って再現してみたい。

スタート開始直後。まだ薄暗い。

前半、快調なペースで足にもまだ余裕あり。

WTC周辺で折り返し、足が徐々に重くなる。7キロ地点前後では息も絶え絶えになりつつあったが、とにかく同じペースで足を前に出し続ける。

最後はフラフラになりながらも歯を食いしばらいながら、

ヨタヨタともつれながらもなんとかゴールイン。

こうして10キロの自分との戦いを終えた結果は

53分54秒。

自己新記録達成である。昨年から2分24秒の短縮である。順位的にも昨年の10キロ男子全体で606位(1,916人中)から494位(2,269人中)、年齢51-60歳の中では昨年の43位(154人中)から29位(195人中)と大躍進となった。

会心のレース振りでVサイン。

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ただし足ががくがくとなった。なんとか家にたどりついて、カレーとアサリとエノキのお味噌汁を作って、遅い朝飯をお腹いっぱい食べた。

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よく頑張りました。本当にお疲れ様でした。

師走、俺も走り回る

12月、師走の月もすでに半分近く経過した。今年はその前の2年間と大きく違い、普段暇な坊さんすらも忙しくて走り回る本来の12月に戻った感じ。俺も動き回っている。

1-5日はシチリア島を周遊した。歩数計を見ると5日間は1日平均2万歩動いている。サイクリングの方も、Yasサーキットコース2回のほか、Yas島一周公道コース約35キロを久しぶりに制覇。Yas島はどんどん開発されているが、最新のコンテンツは来年にオープンするらしいこれ。楽しみだなあ。

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宴会もほぼ連夜。Yasで走ったあと、アブダビ自転車部の仲間と野外韓国焼き肉屋。

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日本への帰任によるお別れの会も。こちらはアブダビ自転車部の創設メンバーSさんの壮行会。

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こちらは異業種交流会で主に交流させていただいたFさんの壮行会。

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お二人ともアブダビ在住が長く、この地を古くからご存じの大先輩である。お疲れさまでした。

さて、走ると言えば文字通りなのが今週土曜日に迫った ADNOC Abu Dhabi マラソン。コロナ禍で中止した回以外の過去3回すべて10キロの部に参加してきた。今回も参加予定で、ほぼ毎朝、俺には肌寒い20度ちょっとの気温のなかで早朝海岸ランで特訓中である。

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今年も残りあと19日。最後までしっかりと走り回りますか。

イタリア共和国シチリア旅行記

毎年12月初めに来るUAEの最長連休シーズン。年によって違うが、今年は12月1日から4日までの4連休であった。さらに1日年休を加えて5連休とし、久しぶりに欧州の旅に出かけた。イタリアのシチリア島である。

俺のお気に入りのLCC、WIZZ AIRがアブダビからシチリア島東岸の都市、カターニアまで片道5-6時間の直行便を週2便飛ばしている。料金は往復で約AED 1,000、4万円ほどであった。今回は同好の士を募ったところ、Sさんが参加してくれたのでオジサンの二人旅となった。

シチリア島と言えば、ワイン、オレンジなどの柑橘類、マフィアの地くらいしかイメージはなく、いつも通り『地球の歩き方・南イタリアとシチリア』を参照しつつ、下記2冊の書籍で歴史や文化の知識を仕入れる。

最初の本にいわく。

シチリア は地中海を通路として、西と東、ヨーロッパとアフリカにつながっている。その 開放的な地理的環境ゆえに、古代から今日にいたる まで、あまたのよそ者が絶えることなくシチリアに侵入し た。

歴史的に多様な人種や文化が混在する、「 カオス」とさえ形容されるシチリアは、知的好奇心を搔き立てる特別な場所、トポスである。それこそがシチリアの魅力に他ならない。

あまたのよそ者とはなんと13の民族、地域、国家であり、この国の支配者の交代でまとめると次のようになるという。

1. ギリシャ人植民市→2. カルタゴの支配→3. ローマの属州→4. ゲルマン人の支配→5. ビザンツ領→6. イスラームの支配→7. ノルマン・シチリア王国→8. ホーエンシュタウフェン家(ドイツ)→9. アンジュ―家(フランス)→10. アラゴン家(スペイン)→11.スペイン領→12. イタリア王国→13. 連合国占領を経てイタリア共和国

誇り高きシチリア人にとっては、本国のイタリアさえもよそ者という感覚があるという。そんな知的好奇心が湧いてくるシチリア島(正式にはシチリア特別州)のメインの3都市(パレルモ、アグリジェント、シラク―サ)を、4泊5日の弾丸ツアーで廻ったのである。

12月1日(木)

連休前の仕事集中に加えて、前日までほぼ毎晩の宴会で疲労気味なるも、出発便が夜21時15分アブダビ空港発だったので、その前に体操、海岸ラン、Yas島サイクリングでしっかりと整え。ほぼ予定通り出発して夜中1時前にカターニア空港に到着。ここでサッカーワールドカップの日本の対スペイン逆転勝利を知って大喜び。この日は空港近くのホテルに泊まる。

12月2日(金)

朝からさっそく行動開始。空港に戻ってプルマンと呼ばれる高速バスに乗り込む。カターニアは火山で有名なエトナ山のふもとに位置しており、空港からもくっきりと見える。

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2時間半ほどでシチリア州都であり最大都市のパレルモに着く。ホテルにチェックイン後、近くの簡易市場をぶらつき、さっそく屋台風シーフード店に腰を落ち着ける。

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スペイン戦の勝利を祝い、幸先の良い旅のスタートに白ワインと牡蠣やイカ焼きなどで乾杯。

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ランチ後、ホテルで紹介してもらったシチリア人女性ガイドさんとともに市内ウォーキングツアー。豪華絢爛なキリスト風、イスラーム風、その混合、そしてバロック風文化財に目を見張る。

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ツアー後、レストランが開く19時までカフェで赤ワイン。夕食はもちろんシーフードレストランで、ムール貝のスープ、シーフードパスタなど。2人で赤ワイン1本空けて、さらにバーに寄ってレモンチェロのカクテル。千鳥足状態で何とかホテルにたどりつく。。

12月3日(土)

朝、海岸近くを散歩したのち、前日と同じようにバスターミナルから高速バスに乗り込み、アグリジェントという南側の世界遺産都市に向かう。昼前に到着し、さっそくランチ。ここでもシーフードパスタ(さすがにワイン抜き。。)、とても美味。

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旧市街の入り組んだ街路にあるB&Bにチェックイン。

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昨日のパレルモのガイド女史から紹介してもらった別のガイド女史と合流して、さっそく古代ギリシャ遺跡巡りのツアー。2500年前にタイムスリップしたような数々の神殿が、緑豊かな高台に鎮座している。

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宿に戻り、旧市街を地元ビールでのどを潤わせつつぶらついた後、

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お楽しみのディナー。ここでもシーフード三昧。この3品が絶品で白ワインが進む。

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デザートのティラミスとレモンアイスも手作り感たっぷりで美味。

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こうして2都市目も順調に満了。

12月4日(日)

朝、B&Bの見晴らしの良いテラス席で地元のパン中心の朝食。

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3日目も同様、駅前のバス停からバスに乗り込み、カターニアを経由して最後の宿泊地、シラク―サに着く。ここはギリシャ時代にはギリシャの都市国家含めても最大級に栄えた都市だったという。

その時代の中心地であったオルティージャ島の手前にあるホテルに入り、島の野外レストランでまずはランチ。ワンパターンながら、ここでもシーフートパスタの魅力に抗しきれない(苦笑)。

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3都市目もパレルモのガイド女史からの紹介で、地元ガイド女史によるウォーキングツアー。残念ながらギリシャ劇場や考古学博物館は午後休館だったので、島中心に観光。島の入口にはこの地で生まれ、数々の科学技術でこの地に貢献したアルキメデスさんの銅像が迎えてくれる。

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ここでも豪華絢爛の遺跡や史跡の数々にもはや圧倒されるのみ。

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最後の晩もシーフード中心。帰途、中華料理屋を見つけて、思わずしめの一杯でラーメンを頼んでしまう(苦笑)。まあまあ食べれました。

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12月5日(月)

最終日。朝、再び島に戻って市場や海岸沿いを散歩。

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朝、バスでカターニア空港に戻り、無事12時10分発の帰国便に乗る。雄大なエトナ山が見送ってくれる。

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夜20時過ぎにアブダビ空港に到着。ちょうどこの時も日本とクロアチアの試合で、あわよくば到着時にまた吉報と願ったが、今回は延長戦後のPKで惜しくも敗退。こちらは願った通りに行かなかったけど、今回のシチリアの旅自体は120パーセント満足の充実した旅でありました。

最後にシチリアの魅力を俺なりにまとめると。

1.多様な都市群。都市ごとに入ってきた”よそもの”とその時代や影響度合いが違っており、ギリシャ(ビザンツ)、ローマ(キリスト教)から、イスラーム、ノルマンやバロックなど多様かつ混在した文化芸術品が満載。

2.主要都市間に張り巡らされた高速バスがとても便利で快適、且つ安価(10-15ユーロ程度)。移動中の車窓の景色がまた自然いっぱいで素晴らしい。

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3.個性豊かなガイド女史。今回、3都市すべてで地元の(たまたまであるが)女史ガイドさんに案内してもらった(3時間前後で150ユーロ)。この3人がとても熱心で個性的。パレルモのBarbaraさんは独身で3人の子持ち。

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シチリアの歴史や建造物の説明の際には、いつも私たち(We)と言ってシチリアとの一体感を強調する根っからのシチリア精神の持ち主。

アグリジェントのIreneさんは、9か月前に一人息子さんを事故で亡くされて大ショックながら、今はたくましくガイドに復帰。分かったか、分かったかと繰り返し説明してくれる。

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シラク―サのElisaさんはプロフェッショナル意識満々の熱心ガイド。

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3人からは観光以外にも日常的ないろいろな話が聞けた。

4.言うまでもなく、食事の美味しさ、ワインの奥深さ。どこに行っても外れなし。

5.7-8月の観光ハイシーズンはどこに行っても混雑らしいが、今回はどこもガラガラ。日中の気温も15-18℃で、アブダビ人としては少し肌寒いが、天気にも恵まれて爽やか快適。オジサン旅はローシーズンが狙い目だろうね。

というわけで、シチリアに恋した気分だねえ。また来なくっちゃ。

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