anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

そろりそろりと再始動

新型コロナウイルスとの格闘は、全人類的にも、日本でも、UAEでも、そして弊社においても継続中である。幸いにして弊社の場合、陽性者も濃厚接触者も症状は殆どなくて元気であり、ホテルや自宅で隔離検疫中である。工場、事務所の消毒も完了して、それ以外の従業員で、そろりそろりと工場再開している。

世の中的にも世界的なパンデミックとグローバル経済危機の中で、徐々に経済活動再開に向けて舵を切る国が出てきている。この国でも1-2時間程度の野外運動の許可やモールの営業再開など、そうした動きが出始めている。

というわけで、俺も自転車活動を再始動している。ほとんど誰もいない道を一人で走っているのだから、ソーシャルディスタンスとしては問題なかろう。まずは先週末、市内に買い出しに行く途中にAl Hudayriat島のサイクリングコースに寄る。3月中旬に自転車部活動で走って以来、2か月振りである。

休日の9時前後だったが、2周した間に出会ったサイクリストは2組ほど。久しぶりに気持ちの良い汗をかけた。
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この週末は家から早朝Yas島に出かけた。こちらは2月中旬以来なので、3か月振りとなる。この間、いろいろと工事が進んでおり、目新しい発見があった。まず島への近道が整備され、Yas島に渡る橋まで自転車で10分となった。新しいレジデンス区域(Yas Acres)が完工したようで周辺を走ったが、誰もまだ入居している様子はなかった。

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West Yas 居住地域にはマングローブ公園が整備されつつあった。
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こちらはサーキットにほど近いところに建設中の Etihad Arena。
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 Yas島から見た俺のレジデンス地域。泳いで渡れそう。

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マリーナサーキットは構内も閉鎖中で入れず、公園やマリーナも侵入禁止であった。結局2時間ほど、あっちこっち寄り道しながら、久しぶりのYas島周遊を楽しんだ。途中車は殆どいなくて、何組かのサイクリストや散歩者に出会ったのみだった。

今回の再始動までに、我が愛車、アルラハ号をチェーンを取り換えるなどしてオーバーホール、快適快調だった。彼も久しぶりのYas風景を満喫してくれただろう。
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あとは自転車部メンバーとの活動再開がいつになるかだなあ。楽しみに待つことにしよう。

コロナ格闘中

新型コロナウィルス対策において、アラブ首長国連邦(UAE)の凄いところは、大量かつ集中的に検査を実施して患者を特定・隔離・治療していること、さらに街を出入り禁止にして国中を消毒しまくって、有無を言わせずに人も街も一気呵成にキレイにしようとしていることである。

それができるのも君主制というか独裁制のため、国のトップが罰則付きで都市封鎖とか24時間外出禁止とか強制検査とかが容易にできることにある。さらにこの国にいる人は、国の指導者を圧倒的に信頼している2割の国民(UAE国籍保有者)と、国の完全管理下に置かれている俺も含めた8割の海外労働者からなっていて、何れにせよ従順に従う構造なのだ。

その結果の本日現在の数字が、下記の通りである。

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累積患者数はUAEが15,192人、日本が15,194人で偶然にもビックリするほど近い(日本の数値は日本時間5日午後10時現在)。UAE人口は日本の8%(約1千万人)しかいないので、人口比で言うとUAEが12倍も多い。一方で死者数はUAEが146人で死亡率は0.92%、日本が死者数566人で死亡率3.73%、こちらは日本の方が4倍高い確率で亡くなっている。

もっと凄いのがPCR検査件数だ。UAEはここのところ検査件数は1日2万人台で推移しており、累積で100万人を超えているという。人口の1割を占める。国内の主要都市に広大な検査専用センターやドライブスルー型の簡易検査拠点を設置して、まさにガンガン検査をしている。一方日本は至近7日間の平均で1日4000~5000人程度。安倍首相は1日当たりの検査能力を2万件にする方針を掲げたが、検査を担う医師の不足などで実施件数は滞っている。この辺りが海外から批判されているところである。

この歴史的な人類の危機の中で、中国やこの国のような独裁的国家が危機管理しやすいという単純な論調には与したくないが、迅速かつ機動的に対応できるのは事実であろう。

さて、そんな国の構造、一連の動きの中で、弊社も工場があって100人以上の現場職を抱えていることもあり、当局の指示で社員全員がPCR検査を受けることになった。先週のある日、検査会社の人間が会社の食堂に検査キット類を持ってやってきた。

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きちんと Social Distancing を守って一人ずつ検査を受ける。検査自体は鼻の穴に棒を軽く突っ込むだけなので5秒程度で終わる。
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検査結果は1-2日後に判明するとの触れ込みだったが、3日経っても連絡が来ない。検査件数がどんどん増えていろいろなプロセスで混雑しているのか、弊社のような100人単位の結果をまとめてリポートするのにはさらに時間が掛かっているのか。ややイライラしながら待つ。

4日目の夕方に、エクセルで一人ひとりの結果がまとめられたリポートが届く。残念ながら会社全体では陽性の人間が何人か出た。俺はというとなぜか Pending。Pendingの社員が俺含めて2割ほどいる。いったいPendingとはどういうことか。まだ調査をしていないのか、したにも係わらず何かの理由で判定が遅れているのか。どうやら後者らしく、余計に焦った。。

症状はまったくなく、快食、快眠、快便で心身ともに快調。ただし市内から外れた田舎に住んでいることもあり、散歩などの外出は多少自由に行っていて、リスクはゼロではない。無症状の感染患者も増えていると聞く。その日は、もし陽性となってしまったらいろいろ面倒なことになるな、日本では騒ぎになるだろうなと憂鬱だった。知り合いの何人かのエミラーティー(UAE国籍人)に心配だと愚痴ると、元気なんだろ(確かに大変元気ではある)、仮に陽性になっても家で2週間いるだけだ、問題ない、心配するなと慰めらえる。こちらでは検査して無症状の患者がどんどん出ているのでそんな感じなのであろう。

翌日の午前、Teamsでの会議中にPending対象者の検査結果が入ってきた。俺含めて大部分は陰性であった。やれやれ。。幸い陽性患者も今のところみな元気であるが、病院での再検査、濃厚接触者の特定と対応、工場や事務所の消毒手配など、その後のフォローアップにここ数日は忙殺されている。

それでも夜はホッと一息ついて、今晩はソーセージ入りカレー(カレールーはレトルトだけどね)。ビールはもちろんコロナビール(笑)。

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まだまだ格闘は続く。気を緩めずにしっかりしなくちゃね。

2020年4月という歴史

本日で2020年4月が終わる。以前紹介した江崎禎英さんの『社会は変えられる』にこんなフレーズがある。「時代の変革期にあっても、同時代を生きる者にとっては日常である」。明らかに今は時代の変革期であろう。俺も含めて、多くの人がそういう意識を持ちつつも、毎日なんとか生きている実感は、やはり日常である。

もちろん生活環境は激変だ。これまでうん十年生きてきた中でも、特異なひと月であった。旅行も帰国もままならぬ中で、人との交流も閉ざされ、在宅勤務も含めて家での巣ごもり生活の日々。鬱屈しそうになる日常で、朝夕の散歩、自炊での栄養ある食事が生活のリズムを作り、何とかやってこれたと思う。

このおかげで、4月の歩数1万歩超えが23日あって、これは日本にいた時も含めて月間の最高日数かと思う。アブダビも猛暑期に入り、今夕は43度まで気温が上昇したが、それでもきっちり1時間散歩した。

料理にも拘った。時々デリバリーにも頼ったが基本3食自炊で、特に夜は好きな鍋料理を追及。

キムチ鍋。
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味噌仕立ての石狩鍋。
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新潟の郷土料理、のっぺ汁。
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そして火鍋風羊肉のしゃぶしゃぶ。
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この月を、仕事を含めて何とか生き抜けてホッとしている。目の前のことに必死の日常ではあったが、振り返れば歴史的な月になるだろう。とにもかくにもご苦労さんでした。

週末大買い出し

先週24日からラマダーンが始まった。これまではイスラームの習慣を少しでも体感すべく、できる範囲内で断食や禁酒をしていたが、今年はまったく違う。コロナに負けないよう、免疫力の維持向上が最大のイシューであり、今年のラマダーン期間中は食とアルコールの質量向上に注力する方針である(笑)。

今や家での飲み食いくらいしか楽しみがなく、かつ三食とも自炊が基本となっているので、食材確保のための週末の市内への買い出しは、生活インフラ確保の重要な手段となっている。特に足元、麺つゆ、だしの素という日本料理の基本である「出汁」素材の在庫が払底しつつあり、ここ数週間ほど近隣のスーパーにもなかったので、先の週末は危機感を持って市内を探し回った。

まずは中国食材店。ここは他のスーパーでは手に入らないニラ、タケノコ、日本的な長ネギがあり、その他食材も全般的に安いこともあり、最近の買い出し先の定番となっている。

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 ここでは野菜類、キノコ類の他、冷凍の薄切り羊肉を買う。これでしゃぶしゃぶを楽しむのだ。あとはインスタント風の冷凍火鍋があったので、買ってみる。これ全部で AED 122(約3,600円)であった、

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 日本食材が手に入る場所として、家近くのスークプラネット、市内のアベラとスピニーズを回る。三か所回ったおかげで、ほんだし、麺つゆが確保できた。納豆は確保したものの、たれ、からし無ししかなかった。。これで約AED 180だから、やはり日本食材は高いね。

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そして市内のスーパーに併設する酒屋でアルコール補充。ビールは最近瓶ものに拘っている。

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こうして食材、飲料を確保して料理に励む毎日である。今晩は一人キムチ鍋をつつきながら、ネットフリックスで評判の英国皇室ドラマ、『The Crown』を楽しむ。
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これはこれで幸せだなあ。

ネットフリックス in アブダビ

俺の映像環境が劇的に進化している。パソコンとテレビをつなげられ、YOUTUBEで昔懐かしのアイドルに大画面で再会できた喜びに浸っていたところ、日本の家族がネットフリックスに加入し、何人かで共有できるので俺も見れると言う。ログインの情報をもらってログインしたら、そこはまさに映像の大海原であった。

ネットフリックスに関して、俺がまず見たかったのは『全裸監督』という作品。 日経の電子版にストーリーという企画ものがあって、そこで「ネットフリックス革命」という特集があった。そこで紹介されていたのがこの作品で、日本独自のコンテンツとして昨年末に流通され、日本の加入者300万人だけでなく全世界の1億5000万人が熱狂したという。

NETFLIX革命

 内容は昭和後期から平成前半にかけて、アダルトの世界で一世を風靡した村西とおる氏の栄華盛衰の物語である。ビニ本、裏本、アダルトビデオ、裏ビデオ、そして黒木香と組んで伝説を作った村西監督の作品登場は、俺の20代前後の青春時代とほぼ重なる。俺自身は村西監督作品にはあまりお世話になっていないが(笑)。この時代、特にバブル崩壊前の狂乱の雰囲気、新宿歌舞伎町界隈の混沌猥雑な匂いに、懐かしさで酔いそうになる。

映像は結構過激だ。本番シーンがどんどん出てくる。そうした内容をアブダビで観れることの驚き。そして何よりも起伏に富んだストーリー性が抜群で、1話40分程度のドラマを観だしたら止められず、8話すべて一気に観てしまった。。

次に観たのが『深夜食堂』。小林薫主演の、夜中12時から始まる飲み屋の物語だ。

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昔よく飛行機に乗っていた時代に機上で観ていた。深夜の飲み屋に集まる人の悲喜こもごも、切ない現実のなかにも人情溢れる交流、会話に心がほっこりする。さらに毎回一つの料理がテーマになっていて、これも現在ほぼ100%自炊生活中の俺には興味深い。こちらは1話30分弱で、一気に9話まで観たところでちょっと休憩中(笑)。

それにしてもこのネットフリックス、周りの人に聞いてみると、それぞれの国ごとに版権関係の制約で、例えばジブリ作品は日本では観れないらしいが、この国ではトトロから比較的最新作まで、すべて観れる。契約は日本なので日本語ベースなのだが、UAEでの人気ランキングなどが出てくるので、観る場所によって観れるもの、お薦め作品が変わってくるようだ。まさにグローバル展開を最初から意識した動画配信事業モデルということだろう。

突然の映像の嵐に驚きつつ、とまどいつつ、日本ならではの映像、物語を思いっきり楽しんで癒されているところであります。

社会と会社は変えられるか

朝夕散歩して、日中は在宅勤務、夜は飲んだくれ生活である。そんな中でも本は読んでいる。久しぶり、読書まとめ。

ストレスフルな状況もあり、酒井雄哉さんという偉いお坊さん(2013年に死去、最期の肩書は天台宗大阿闍梨)にはまる。荒行で有名な「千日回峰行」を2回もやった方で、エッセイ集、『一日一生』、『続・一日一生』の「あせらず、あわてず、あきらめず、無理をしない」「仏さんには、なんもかんもお見通しかもしれないよ」などの優しいメッセージが心を癒す。

一日一生につながるが、経営の神様、松下幸之助の『日に新た』も悩み多きビジネスパーソンに向かって日々の前向きな姿勢の重要さを説く。丹羽宇一郎氏の『社長って何だ!』ではリーダーの孤独の中での決断力を迫る一方、「いまの瞬間の生活が常に大事になる」「Do your best everyday」と上記本に連なるメッセージ。いろいろな先達・先人も毎日目の前のことに集中して生きることの重要性に言及してるね。御意。

『外資系で自分らしく働ける人に一番大切なこと』(宮原伸生著)は、初めて外資系で働く俺に必要な視点がバシバシあって、実践的なインプットとなった。

キーワードは「アカウンタブルに働く力」。著者の造語だが「主体的、自分がオーナーシップを取る、自分を大切にする」といったニュアンス。そのために必要な6つの要素「ミッションとバリューへの思い」「構想する力」「透明感を出す」「自己成長・変革欲求」「心と体の最適化」「伝える力・巻き込む力」を心に刻み、仕事に使う。

さて、こうした乱読の中でも最近のガツン本2冊。まずは経産省役人の方が書いた下記本。

社会は変えられる: 世界が憧れる日本へ

社会は変えられる: 世界が憧れる日本へ

  • 作者:江崎禎英
  • 発売日: 2018/06/25
  • メディア: 単行本
 

時代に合わなくなっている社会保障制度、特に国民皆保険制度が崩壊の危機にあること、それを視点を変えていろいろな提言をしている。超高齢社会を迎える日本の問題の本質は、「高齢化対策」といったような高齢になることを問題として捉えることではなく、「誰もが健康長寿を願い、経済の豊かさと医療技術の発達によってそれが可能になれば、社会は必ず高齢化するのです。日本をはじめとする先進諸国は、人類が求め続けた正しい道程を歩んでいるだけなのです。日本が世界で最初に突入した超高齢社会は、人類の求める理想に最も近い姿なのです。」「変えるべきは人口構造ではなく、高齢者はリタイヤするものと思っている社会の常識です。今私たちは、1000年に一度とも言える人口構造の大転換期に生きているのです。これまでの常識を覆し、健康長寿を基本とした経済・社会システムを構築することができれば、状況は大きく変わります。」

そして「誰もが最期までの時間を楽しく充実したものとして生きられるような社会が実現した時、日本は世界から見て間違いなく「憧れの国」になるでしょう。1000年に一度ともいえる転換期にあたり、そんな社会をめざす取り組みに挑戦しようではありませんか。」

こうした骨太の問題提起、理想主義的かつ具体的な提言を、ある意味部外者である経産省の方が書籍にすることに驚きを覚える。本書でも記載あるが、この方はこれまでの役所の仕事のなかで常識を疑い、誰もができないと言ってきたことを実行してきたスーパー官僚の方なのだ。常識を疑い、社会の矛盾に声を上げて自分ができることからやってみる。巨大官僚組織や伝統的会社組織のなかでも、「一歩引いてより広い視座から全体像を俯瞰できるかどうかで、その後の展開は大きく変わります」との直言に目が覚まされる。

日本の会社組織の変革に挑戦して、大改造してしまった記録が下記である。

ザ・会社改造 340人からグローバル1万人企業へ

ザ・会社改造 340人からグローバル1万人企業へ

  • 作者:三枝 匡
  • 発売日: 2016/09/01
  • メディア: 単行本
 

 ターンアラウンド・スペシャリスト(事業再生専門家)として著名な三枝匡氏が、自分のビジネス人生の最後に挑んだのが、東証一部上場の機械商社のミスミの企業変革と経営者人材の育成である。ミスミは当時からユニークな経営で知られていたが、実態は経営者人材が少なく、戦略マインドの弱い典型的日本企業であった。

そうした企業を、12年間かけて、戦略ストーリー、戦略ツール・フレームワークの導入と定着、原価システム、国際戦略、買収戦略、生産やオペレーションの内部業革などを成し遂げて、従業員340人のマルドメ企業から1万人のグローバル企業へ、そして売上高500億円から2000億円超へと大躍進した実録企業変革ドラマである。

もともと三枝ファンとして、同氏の企業変革三部作を愛読していた俺だが、これほど理論的ながら実践的でドラマティック、読み応えある経営本を他に知らない。底流にある軸は一切変わっていない。伝統的日本企業への批判も変わらずの気持ち良いくらいの骨太である。

「まず周囲の動向を見る横並び志向、そこから後追いを始めるリスク回避思考では革新の切り口は見つからない。日本独自の強さを理論化し、新たな革新を試みるための経営思想を生み出し、創造的経営リーダー群の育成を図らなければならない。」「いまの日本を小さくしているのは、日本人自身の野心や志の低さ」「会社を同じ組織論のまま長期にわたり放っておく経営では企業成長を実現することはできない」。

コロナ対応での国家の財政危機(一人10万円のバラマキによる財政負担増必至)、そしてその対応として社会保障制度改革は待ったなしとなると思われる。さらにコロナ禍の後の経済危機が多くの企業に襲いかかり、きちんと考え抜いた戦略による企業生き残り、再成長の戦略ストーリー・実行も避けられないだろう。

折りしも本日先ほど、原油価格の国際指標であるWTIが突然、空前絶後のマイナス価格となった。その意味がよく分からない。。

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何が起こるか分からない時代、日本社会と日本企業は変えられるかという課題設定ではなくて、今度こそ変わらなければならないということだろう。上記2冊の本は、社会も会社も変えられることを勇気付けてくれる本として、とても読み応えのある本だと思う。

続•Stay at Home Life

飽きてきたというか、慣れてきたというか、そうした単調な生活のなかでのトリビア。

4月中旬にもなるのに、朝はまだ20℃台前半で涼しい。家の周辺は市中心部から離れた広大な住宅地域ゆえ、人々は比較的のんびりしている。朝夕とも、結構人出が多い。散策、犬の散歩、サイクリング、スケートボードに釣り、そしてモーターボート。

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今朝は水泳している人がいてビックリ。たしかにこの時期、究極の Social Distancing ではある(笑)。
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俺自身も毎朝夕欠かさず散歩。9日連続で1万歩以上歩いて、この週末は2万歩を超えた。
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会社同僚からHDMI接続コードを借りて、YOUTUBEのパソコン画像をテレビに接続。映像生活が劇的に向上した(いまごろ・苦笑)。

俺のアイドル、聖子ちゃんにうっとり。
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そして散歩に欠かせないこの歌。清子ちゃん若いねえ。

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ちなみにこの「三百六十五歩のマーチ」、歌えば歌うほどその歌詞の素晴らしさに唸る。3番ある歌い出し、「幸せは歩いてこない だから歩いてゆくんだね」で幸せは自ら追及すべきことを問い、「幸せの扉はせまい だからしゃがんでゆくんだね」で幸せ追及の困難さを表し、「幸せは隣にいても 気づかない日もあるんだね」で、幸せは振り返ってみて後で気づくことが多いことを教えてくれる。これなどは、普通に外に出て人と交流できた日常がいかに幸せだったことか、今まさに痛感している。深いねえ。

自炊もマンネリ気味なので、最近はレストランのデリバリーやピックアップを活用。家の近所にあるイタ飯屋からとったシーフードスパゲッティにサラダ(約110 AED)。一人だとちょっと量が多い。

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日本食のSamuraiのちらし寿司にサバ塩(約90 AED)。豪勢で確かに美味しい。
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 そしてアブダビ和食の殿堂、MATSU。俺の家から近いのでデリバリーしてくれる。Soy Tuna Poke Bowl(現在2割引きで AED 59。漬物と味噌汁は俺製)。このPokeは最初豚と勘違いしたが、ごちゃ混ぜという意味でマグロまぜまぜ丼といった感じか。ご飯とマグロはやはり美味いね。

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こうして味気ない一人暮らしだけど、少しだけ彩りを加えながら何とか生きております。