anezakimanのアブダビ日記

アラブ首長国連邦アブダビ首長国に駐在になりました。そこで出会ったことを綴ります。

新しい週の始まり

俺は先週木曜日にアブダビに帰国したので、今週から2022年の新たな週が実質的に始まった。そしてこの国の国家的にも、新しいことが今週から本格的に始まった。

昨年12月7日、唐突にアラブ首長国連邦における週末の変更、すなわち従来の金・土から土・日への移行が発表された。併せて金曜日も政府系企業は午前中のみの半ドンになるという。新年1月1日から施行という、発表から1か月もない急なものであった。

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メディアによれば、この週末移行の狙いは、通常土・日が休みとなる世界のビジネスや市場の動向に合わせることによるビジネスの効率性アップ、4.5日化はワークライフバランスを支援して人の生産性を向上させるというもの。定常的な実働4.5日化は世界初とのことである。

当初の発表では政府系企業が対象だったが、当然のことながら学校や一般企業も追随し、あっという間に中東系イスラーム国家では初の土日休日となった。本来金曜日はイスラームの安息日であり、ムスリムの方はモスクにお祈りに行く日である。そのため、週末は金曜日必須だったわけだが、この国はこれを半ドンにすることで折合いを付けた。

いずれにせよ、イスラーム国家でありながら世俗的でさらに親ビジネス国家を目指そうとするこの国らしい。特に最近はサウジアラビアとの外国企業の呼び込み競争が激化しており、その対抗戦略もあったと推測する。

俺の会社では土日週末はフォローするが、金曜半ドンはなしで、ムスリム社員のために近くのモスクへのバス送迎を昼休み前後に実施することにした。個人的には日本とのやりとりがこれまでは1日少なくてすんだが、これでまったく一致することになり、やれやれではある。。

これに伴って、いろいろなイベントのスケジュール調整が必要となったが、独占君主の強権国家、トップダウン指令であっという間に世の中が順応していった。仕事以外で俺ヘの直接的影響では、Yas島のマリーナサーキットの開放日が、日・火から月・水となった。さっそく今週、その2日をYasで走った。1か月以上振りであり、前回はF1レース前でコース整備のため短縮コースだったが、今回はフルコースでロードコンディションも完璧。月曜日6周、水曜日4周、機嫌よく走行した。

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また、ちょうどアブダビ自転車部の活動が昨年末から水から火になったため、月火水と自転車三昧になった。こちらも久しぶりの Al Hudayriat島を駆け抜けた。

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反省会はいつもの中華店で新年会も兼ねて実施。新年らしく、火鍋を美味しくいただきながら、おしゃべりに花が咲いた。

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さて、今週の新しい体験という意味では、もう一つあった。放送大学大学院の修士論文を12月中旬に提出したのだが、その修士論文に関する口頭試問が今週初めにあったのだ。修士課程修了のための最後の関門である。指導教官である主査と副査の2人の先生と、Zoomで実施。最初にこちらからパワーポイントで7分以内で論文内容を紹介の上、質疑応答に入った。厳しい質問、指摘はなくて、論文のユニークさをコメントしてもらったり、1年で仕上げた集中力をほめてもらったりと、全体的に穏やかなやりとりで終わった。

思えば、昨年3月にバタバタとゼミの先生の変更があり、そこから1年足らずで新たなテーマで修論を仕上げた(通常は2年)。それも仕事と両立させながらである。内容、結果はともかくとして、ひとつの区切りをつけられてホッとしている。お疲れ様でした。

ということで、今年度のプライベートの目標がすべて完遂した。新しい年に入り、2022年の目標が必要だが、しばらくは何も決めずにぶらぶらしたいところだねえ。