ボスニア・ヘルツェゴビナ共和国旅行記・中編
3日目、モスタル訪問
サラエボから南西へ130キロほど、クロアチアとの国境に近いモスタルを訪問した。ここはオスマン帝国占領下の16世紀に建設されたスターリ・モスト(古い橋という意味)が有名で、世界遺産となっている。この橋もボスニア紛争中の1993年にクロアチア軍に破壊されたが、ユネスコの支援で2004年に再建された。こうした歴史物とともに、この日の楽しみはボスニアの豊かな自然を楽しむことである。
朝7時15分サラエボ発の列車に乗り込む。料金は往復で20マルカちょっと(10ユーロ、マルカは現地通貨だがユーロと固定レートで2マルカ=約1ユーロ)とお安く、車内もまあまま。モスタルまで2時間ちょっとの鉄道の旅である。
まずは列車車窓からの風景。川沿いを走り、起伏に富んだ地形に癒される。帰りの早朝の列車からの幻想的な風景。
モスタル駅に着いたのが9時30分。ホテルに荷物だけ預けに行ったら、日本人ですねと言って、親切にも無料で早期チェックインさせてくれる。気分よく市内散策に向かうが、今回もやはり現地のガイドを頼む。1人だけの突然依頼だったので40ユーロとややお高かったがやむなし。
まずはお昼をボスニア料理へ。再びパン包み肉 with ビール。
アランというガイドと合流。彼にいろいろと案内、説明してもらう。やはり川と橋が印象深い。
こちらが世界遺産のスターりモスト。
ここにも戦禍跡。
このビルからスナイパーが多くの人を射殺したことから、スナイパービルと呼ばれていたと。
ガイド終了後、現地赤ワインで一休みし、
タクシーで郊外に出てみる。ポチテリという地域。オスマン帝国時代の古い町で、丘の斜面に沿って建物が並ぶ。左側の建物はモスク。
さらにブドウ畑を見ながら西へ。この辺りがこの国のワインの一大産地。
森の中からわきでるように流れる大瀑布、クラヴィツァの滝。
モスタル市街に戻り、再び伝統的ボスニアレストランでディナー。
ハーブベースのラキアでしめる。
自然の恵みをたっぷりと浴びて、3日目も大満足のうちに終わったのであった。