anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

TOKI 再開

日本への道をめぐって、UAE・アブダビ・ドバイ政府の相矛盾するアナウンスや、各種情報に右往左往して精神的に疲れているなか、グッドニューズがもたらされた。アブダビの日本食レストラン、TOKI の営業再開である。

ここのところ心はすでに日本にあり、美味しい日本食、日本的アルコールに飢餓状態とすら言っていい(苦笑)。 さっそく再開初日の先の木曜日、同僚と仕事を終えてまっしぐら。18時30分開店の15分前に着いてしまい、まだ40度近い気温のなか、お店の外で待って開店と同時にニッポンの食へ。

いつもの女性店員さんがいつも通り迎えてくれ、お互い Welcome backと声を掛け合う。残念ながら再開初日の本日だけ生ビールがないとのことで、アサヒの瓶ビールでスタート。ポテトサラダ、刺身などに舌鼓を打ちながら、ビールからさっそく焼酎に代える。芋焼酎のロックが身体中に染み込む、染み込む(歓喜)。

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最後の締めは担々麺。この味は家では出せないねえ。まさに黄金のスープ。
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次の日もランチで友人たちと行って、今度は昼から冷酒。TOKI は偉大だなあ。いつもは当たり前のように思っていたけど、昨今の状況下、まさに俺のソウルソング、三百六十五歩のマーチの3番の歌詞、

♪しあわせは 隣にいても 分からない日も あるんだね

の通りだなあ。

続々・日本への道

実は、最初の予定通りであれば、今頃は日本であった。。

仕事が思うようにいかず、ここはもう少しアブダビに残って対処しようと決めて、帰国日を延期した。その直後の7月1日(水)、いつものように唐突にUAE政府からアナウンスがあった。UAE国民ならびに我々のような海外からの居住者の出国に関して、特定の目的で事前に許可証を得ないと出国禁止、観光や旅行での出国は認めない、特定の目的とは、治療、学業、仕事、近親者の死亡や病気見舞いで、それぞれに証明書がいるという。出国前のPCR検査有無は曖昧で、よく分からない。

今回はドバイ政府ではなく、UAE政府であり、この内容は明らかに先般公表されたドバイのフリー化と矛盾する。また突然事前申請の書類が必要だとか言われても。。

というわけで、延期して良かったのか、もしかしてそのまま飛んでいっても行けたのか(もともとの出国予定日は今回公表の直後)分からないが、何れにせよまた日本への道が視界不良に陥った。。

俺の場合、上記目的で言えば1つ当てはまるが一体どんな書類が必要なのか、PCRはどうなのかと思案してどっと疲れていたところ、再びその2日後の昨日、以下が公表された(括弧内は俺のコメント、想定)。

National carriers(エミレーツ、エティハド、フライドバイ、エアアラビア)が飛んでいる国への出国は、以下を条件として許可する。

  1. 目的国の要求に応じた事前PCR検査、国によっては出国日の48時間以内の検査が必要(日本は成田で必須であり免除と理解)
  2. 1でPCR検査を事前実施した場合、結果が陰性であること(日本人はしないので関係ないと理解)
  3. 目的国をカバーする健康保険(あります)

2日前の内容から一気に簡素化された。この2日間で、ドバイとアブダビの政府間で出国規制をめぐる激しい議論があったかどうかは知らないけど、またまた日本への道が近づいた。PCR検査については今後確認していくが、まずはホッとしている。

上記2つの内容を伝える当地の英字紙のトップ。

7月1日:UAE: Permit needed for citizens, residents to travel abroad

7月3日:COVID-19: UAE citizens, residents are now allowed to travel abroad

下段の now が、いろいろ言われてきたけど今ようやくOKになったと読めて、今度こそ頼むぞと思わず祈る気持ち。まだまだ最後まで分からないけどね。。

続•日本への道

先週は朝の体操をさぼり、二日酔いもたびたびあって冴えない週であった。この週末は日本帰国への希望を胸にして気合を入れなおし、免疫力回復に勤しんだ。

金曜日の夕方は市内に出て、コーニッシュを端から端まで歩く。結構人出があって皆マスクをしていた。

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土曜日は Curfew(夜間外出禁止)が解け、朝6時前からの外出が可能になり、日の出の5時半過ぎに家を出てYas島フルコースを自転車で。気温32度、湿度80%の中、汗だくになりながらYasの海沿いのコースやマリーナ地区を周る。

Yas島に入る時には優し気だった太陽も。

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島内を1時間も走るころには凶暴さたっぷり。

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少し前までは入れなかったマリーナ地区も今やオープン。
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 そして美味しいビールと多彩な料理を楽しみながら人との交流。

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そうして元気を回復させつつ、日本帰国に関して当地政府の公式発表やメディア報道、在UAE日本大使館のお知らせ、友人、知人からの情報を漁る。

UAE政府、もしくはアブダビ首長国政府からの公式発表は、最初の緩和の一報以降、本日現在何もない。それでも上記知見を総合するとアブダビから日本への帰国は下記のようだ(現時点での個人的見解・認識なので本当かどうか分かりません、念のため)。

★エティハド航空は週に3便、アブダビ・成田間を運航中。

 ・アブダビ⇒成田(日水金、01:15アブダビ発、16:20成田着)

 ・成田⇒アブダビ(日水金、21:55成田着、翌日04:40アブダビ着)

★エティハド航空の場合、予約はWEB経由で簡単に入り、どのクラスや料金体系でも8月末までに予約したチケットなら11月末までは日程変更は追加料金なしで可能とのこと。またキャンセルの場合、一定期間(2年間)であればいったんクレジットしておき、その場合クレジットに加えてエキストラ(400ドル)相当の旅券が買える等、いろいろと柔軟に対応中のようだ。

★アブダビ出国の際、当地政府機関への事前登録や、PCR検査実施、陰性証明は不要。日本に行く場合、日本でPCR検査必須だからか。登録はUAE帰国時のみ、連邦ID国籍庁(ICA)への登録と許可が必要。最近これは比較的簡単に許可取得できる模様。

成田についてからの日本側の事情は、今のところPCR検査必須、交通公共機関使わずに自宅やホテルに行くこと、2週間の自宅待機は変わっていないようだ。

日本への道がだんだん現実味を帯びてきましたです。

日本への道

ここ数日でUAE出入国の状況が大きく変化している。まずアラブ首長国連邦(UAE)政府が発表したところによると、6月23日よりUAE国民並びにUAE在留資格者(居住ビザ所有の海外労働者)の国外への旅行を解禁するというアナウンスがあった。

俺はそれを聞いて狂喜乱舞、会社から一時帰国休暇を取得する前提でさっそくエティハド航空のWEBをチェックしてみた。7月以降アブダビと成田間に往復便が週に3便運航しているようで、予約を入れてみたら入った!

ただし政府公表では一部の国限定とのことであり日本が入っているかどうかはまだ公式には言われていない。また事前申請認可が必要だが、その辺りの手続きの詳細も発表されていない。出国日前48時間以内のPCR検査陰性も条件となっており、本当に帰れるかはどうかはまだ分からない。

そうこうしているうちに、ドバイ首長国政府が一昨日、ドバイ政府発行のUAE在留資格者は6月23日以降、ドバイ空港から出入国する場合、どこの国へも旅行可能、さらに7月7日からはどこの国からの旅行者も受け入れると発表した。UAE政府アナウンスでは、UAE帰国時に2週間、出発国によっては1週間の自宅待機の義務も、ドバイ居住者のドバイ空港着であればPCR検査が陰性であれば自宅待機は必要ないという。

経済への観光旅行者の依存度が高いドバイ首長国だけの独自のオープン政策のようで、UAE全体、もしくはアブダビ含む他の首長国からは冒頭のアナウンス以降は何も発表がない。ことほど左様に、この7首長国からなる連邦国家では政策や施策が首長国によって異なる。特にアブダビとドバイの2大首長国では競争心と連携が微妙に交差している。

普段はどちらかと言えば反目し合っている感じだが、いざとなれば同じアラブの紐帯として、2009年のドバイ金融危機時にアブダビが大規模な金融支援をしたように、強力な仲間となる。今回の経済危機でも、いざとなれば石油大国で大金持ちのアブダビが、観光やサービス中心の経済で大打撃を受けているドバイを支援するということが言われている。

一方ここ2週間は、アブダビ首長国は執拗にドバイ首長国からの人の移動を禁止している。他の首長国からアブダビ入りしたい場合には、アブダビ警察署が発行するパーミットが必要だが、ドバイ在住の弊社社員が会社のあるアブダビ入りを申請してもことごとく却下されている。さらに1週間の移動禁止措置の延期が昨日アナウンスされた(アブダビから出てドバイに行くのは解禁された)。

これもドバイ首長国での新型コロナ感染者が圧倒的に多く(この国は首長国毎の患者数は公表していない)、そうしたドバイ感染者の入国をできるだけ拒否しようとしているとか、アブダビ首長国居住者がドバイで遊んでウイルスをもらって帰ってくるのを恐れているとかと噂されている。加えて今回のドバイ独自の対外開放加速で、ますますアブダビはドバイに対する警戒心を強める可能性があるね。

何れにせよ、今のままだとドバイ空港から帰国することは無理だ。UAE政府、もしくはアブダビ首長国政府のご沙汰を待つしかない。日本への道はまだまだ遠く、予断を許さない。はあ。。

続•何とか生きてます

半月ほど前から一部ながら外で食事ができるようになった。それからタコの糸が切れたように飲み歩いている(苦笑)。

ゴルフ場隣接のレストラン6回(Yas Links 3回、アブダビゴルフ2回、Madang1回)、レストランチャイナ4回、 インターコンチネンタルホテルのベルジァンカフェ1回、そして家飲み数回。

リアル飲みで人との交流の再開を楽しんでいるが、飲み過ぎて翌日二日酔いの弊害も。ストレス累積、仕事がはかどってない等で情緒不安定になっているのか、そうしたときはズーンと落ち込む。今週は体操も散歩もまったくやる気になれない日があった。メンタル的には「三歩進んで二歩下がる」ならまだ前に進んでいるけど、一進一退、もしくはじりじりと後退している気分だ。

そうした平日の澱のような疲れを癒すべく、今朝は珍しく気温28度とやや涼しかったこともあり、いつもの散歩コースを延長して「アル・ラハビーチ隅から隅までコース」にトライした。

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俺はこの地域の右端っこに住んでいて、そこから行きは運河沿いに歩いて左端っこのアル・ダール本社、通称コインビルまで。

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帰りは海沿いに歩いて家までの11キロを、汗かきかき15,500歩、2時間15分かけて歩く。

そのあと家で久しぶりに湯船に浸かり、カレーライスとお味噌汁を作って、何もしない休日の1日をリラックスして過ごす。

こんな生活をいつまで続けるのかなあとゲンナリしてくるが、本日朗報が。UAE政府が6月23日から一部限定国ながら居住者の国外旅行を認めるとのこと、そこに日本も入っているとの話である。

いろいろと不透明ながら、もしそうなら一刻も早く帰りたいなあ。もはやこの国でこのまま一人で過ごすのは限界であります。休養を下さい!

ということで探索中。

 

「知多」と再会

家飲みの増加という需要増に対して、日本に帰れないし出張者も来なくなって供給が途絶したことにより、日本関係のアルコール飲料、すなわち日本酒や焼酎の在庫が払底して飲めなくなった。仕方なくビール、ワイン中心の酒生活になっているが、だんだんより強い酒を求めてウィスキーを飲むようになった(アル中まっしぐら・苦笑)。

ウィスキーも出張者からのもらい物中心に結構あったが、ついに在庫が切れてこちらのリカーショップで買うようになった。酒屋の特売品中心に Jack Daniel、Jim Beam などを1本約 AED 80(約2,400円)で買って家で飲んでいる

先日、近くの大規模酒屋でサントリーの知多を見つけた。珍しいシングルグレーンウィスキーであり、一時期佐藤健のCMで話題になった。爽やかな感じの味わいでハイボールにするとぴったり。こちらでの販売価格は日本の高級ウィスキーとあって1本 AED 400、12千円である。普通のウィスキーの4本分だ。だいぶ迷ったがここで出会えたのも何かの縁と、思い切って購入する。ちょっと思い入れのある酒だからだ。

販売開始直前にこの商品を知って、当時俺の関与していた製品が知多にある工場で造られていたため、Made in Chita の日本のウィスキーと日本モノ作りの高品質製品をかけて販促活動の一助にしようと、そうした宣伝ラベルを作った。何ケースか直接サントリーの旧知の営業マンに依頼して販売と同時に購入、ラベルを付けてこのウィスキーを海外のお客様に配ったのだ。好評だった。今から5年ほど前の話だ。

このウィスキーはもともと山崎などのブレンド用のグレーンを供給していた中間製品だったが、日本ウィスキーブームもありユニークなグレーンウイスキー製品として販売開始したという。評判は良かったが、昨年の報道によれば、製品不足のため350ml瓶は販売停止、今回買った700mlも今度どうなるか分からないらしい。ちなみに日本での希望小売価格3,800円、Amazonなどでの価格は4,800円程度となっていて、それなりの価値のようだ。

さっそく家でロックで飲む。
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淡い琥珀色で、さっぱりとした味わいながら切れ味ある風味がのどを刺激する。ちびちび飲みながら5年前のことなどを思い出しつつ、グラスを傾けるのであった。何にせよ日本モノは美味しいねえ。また日本が恋しくなるねえ。

 

メリハリ生活

単調な生活の中のメリハリの一コマ。

社員宅でのてんぷらパーティー。揚げたてのてんぷらは美味としか言いようがない。いろいろな仕事の苦労が吹っ飛ぶねぇ。

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家でYouTubeでの松田聖子三昧。改めてこの天才歌手に感動する。俺の青春としか言いようがない。
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こうして、何とか生きています。。。