3回目のワクチン接種完了
世界最速で自国民、居住民(俺含む海外からの出稼ぎ労働者)にワクチン接種を実質強制しながら進めているアラブ首長国連邦。ちなみに9月21日時点の日経の調査によると、主要国のワクチン接種完了率は以下だそうだ。
- アラブ首長国連邦(UAE)82.1%
- ポルトガル 81.0%
- 英国 66.5%
- フランス 63.9%
- 日本 54.8%
- 米国 54.7%
接種率トップを誇る7つの首長国を有するこの連邦のなかでも、最も厳しいコロナ対策を行っているアブダビ首長国においては、ワクチン接種状況やPCR検査結果を、コロナ関係アプリのALHOSN(アラビア語で砦といった意味らしい)で管理し、その内容によって一目見てわかるようにアプリの画面をグリーン、グレー、レッドで色分け表示させて、グリーン以外は人が多く集まる場所への出入りを禁止している。
その管理が3回目のブースターショットの有無にも拡大適用され始める。中国シノファームのワクチンを2回目を打ってから6か月以上経った人は、9月20日、すなわち本日までに3回目のブースターショットを打たないと、ALHOSNのステータスがグレイとなる。俺はまさにその対象で、3月初めにシノファーム2回目を完了、9月初めに6か月が経過したので、本日までに3回目打たないと、まともに外で買い物も食事もできなくなる。。
3回目はシノファームでもファイザーでもどちらでも良いのだが、日本人含む周りのほとんどの人がファイザーを接種している。欧州でのワクチンパスポート、そして今後日本でもワクチン接種状況によって移動規制が変わりうるという管理が進む中で、すべての国で有効なワクチンがファイザーだから当然である。
結果的にファイザー接種の予約は取りずらい、時間がかかる状況になっていて、俺も9月初めにファイザーの予約を入れた際は、最短で9月23日の夜であった。9月20日期限運用を考えると、3日ほどの不自由になる。一方で最新情報で、50歳以上は病院によっては予約なしでもファイザー接種OKとの話もあり、本日そうした病院をアブダビ郊外で見つけて、午前中に接種に行ってきた。
誰も待っておらず、すぐに受付で登録を行い、10分も待たないうちに無事ファイザーの接種を終えた。夕方になってALHOSNにも反映される。
夜になって、接種部分に軽い違和感はあるが、特に副作用もなく、元気である。晩御飯はおとなしく禁酒と思ったが、家でビール500ml缶1本、いっちゃいました。。
とにかく規制開始にはぎりぎり間に合った、やれやれである。それにしても、規制緩和の一方で、締めるところはしっかり締める、相変わらずの飴と鞭の運用に感心する。そして何よりもシステマティックに簡単にブースターショットを受けれることは、やはり安心感はある。
今後はドバイ往来にもPCR検査が一切不要になり、実質フリーパスとなった。世界的にも旅行規制緩和の流れが鮮明だ。3週間後に2度目のファイザーを打って世界最強ワクチン免疫保持者となって(笑)、バックパッカー活動再開といきたいなあ。
在アブダビ4周年記念日
2017年9月19日未明、俺はアブダビ空港に降り立った。それからちょうど丸4年経った。そう、今日は俺の在アブダビ4周年記念日だ。忘れっぽい今日この頃、過去のことを思い出すのは得意ではないし、好きでもないし、またこの間あまりにもいろいろなことが起きた気がするので、面倒でもある。
よくサバイブしてきたなあという感慨はある。以前4未知と名づけた仕事もそうだし(未知の国で、未知のひとたちと、未知の仕事を、未知のビジネス環境で)、生まれて初めての単身赴任生活もそうだし、加えてコロナもあったなあ(苦笑)。
その記念日は地味に過ごしている。もう数えるのが面倒だがおそらく40回を超えたPCR検査を朝受けて(明日の中国系の顧客訪問のため。このお客さん、事務所を訪問するのに48時間前のPCR陰性証明が必要だとか。アブダビ首長国政府より厳しいね。。)、会社にいって仕事をして、Yasのサーキットで自転車漕いで、おとなしく家に帰ってうどんを作って食べている、ジムビームのハイボール飲みながら。
2年経ったときはあと2年頑張ろうと思い、4年経った今はあまり考えなくなった。先のことは分からない、インシャーラ、今を生きるだねえ。
とにかくここまでご苦労さんでした。明日から5年目に突入。頑張らず、焦らず、悩まず、モクタン(黙々と淡々と)の精神で前だけ見て歩むとしよう。
Kitchen NIRI
2ヶ月振りにYasのマリーナサーキットでペダルを漕いだ。コースの一部が整備閉鎖中で、短縮一周2-3キロのトラックを1時間弱走る。気温33度とだいぶ涼しくなってきたとは言え、さすがに汗だくになる。
さて、晩飯どうするか。どこかに寄って外食する元気はないし、家で簡単に作っても良いけど、仕事で疲れてることもあってそれも面倒だ。そうだ、NIRI、行こう。連夜だけど。。
家に帰ってシャワーを浴びて徒歩1分、まさにキッチン感覚。お店に着いたのが9時ちょっと過ぎ。ところが平日のこの時間で、しかも1人なのに満席で入れず。。
いまさら家に戻って作る気もせず、外でビールを飲みながら待つことに。Tシェフ手作りの塩辛をつまみにちびちびビールを飲む。海風が吹いて結構涼しい。
10分ほどしてからカウンター席に入ったが、国民中心に本当に満席。
夕食として、握り寿司7貫、キノコ入り味噌汁を頼む。握り寿司はTシェフの握りたてを一貫ずついただく。美味しい~。
目の前のナイジェリア人女性スタッフとおしゃべりしながら、ゆっくりと夕食を楽しむ。このパターン、これから増えそうだねえ。
Enhanced NIRI
家から徒歩1分と言えども、近ごろは仕事でバタバタしているので思ったほどNIRIには行ってない。近々日本に帰任するMさんの送別会を今晩NIRIで実施していたら、ちょうど本日アブダビに入国したNIRIの新規採用日本人バーテンダーと出会った。
本日は到着された直後で、お店に挨拶に来ただけで、明後日から出勤開始とのこと。アブダビのバーカウンターで、日本人シェフの作った美味しい和食をつまみながら、日本人バーテンダーにサーブしてもらえるとはなんと贅沢な。今から楽しみだ。
フロア担当のウクライナ人の彼女とともに、今後のアブダビでのご活躍、ご健勝を祈念しております、
ご近所探索
"幸福島"に引っ越してきて3週間ほど経った。この間、引っ越しフォローの雑事と仕事多忙が重なり、自転車もろくに漕げず、散歩もままならず。毎晩ほぼ酒浸りもあり、疲れとストレスが溜まっていて、ハッピーな島に住んでいるという実感は湧かない。
それでも週末になると、周辺の静かで落ち着いた雰囲気、白波が立って波音が耳に心地よい海岸散策などに癒されている。本日は初めてご近所を散策してみた。
陽が静かに昇っている。まだ優しげな太陽である。
居住地を出て右に10分ほど歩くと、「ルーブル・アブダビ」がある。
人影もない早朝、見かけるのはカヤックしている人、ルーブル門番気取りの猫くらい。
すぐ近くでは「ザイード国立博物館」が建設の真っ只中。
UAE建国の父である故・シェーク・ザイード元大統領を記念して作られる大博物館だ。最終的にはこんな感じになるらしい。
この地域は、サディヤット・カルチュラル地区として開発されており、海岸沿いには「グッゲンハイム美術館」アブダビ版の建設も予定されている。こちらが完成予想図。
いつ完成するか分からないけど、この国のことだ、着実に進めることだろう。俺はもういないと思うけどね。
左に15分ほど歩くと、幼稚園から高校まである英国発祥の人気スクールがある。平日朝は送り迎えする車で超混雑する。
こんなスーパーマン、スーパーウーマンを育成するらしい。。
さらに少しいくとアートギャラリーの Manarat Al Saadiyatに、
Berkee音楽学校。
これまで住んできたところとだいぶ雰囲気が違うけど、こうした変化を求めて引っ越したので、これからしばらくは新たな環境を楽しみたいものだ。そして元気出さなくっちゃ。
戦い済んで
今週の業務が終わった。いろいろあってグッタリで疲労感満載。。週末の朝の今は「戦い済んで陽が暮れて、そしてまた新たな陽が昇る」という感じで、ホッとして気分を変えてリラックスしている。
そんな気分にフィットしているのが朝の海岸散歩。朝の気温は33度とまだ高いが、海から微風が吹き、足を海につけながらぶらぶらするのは悪くない。そういえばもう9月、酷暑から日本の普通の夏に近づきつつあり、コロナ禍も少しは収まって充実した秋シーズンを迎えたいねえ。
仕事のことを一切忘れて、この週末は一瞬一瞬を楽しむことにしよう。
ドバイ和食アップデート
この国のコロナ事情が良化しているように見える。最近の1日当たりの新規感染者は千人を切っている。ドバイ万博があと1か月後に迫っているという政治経済的な事情も大きいのだろう。結果として、足元でコロナ下での生活や移動規制が緩和されてきている。
アブダビでは日本含む十数か国が最近自主隔離不要のグリーンリストカントリーに追加された。インドからドバイへの旅行ビザでの入国が可能となり、インド人の新規採用を進めている俺の会社にとっては追い風だ。アブダビ市内のレストラン会食の人数規制が、テーブル当たり最大4人から10人となった。さらにアブダビ•ドバイ間の移動に、コロナアプリのALHOSN上のEマークが復活した。2回のワクチン接種が完了していれば、PCR検査受けて結果出てから8日以内の往来であれば追加PCR不要になった(少し前まではアブダビ・ドバイ・アブダビの出入国で計3回のPCRが必須)。
極めつけは昨日発表されて9月5日から施行されるという海外からの入国規制の大幅緩和だ。
出国48時間前にPCR陰性証明さえあれば、国民もレジデンスも旅行者もどこの国から入国しようと、空港着時のPCR陰性であれば自宅隔離が不要というものだ(唯一例外はワクチン接種完了していないグリーンリスト以外の国からの入国者、こちらは10日間の隔離要)。入国後の追加PRCは、国やワクチン完了有無によって違うが1回から2回要。これはもはや明らかにドバイ万博を直前にして経済浮遊策に舵を切ったということだろう。
一方でALHOSNによるワクチン管理も徹底している。2回のワクチン打たずばレストラン、モールや大型スーパーなどに入れないし、さらにブースターショットをさせるべく、2回目打って6か月後から1か月以内に3回目を打たないとALHOSNのステータスが変わり、やはり生活に支障出るようなルールを発表している。
この国のこうした臨機応変でメリハリの効いた施策には感心する。もちろん世論を気にする必要がない強権国家だからできることだけど。世論に押されて退陣を余儀なくされたどこかの国の首相と好対照ではある。
さて、そんな堅い話はともかく、俺にとってはドバイとの往来が柔軟になったことが大きく、さっそく仕事の打ち合わせも兼ねてドバイに1泊で行ってきた。以下、ドバイの和食シーンを更新する。
今年3月に開店したという『きのや』。
店内は比較的狭いが奥に2つの掘りごたつ個室があり、落ち着いた雰囲気で和食が楽しめる。店内には欧米系エクスパッツ、国民が目立つ。
連夜予約でいっぱい、しかも2時間限定で、我々も6時から開始して8時には予約者が待っているからと退席を促されたほどだ。
日本人シェフがいて料理のレベルは高い。
ラーメンが美味しいという評価もあるが、一緒に行ったM氏によると、インド人オーナーがラーメン好きでこだわりがあり、これだけは自分のレシピで日本人シェフに触らせないため、日本人にはイマイチだとのこと。醤油ラーメンを頼んだが、確かに微妙。。
M氏によると、鍋を頼んでしめに生ラーメンを注文して鍋にいれて食べると絶妙という。こちらは次回の楽しみにしておこう。
久しぶりにドバイ和食の老舗名店、TOMOに行く。こちらはランチで、疲れ気味だった俺はうな重を奮発する。ウナギは中国産らしいが、脂がのって美味しく、日本の味であった。
最後に木村屋M。今回は行かなかったが、9月中旬まで和牛の焼肉やしゃぶしゃぶ食べ放題の割引をしていて、俺が8月中旬に行った際はしゃぶしゃぶを味わった。居酒屋メニューも食べ放題であり、味、ボリュームとも満足感で溢れましたね。
やはりドバイは凄い。俺がNIRIで浮かれている場合ではないね(苦笑)。それにしても、ドバイの富士屋、木村屋、シャルジャの一幸舎を別にすれば、他のそれなりにはやっているこの国の和食レストランやラーメン店は、俺の知っている限りすべて日本人以外のオーナーだ(インド人、レバノン人、ドイツ人、韓国人、国民など)。素材(技術)は一流だが、キャッシュの稼げる店舗運営(ビジネスモデルやプラットフォーム化)が苦手な日本人の姿がここにも表れている感じ。ちょっと寂しくはある。