いざ、天竺へ
こうしてお釈迦様の世界観にどんどん魅かれていき、ついに導かれるように実際に天竺(中国や日本が用いたインドの旧名)の地に赴くことにした。来週の火曜日から金曜日まで、この国はイード休暇となる。月曜日を年休とすると前後の週末合わせると9連休となる。これを最大活用して、本日から7泊8日の仏教聖地を中心にインドを巡る旅に出るのだ。
実際に天竺と呼んでいた時代に三蔵法師が訪れた、当時世界最大の仏教大学があったナーランダー。お釈迦様が悟りを開いたブッダガヤ、初の説法(初転法輪)の地、サールナート。そしてお釈迦様の説法の拠点の竹林精舎のあったラージギルなど。
インドは4月に南部ケララ州に行ったが、こちらはリゾート地であった。この度はインド旅行好きでもよほど仏教に関心がないとなかなか行かない場所であり、貧富の差が激しいと言われるインドでも一番貧しい州といわれているビハール州がメインだ。しかも同州は禁酒の州で持ち込みも厳禁らしい。まったく別の国と言っても過言ではないだろう。
ディープなインドに丸々1週間滞在するにあたって、インド関連本を猛烈に読み始めた。
- 『インド史 南アジアの歴史と文化』辛島昇(角川ソフィア文庫)
- 『インドの正体 未来の大国の虚と実』伊藤融(中公新書クラレ)
- 『13億人のトイレ 下から見た経済大国インド』佐藤大介(角川新書)
- 『インド残酷物語 世界一たくましい民』池亀彩(集英社新書}
- 『インド宗教興亡史』保坂俊司(筑摩eブックス)
さらに映画もアマゾンプライムビデオ中心に漁り、前に観た下記3本を再鑑賞する。
- 『ガンジー』(1983年)
- 『LION /ライオン 25年目のただいま』(2017年)
- 『ザ・ホワイトタイガー』(2021年)
極めつけは、日本でDVDでしか手に入らなかったので、息子に持ってきてもらったこれ。
お釈迦様、仏教、そしてインド社会に大いなる期待と若干の不安を抱いて、これから天竺に向かう。犀の角のようにただ独り歩め、の如くに。